みんなのコレクションが集まるミュージアム

» アカウントの新規作成 ミューゼオとは? よくある質問

街角の詩

公開日:2018/9/16



80年を過ぎた頃、英国から出て来たポスト・モダンの連中は、

同時にポスト・パンク的意味も含んでいたように思い、

個人的にもかなりシンパを抱かせるものだったんですが、

それもいつしか序々にパターン化してしまい、

どれも判で押したようなギターバンドが現れだし、

その呼び名もネオ・アコという気持のワルい呼び名で呼ばれだした頃から、

私の興味も序々に遠のきはじめたその頃に米国から出て来たのがこのスザンヌ・ヴェガでした。


基本、アコギの弾き語りを軸にした彼女のスタンスというのは

特に目新しさや奇をてらったものではありませんでしたが、

明らかに60年代70年代のフォークとは異質なもので、

どちらかというと、その質感はシンボリックなルー・リードの

NY感を強く感じるものでした。

先の所謂英国ネオアコ連中の、多分にどこか切実さの欠如した

甘えたお坊ちゃま的なものとは明らかに基本スタンスが違うもののよう

に感じていました。


また、彼女の引くアコギはけしてテクニカルなものではありませんが、

硬質なその音には、一音一音がヒジョー突き刺さるものがありました。

この辺りは、ギターを熟知したレニー・ケイのプロデュースのチカラも

大きいものだったと感じます。

パティ・スミスはいうに及ばずクリスティン・ハーシュのアルバムなどでも

彼の能力というのは賞賛に値するものだと今でも強く思います。


彼女のヴォーカルというのは、けして雄弁にストーリーを語るといった類のものではなく淡々と都会の光と影を語り伝えるといったところに、彼女の切実さを感じるところです。

当時20代半ばだった私には、いつまでも盲目的に60年代を崇拝しヴェルヴェッツ・フォロワーを気取った、数多の英国のお坊ちゃまネオアコ勢等よりも突き刺さったのは、この華奢なひとりの女性シンガーの一枚のデビュー盤の方でした。


#思い出

#SuzanneVega

#LouReed

File

Romeo

ジャズ、ブルーズ、ソウル、レゲエを主食として生きています。

フォローする

60人がフォローしています

Museum screenshot user 4253 64ca981e d145 4944 bb16 f7ecdf403dbc
  • 入館者数

    159288人

  • コレクション・ルーム数

    42個

  • アイテム数

    2714個

  • モノ日記

    61個

ミュージアムを訪れる

Romeoさんの最新モノ日記

最近のコメント