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Court and Spark

公開日:2018/9/15

確かこれは、ラジオで聴いてだかなんだかで気に入って買ったんだったと思う。

ジョニ・ミッチェルのアルバムでオンタイムで最初に買ったのが、

この「Court and Spark」


あの頃は、ラジオ位しか情報源がなかった。

音楽誌などもあるにはあったが、圧倒的にラジオからの情報入手の方が多か

った。女性シンガーの歌で緊張感を感じたのは、ジョニが最初の人だった

ような気がする。ジョニと云えば、あの変則チューニングのアコギだが、

私のジョニのファーストコンタクトはピアノ。なんといってもアルバム冒頭の

表題曲"Court and Spark"でのピアノの凜としたパッションがたまらない。

ローラ・ニーロには(特に60年代のローラ)水面下では意外にドロドロしたもの

も感じるが、ジョニには透明感の方を強く感じる。


初期のジョニのアルバムというと弾き語りが基本だったが、このアルバムからは

劇的にサウンド・プロダクションのヴァリエーションが広がっている。

ジョン・ゲラン等のオーガナイズも少なくないだろうが、ジャズ的要素の導入は、

このアルバムから顕著になりはじめる。

ジャズの持つフリー・インプロヴァイズを持ち込むことにより、より自由に歌えるようになったと、ジョニ自身も後年に語っていた。

ジャズとひとくちに言っても、このアルバムが出た70年代中期にベタベタの4ビート・ジャズなわけもないが、70年代中期以降の定型化してしまったフュージョン・ジャズでもなく、理想的な形でレア・フュージョニズムを醸し出しているように感じる。

ジャズ曲を直接的に取り上げたのも、このアルバムが最初ではなかっただろうか。


"Twisted"は、元々は私のフェイバリット・テナー奏者のひとりでもあるワーデル・グレイのオリジナルだが、ジョニのヴァージョンは、ジョン・ヘンドリックスが詞を付けてヴォーカリーズで聞かせた、ランバート、ヘンドリックス&ロスのヴァージョンをお手本にしたもの。極初期のジョニからは飛躍的に世界が広がっている。

また、それ以外にも丹念に練り込まれたオーケストレーション等は、一際印象深い。

特に、このアルバムのベスト・トラックともいえる "Down to You" でのそれは筆舌に尽くし難たい。オーケストレーションと云えば、この後「ドンファンのじゃじゃ馬娘」での"Paprika Plains"、近年でのフルオケをバックにスタンダード及びジョニの旧作をリアレンジして聴かせてくれてもいた。この時代ならではものでは、"Help Me"辺りでのジョニのフェミニンさも捨て難い。まだひ弱さを残す、この頃のジョニも好きなところだ。


この後、益々したたかさを増していくことになるジョニの最初のターニング・ポイントとなった、この「Court and Spark」だが、私的にはこのアルバムでジョニのファンになった、思い入れ深い大切な一枚。


Joni Mitchell / Court and Spark

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Romeo


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Romeo

ジャズ、ブルーズ、ソウル、レゲエを主食として生きています。

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