-
ドラバイト(Tourmaline: Dravite)
Liの入るリチア電気石さんは、非常に綺麗な宝石として人気もあるのですが、同じトルマリンでもMgが入る苦土電気石(ドラバイト)さんは、あまり綺麗ではなく宝飾品としては…な残念なトルマリンだったりします。とはいえ、個人的にはこのくすんだ茶色のような色も悪くないのでは…と思ってしまう私は、やはりコレクターなのかもしれません。ドラバイトとほぼ同じような成分でも、Feが多いショールと呼ばれる鉄電気石さんは真っ黒な石という事で、こちらもそれなりに人気がある石なのですけどね…。 このドラバイトさんはスリランカ産で、重さが1.923 ctのスクエアカットの石です。
Dravite Tourmaline 10.9 x 5.5 x 3.8 mm Srilankaluhna-009
-
ガーネット(Garnet, Rhodolite)
このガーネットは六種類の天然に存在するガーネットの基本形ではなく、その中間体です。このロードライトガーネットは、パイラルスパイト系の属するパイロープガーネットとアルマンディンガーネットの中間になります。色としては、藤色のとても美しい赤系ガーネットでして、この少し淡い色を私はとても気に入っています。 このロードライトガーネットはスリランカ産で、重さが0.966 ctのオーバルカットの石です。
Garnet(Rhodolite) 5.2 x 7.2 mm Srilankaluhna-009
-
ガーネット(Garnet, Almandine)
6種類に分類される天然ガーネットの基本形の内、パイラルスパイト系に分類されるアルマンディンガーネットです。私のカット石のコレクションには、パイラルスパイト系に属する残り二つの、パイロープガーネットとスペサルティンガーネットがありますが、両者に比べて少し暗めの赤色をしたカット石です。ガーネットらしい控えめな赤と言っても良いかもしれませんが、落ち着いた感じの色合いをしており安心できる色…だと私は思っています。 同じパイラルスパイト系ガーネットでも、屈折率はスペサルティン>アルマンディン>パイロープとなっており、パイロープよりはキラキラしていますが、スペサルティンには適わない…と、やはり地味なガーネットかもしれません。ちなみに、このアルマンディンガーネットとパイロープガーネットの丁度中間に存在するガーネットが、ロードライトガーネットと呼ばれるガーネットです。 このアルマンディンガーネットは、スリランカ産で、重さが4.185 ctのハート型カットの石です。
Garnet(Almandine) 10.2 x 10.8 x 5.2 mm Srilankaluhna-009