-
フルオライト(Fluorite)
普通はカットしない石だと思いますが、蛍石のカット石です。イギリス産の蛍石らしい緑色をした石で、蛍石といえどもカットしたら結構綺麗だな…と、初めてこの石を見た時に感じました。鉱物としては珍しくもなんともない石なのですが、カットするだけで石の表情が変わりますので、面白いものですね。 このフルオライトはイギリス産で、重さ1.911 ctのスクエアカットの石です。
Fluorite 7.9 x 5.0 mm Englandluhna-009
-
ガーネット(Garnet, Rhodolite)
このガーネットは六種類の天然に存在するガーネットの基本形ではなく、その中間体です。このロードライトガーネットは、パイラルスパイト系の属するパイロープガーネットとアルマンディンガーネットの中間になります。色としては、藤色のとても美しい赤系ガーネットでして、この少し淡い色を私はとても気に入っています。 このロードライトガーネットはスリランカ産で、重さが0.966 ctのオーバルカットの石です。
Garnet(Rhodolite) 5.2 x 7.2 mm Srilankaluhna-009
-
石膏
こちらはもう一方の石膏の鉱物標本とは異なり、同じ石膏でもポーランド産の緑色の石膏です。一つ一つの結晶もギリシャ産の物と比べて非常に細かいのですが、このように群晶を形成していますと結構見栄えが良く、色合いも綺麗なため目を楽しませてくれる鉱物標本です。
2001年頃 Gypsum Polandluhna-009
-
石膏
石膏というと石膏像などを思い浮かべますが、これは天然の石膏の鉱物です。透明感があり非常に綺麗な群晶でしてお気に入りの鉱物の一つです。これは私が購入したものではなく、ギリシャに行った知人が土産として購入してきてくれたギリシャ産の石膏になります。
2000年頃 Gypsum Greeceluhna-009
-
尖晶石(スピネル)
ルビー(赤いコランダム)と見た目は良く似ているのですが、成分(MgAl2O4)も結晶構造(スピネル構造)も違うスピネルと呼ばれる鉱物です。この鉱物標本の形もそうですが、八面体の形をしたものが多く、六角形形状の多いコランダム(ルビーやサファイヤ)では見られない形をしているため、この辺りで判別は簡単に出来るような…。この鉱物標本も八面体なのですが、先端が少し欠けてしまっており…少し残念です。
2001年頃 Spinel Sri Lankaluhna-009
-
リシア電気石(トルマリン[エルバアイト])
これもLiを含むリシア電気石の鉱物標本ですが、こちらのリシア電気石は細長いタイプの結晶で、透明感のある鉱物標本です。この細さではカットする訳には行きませんが、カットする事が出来れば宝石になる…かもしれません(笑)。これはブラジル産の電気石です。
2014年頃 Elbaite(Tourmaline) Minas Gerais, Brazilluhna-009
-
灰電気石(トルマリン[ウバイト])
これも電気石(トルマリン)ですが、灰電気石という名前の通りCa(灰)を含む電気石です。少し濃い目の緑色の結晶となっており、母岩が白のため非常に目立つ結晶となっています。一つ一つの結晶は小さいのですが、結構気に入っている鉱物標本です。
2013年頃 Uvite(Tourmaline) Brumado, Bahia, Brazilluhna-009
-
重晶石
見た目的には、水晶のようにも見えるのですが、水晶とは少し異なり角ばった柱のような結晶です。一塊になっているため、この辺りも水晶とはだいぶ見た目が違いまして、見た目的にも結構面白い鉱物です。これが板状の結晶群になりますと、通称「砂漠のバラ」という鉱物標本になります。
2011年頃 Barite Katanga, Zaïreluhna-009
-
灰礬柘榴石
柘榴石と言うと宝石のガーネット。ガーネットで有名なのは赤系の物で、Fe(鉄)とAl(礬)を含む鉄礬柘榴石や、Mn(満)とAl(礬)を含む満礬柘榴石、そしてMg(苦)とAl(礬)を含む苦礬柘榴石だと思います。それに対してこの鉱物は、灰礬柘榴石と言いCa(灰)とAl(礬)を含む緑系のガーネット。グロッシュラーガーネットとも呼ばれますが、これはこれで綺麗なガーネットだと私は思っています。カットすると緑色の結構綺麗な宝石に変わりますから、興味のある人は是非宝石屋で見せてもらうと良いかもしれません。
2011年頃 Grossular Garnet Jeffrey Mine, Asbestos, Quebec, Canadaluhna-009
-
銀星石
初めてこの鉱物を見た時、なんだか母岩に張り付いて寄生しているような鉱物だな…と思ったのですが、何度も見ていると結構この形が気に入ってしまい、今ではコレクションケースの前の方に鎮座している鉱物です。私が持っている銀星石は小型ですが、大型の鉱物もあるようでして…その内手に入れたいものです。
2007年頃 Wavellite Arkansas, USAluhna-009
-
自然銅
見た目もそのまま、自然銅の標本です。保管には結構気を使っていますが、銅らしい色(元素鉱物のため当たり前ですが)を常に見せてくれ、目を楽しませてくれるコレクションです。
2001年頃 Copper Caledonia mine, Ontonagan Co., Michigan, USAluhna-009
-
魚眼石
束沸石の母岩に付いた魚眼石のコレクションです。元々は魚の目の輝きに似ているという事から、この名前が付いたようですが、私にはよく分かりません(笑)。魚眼石には色々と種類がありますが、このコレクションはフッ素魚眼石になります。涼しそうな薄い青緑色が非常に鮮やかで、お気に入りの一つです。
2013年頃 Apophyllite (fluorapophyllite) Pashan, Poona, Indialuhna-009
-
天青石(セレスチン)
天青石という名前の通り、透き通るような水色が美しい結晶です。英語名であるCelestineも、語源は「空色」から来ているようですから、天青石という和名にも納得です。私のコレクションの天青色も、名前に恥じない色合いをしており、結構気に入っているコレクションです。
2010年頃 Celestine Majunga, Madagascarluhna-009
-
菱亜鉛鉱(スミソナイト)
鉱物コレクターには結構人気のある鉱物だと思いますが、菱亜鉛鉱です。非常に綺麗な水色っぽい色をした鉱物です。紫外線を当てますと、蛍石ほどではないですが、蛍光します。
2003年頃 Smithsonite Mexicoluhna-009
-
菱亜鉛鉱(+異極鉱)(スミソナイト)
菱亜鉛鉱(+異極鉱)の鉱物標本です。菱亜鉛鉱は炭酸塩鉱物、異極鉱はケイ酸塩鉱物で化学組成は異なるのですが、両者は非常によく似ていまして…。ただ、紫外光を照射すると、菱亜鉛鉱の部分のみが蛍光するため見分けることが可能です。これまで菱亜鉛鉱に紫外線を当てた事は無かったのですが、折角の機会なのでやってみますと、たしかに本などに記載されているとおり、薄青色に蛍光する事を確認する事が出来ました。ミネラル展で購入しました。
2012年頃 Smithsonite (+ Hemimorphite) Mexicoluhna-009