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アウイナイト(Hauynite)
ドイツから産出される宝石アウイナイト。青色の宝石と言いますと、サファイヤやラピスラズリがありますが、このアウイナイトの青には一歩及ばないような気がします。成分的にはラピスラズリの主成分なので、ラピスラズリの上澄みが透明になったような宝石ですし、画家フェルメールの青はラピスラズリの青という事でしたから、このアウイナイトの青は成分的にはフェルメールの青とイコールの気も…。この光輝くネオンブルーは、まさに「天空の欠片」と言えるような色でして、小さくてもとても存在感がある宝石です。そして…私のコレクションの中では、家内がアクセサリー化を狙っている第一目標(強奪対象)に該当しているため、保管と管理にはとても気を使っています(笑)。 このアウイナイトはドイツ産で、重さが0.197 ctのオーバルカットの石です。
Hauynite 3.8 x 2.7 mm Germanyluhna-009
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ウルツ鉱
この鉱物は、見た目はあまり面白くないかもしれませんが、ウルツ鉱と言われる硫化亜鉛の鉱物です。硫化亜鉛には、結晶構造が全く異なる閃亜鉛鉱と呼ばれる鉱物もありますが(こちらは立方晶系の閃亜鉛鉱型構造)、ウルツ鉱は同じ硫化亜鉛なのですが六方晶系の鉱物(ウルツ鉱型構造)です。一般的には、こちらの方が高温で安定な構造を採ると言われている鉱物でして、結晶屋からすると一応手元に置いておきたい鉱物標本だったりします。ちなみに三枚目の写真に写っている少し光沢がある部分、この部分はひょっとしたら閃亜鉛鉱になっている部分かもしれません(形状と光沢を見るとおそらく正しいと思いますが、XRDを測定していないため断言出来ません)。
2001年頃 Wurtzite Mina San Francisco, Poopo, Bolivialuhna-009
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エトリング石
小さめの黄色いエトリング石の標本です。鉱物は構成元素により密度が大きく異なるため、見かけが大きくても、実際に持ってみると非常に軽い結晶がありますが、これもその一つ。構成成分がCaとAlの硫酸塩のため、軽い結晶に分類されます。(もっとも、このエトリング石の標本は小さいため、見た目も軽そうなのですが…。)。この特徴的な色合いから、小さい標本ですが結構存在感がある一品です。
2002年頃 Ettringite N'Chwaning mine, Kalahari, Cape Prov., South Africaluhna-009
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オパール (プレシャス)
スロバキア産のプレシャスオパールです。オパールは、コモンタイプとプレシャスタイプがあり、遊色効果が出るタイプがプレシャスタイプになります。このオパールの原石は、スロバキアに講演で呼ばれた際、自己紹介に鉱物収集と入れていたため、気を使ってくれた向こうの鉱山学部の先生が専門店に連れて行ってくれたため、そこで購入しました(意外と安かった…)。その際、「先に言ってくれていれば、観光用ではなく現役のオパール鉱山に連れて行ってあげたのに…次に来る時は、そこに連れて行ってあげるよ。」と言われ、『しまった…』と凄く後悔しました(笑)。 このコレクションは、赤い遊色はほとんどありませんが、青や緑の非常に美しい遊色を見る事が出来ます。
2019年 Precious Opal Dubnik, Červenica, Slovakialuhna-009
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オパール (プレシャス)
このプレシャスオパールの原石もスロバキア産です。講演で呼ばれてスロバキアに行った際、帰国時に向こうの鉱山学部の先生が、お土産でこの原石(他にも数種類のスロバキアの鉱物と一緒に)をくれました(普段恵まれていませんから、偶にはこんな良い事があっても良いのではないでしょうかね…)。流石に購入した物よりは少し小振りですが、それでも非常に美しい遊色が、母岩表面から出ており、とても綺麗な原石です。
2019年 Precious Opal Dubnik, Červenica, Slovakialuhna-009
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オーケン石
非常に細い繊維状の結晶が、球形に固まっているオーケン石の標本です。このモフモフした感じに、思わず触りたくなってしまうのですが、勿論触ってもモフモフしていません。むしろ折角の細かい結晶が折れてしまうような…。そのため、結構大事に保管して飾っています。ミネラル展で衝動買いしてしまいました。
2016年頃 Okenite Bombay, Indialuhna-009
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カバンシ石
非常に派手な鮮やかな青色の結晶。この鮮やかさに釣られて、思わずミネラル展で購入してしまった鉱物です。珪酸塩鉱物の中でも、一二を争う鮮やかさのため、コレクターの中でも非常に人気のある鉱物ではないでしょうか。
2016年頃 Cavansite Poona, Indialuhna-009
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ガーネット(Garnet, Almandine)
6種類に分類される天然ガーネットの基本形の内、パイラルスパイト系に分類されるアルマンディンガーネットです。私のカット石のコレクションには、パイラルスパイト系に属する残り二つの、パイロープガーネットとスペサルティンガーネットがありますが、両者に比べて少し暗めの赤色をしたカット石です。ガーネットらしい控えめな赤と言っても良いかもしれませんが、落ち着いた感じの色合いをしており安心できる色…だと私は思っています。 同じパイラルスパイト系ガーネットでも、屈折率はスペサルティン>アルマンディン>パイロープとなっており、パイロープよりはキラキラしていますが、スペサルティンには適わない…と、やはり地味なガーネットかもしれません。ちなみに、このアルマンディンガーネットとパイロープガーネットの丁度中間に存在するガーネットが、ロードライトガーネットと呼ばれるガーネットです。 このアルマンディンガーネットは、スリランカ産で、重さが4.185 ctのハート型カットの石です。
Garnet(Almandine) 10.2 x 10.8 x 5.2 mm Srilankaluhna-009
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ガーネット(Garnet, Andradite; Demantoid)
やはりガーネットをコレクションしていたら、このガーネットは絶対に外せないガーネットです。写真からも分かるように、光分散度がとても高いためダイヤモンドのような輝きを持っており、他のガーネットとは一線を画す代物です。このガーネットは、ウグランダイト系のアンドラダイトガーネットの一種ですが、デマントイドガーネットと呼ばれるロシアのウラル地方で発見された非常に美しい緑色のガーネットです。コレクターとして、宝石レベルの透明感を持つデマントイド…一つは欲しかったんですよね^^;。 このデマントイドガーネットはロシア産で、重さが二つで0.32 ctのラウンドカットの石です。
Garnet(Andradite, Demantoid) 3.1 x 3.1 mm Russialuhna-009
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ガーネット(Garnet, Grossularite; Hessonite)
このガーネットは、ウグランダイト系のグロッシュラーガーネットの中で、オレンジ色系のヘソナイトガーネットと呼ばれる宝石です。グロッシュラーガーネットと言うと、通常のグリーンガーネットや、濃厚な緑色をしたツァボライトガーネットが有名ですが、実はオレンジ色系の石もありまして…それがこの、ヘソナイトガーネットになります。とはいえ、一般的な宝石としてはメジャーではなく、あくまでもコレクター(石マニア様)用の宝石でして…はぃ、どうせ趣味ですよ、趣味! このヘソナイトガーネットのコレクションは一般的なカット石ではなく、カボション・カットと言われる、表面を山形に整えて研磨のみをしています。そのため輝いている…という石ではなく、この鉱物独特の色合いが楽しめるように…はぃ、どうせ趣味ですよ、趣味!この石はカナダ産で、重さが1.450 ctの蜂蜜色のガーネットです。
Garnet (Grossularite; Hessonite) 5.0 x 6.9 mm Canadaluhna-009
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ガーネット(Garnet, Grossularite; Tsavorite)
ガーネットをコレクションしているコレクターとして?、やはりこのガーネットは外せません。グロッシュラーガーネットの中でも濃厚な緑色をしたツァボライトと呼ばれるガーネットです(ヘソナイトと同じグロッシュラーガーネットなのですが、色が全く違います)。ウグランダイト系のガーネットでは、緑系のガーネットが結構ありますが、これだけ濃厚な緑のガーネットとなりますと、やはりツァボライトになるのではないでしょうか。もう一つの有名な緑色のガーネットとして、アンドラダイトガーネットの中でも特殊なデマントイドガーネットがありますが、あちらはクロムだけで発色している事に対して、こちらはクロムとバナジウムで発色しているため、緑の濃さとしてはこちらに軍配が上がると思います。流石にこの辺りの有名ガーネットになりますと、希少価値も出てきますので結構お値段も…なのですが、やはりコレクターとして一つは欲しい石だったりします。 このツァボライトガーネットはタンザニア産で、重さが0.236 ctのマーキーズカットの石です。
Garnet (Grossularite; Tsavorite) 3.1 x 5.8 mm Tanzanialuhna-009
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ガーネット(Garnet, Mali)
このガーネットはウグランダイト系のグロッシュラーガーネットとアンドラダイトガーネットの中間的な成分を持つガーネットで、通称「マリ・ガーネット」と呼ばれています。色合いは、このような少し濃い黄色から黄緑色まで色々ありますが、このカット石は少し濃い黄色のタイプです。このマリ・ガーネットもそうですが、ガーネットは基本となる6種類以外に、いろいろな中間的成分の物があり、それぞれが非常に特徴があって面白いので、私はガーネットという宝石はとても好きだったりします。 このMali(マリ)ガーネットは、マリ産(笑)で、重さが0.800 ctのオーバルカットの石です。
Gatnet (Mali) [Andradite + Grossular] 5.8 x 5.0 mm Republic of Maliluhna-009
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ガーネット(Garnet, Pyrope)
6種類の基本的な天然ガーネットの内、パイラルスパイト系に属するパイロープガーネットです。おそらくガーネットと言うと一般的にはこの色の宝石を思い浮かべる人が多いかと思いますが、まさに典型的な赤色のガーネットの宝石になります。定番ではありますが、定番も良い訳でして…ルビーなどの赤とはまた少し違ったガーネットの赤も良いものですね。 このPyrope(パイロープ)ガーネットは、タンザニア産で、重さが1.025 ctのオーバルカットの石です。
Garnet(Pyrope) 4.9 x 7.0 mm Tanzanialuhna-009
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ガーネット(Garnet, Rhodolite)
このガーネットは六種類の天然に存在するガーネットの基本形ではなく、その中間体です。このロードライトガーネットは、パイラルスパイト系の属するパイロープガーネットとアルマンディンガーネットの中間になります。色としては、藤色のとても美しい赤系ガーネットでして、この少し淡い色を私はとても気に入っています。 このロードライトガーネットはスリランカ産で、重さが0.966 ctのオーバルカットの石です。
Garnet(Rhodolite) 5.2 x 7.2 mm Srilankaluhna-009
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ガーネット(Garnet, Spessartine)
宝石のガーネットは、基本的にアルミニウム系のパイラルスパイトと、カルシウム系のウグランダイトに分けられます。そしてパイラルスパイト系にはパイロープガーネット、アルマンディンガーネット、スペサルティンガーネットが分類され、これらは赤系のガーネットが多いです。これに対してウグランダイト系には、ウバロバイトガーネット、グロッシュラーガーネット、アンドラダイトガーネットが分類され、緑系のガーネットが多いです。さらにこれらの中間に…のような感じで、実はガーネットには色々な種類と色がありまして、とても面白い宝石だったりします。 今回公開するのは、六種類の基本的なガーネットの一つSpessartine(スペサルティン)ガーネットです。ブラジル産で、重さが丁度1.00 ctのオーバルカットの石で、非常に綺麗なオレンジ色のガーネットです。
Garnet (Spessartine) 5.0 x 5.5 mm Brazilluhna-009