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THE CUBIST REVOLUTION キュビズム展 美の革命 パリ ポンピドゥーセンター
20世紀初頭、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックという2人の芸術家によって生み出されたキュビスムは、西洋美術の歴史にかってない変革をもたらした。 その名称は、1908年にブラックの風景画が「キューブ(立方体)」と評されたことに由来する。 ルネッサンス以降の西洋絵画の伝統的な遠近法や陰影法による空間表現から脱却し、 幾何学的に平面化された形を用いて画面を構成する試みは、 絵画を現実の再現とみなすルネッサンス以来の常識から画家たちを解放した。 キュビズムが開いた新しい表現の可能性は、パリの若い芸術家たちに衝撃を与え、瞬く間世界中に広がる、 以後の芸術の多様な展開に決定的な影響を及ぼした。 1900年代中葉 写真機が発明されたことで、それまで芸術家が追い求めていた「リアリズム」では敵わない。絵画にしかできない表現を追い求めることになる。 本展では、アフリカの彫刻などキュビズムの多様な源泉探る「キュビズムの源泉」章が興味深い。 ピカソとブラックがそれらを大胆に解釈しながら、緊密な連携作業によって、全く新しい絵画を発明していく過程が示されていく。 2024年パリオリンピックに合わせ、 ポンピドゥーセンターの大規模改修工事が行われ、 収蔵品が国立西洋美術館へ巡回されました 「THE CUBIST REVOLUTION キュビズム展 美の革命」です。
THE CUBIST REVOLUTION キュビズム展 美の革命 CUBIST 国立西洋美術館0318
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ウィリアム・ブーグロー(William Adolphe Bouguereau)1825~1905
ブーグローは1825年、フランス西部の大西洋に面した港町/ラ・ロシェルに生まれた。 19世紀後半フランス美術界のアカデミズム絵画を代表する画家。 画風はアングルなどの新古典主義の流れを汲む伝統的なもので、 官能的な裸婦像、可憐な子どもの像、憂愁を帯びた若い女性の像などに独特の世界を築く。 甘美で耽美的な彼の画風は当時の人々の好みに合ったと見え、生前には彼の名声は非常に高かった。 しかし、20世紀以降、さまざまな絵画革新運動の勃興とともにブーグローの名は次第に忘れられていった。 再評価されるようになるのは20世紀末のことだ。 ブグローは、良い画家である秘訣は「色と線を同じものとして見ること」とコメントしている。 この絵は色がより良い、線がより良いと言うのはナンセンス、なぜなら色が素晴らしく見えるのは線がそう見せているからで、逆もまたそうである。 色は形の「色価(value)」について語る方法であると述べている。 さて、2~4枚目の作品はいずれも銀行家バルトロー二邸宅の装飾として1885年頃製作されたもの。 天井画として製作された「音楽」、白を背景とした神話画「クビドの懲罰」「武器の返却を懇願するクビド」は、 女神と思しき女性たちとクビドを描いている、おそらくクビドは若い娘の恋心を弄んだために罰を受けているのだろうと解説されています。 最後の画像は、ブーグロー54歳の時の自画像。
19世紀フランスのアカデミズム絵画 ウィリアム・ブーグロー 国立西洋美術館0318
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「憧憬の地 ブルターニュ」 画家たちを魅了したフランス「辺境の地」
国立西洋美術館 「憧憬の地 ブルターニュ」 画家たちを魅了したフランス「辺境の地」 19世紀後半から20世紀はじめにかけ、 モネ、ゴーガンら多くの画家たちがフランス北西端のブルターニュ地方を訪れ、 この地を作品に描きとめました。 ブルターニュをモティーフにした作品約160点を精選。 彼らがこの「異郷」に何を求め、何を見出したのかを探ります。 同時期に渡仏し、パリからブルターニュを訪れた黒田清輝、藤田嗣治といった日本の画家たちにも光をあてる(パンフレットより) 本展では絵画や素描、版画にとどまらず、 画家たちが旅先から送った、あるいは受け取った当時の絵葉書や旅行トランクなども展示されされています。 さて、ポール・ゴーガンの「海辺に立つブルターニュの少女たち」 断崖を背景に、素朴な農民の子供たちが描かれている。 寄り添って手を握り、怪訝そうな視線を投げかけている少女たちのつましい身なり、そして、むき出しの大きく逞しい足には、 「自身の内にも宿る」と言っていた「野生」が象徴されている。 1889年作、 私のコレクションと同年代ですね。 最後にUPされているのは、 「聖アントニウスの誘惑」と題した 1660年代 ダフィット・テニールスの絵です。 常設展に展示されているのですが、なんとも不可思議な絵なのです。
「憧憬の地 ブルターニュ」 国立西洋美術館 ’23年 6月0318
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王太子バルタサール・カルロス騎馬像 / ディエゴ・ベラスケス
日本スペイン外交関係樹立150周年記念 プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光 https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2018prado.html #ポストカード
ポストカード 国立西洋美術館 2018年5月RICCA
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狩猟服姿のフェリペ4世 / ディエゴ・ベラスケス
日本スペイン外交関係樹立150周年記念 プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光 https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2018prado.html #ポストカード
ポストカード 国立西洋美術館 2018年5月RICCA
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メアリー・カサット「青い肘掛け椅子に座る少女」@北斎とジャポニズム展
1878年油彩。国立西洋美術館の北斎とジャポニズム展のミュージアムショップで購入
絵葉書 国立西洋美術館7 INCH RECORDS
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ピエール・ボナール「洗濯屋の少女」@北斎とジャポニズム展
北斎とジャポニズム展のミュージアムショップで購入。もとの絵は 1895-1896 年ごろのリトグラフでフィラデルフィア美術館所蔵
絵葉書 国立西洋美術館7 INCH RECORDS
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死の舞踏展
死の舞踏展を見に行きました。 デュッセルドルフ大学が所蔵する版画素描コレクション。 中世から現代までの「死」をテーマにした版画等が展示されていました。 死の舞踏~中世末期、近世、近代、20世紀の死の舞踏、個別的な死のテーマ~死と病、死と女性、死と戦争、死と自画像のセクションに分けられて展示。 「死」は人間の永遠のテーマで、当時の人達がどのように向き合っていたのかが判る展覧会でした。
美術展 830円 国立西洋美術館bachbygg
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ワイドカラー版 西洋美術史
監修/高階秀爾 西洋美術史の決定版 「カラー版西洋美術史」の待望のワイド版登場 発行/美術出版社 原始美術~ギリシャ・ローマ~中世~ルネサンス~バロック・ロココ~近代~現代と歴史の流れと共に学べる
画集 3500円くらい 国立西洋美術館 1998年頃tomas555
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レンブラント、フェルメールとその時代展
レンブラント、フェルメールとその時代展を見に行きました。 アムステルダム国立美術館の所蔵作品(絵画、水彩、素描、版画の96点)のオランダ絵画を紹介した展覧会。 レンブラント、フェルメール、ライスダールなどが展示されました。 以前より見てみたかったフェルメール「恋文」(チケット印刷の絵)が印象に残っています。 レンブラント、フェルメールという有名な画家がタイトルになっていますが、展示されたのはレンブラント9点、フェルメール1点のみ。絵には満足したけれど、量的には少なかったかなという感じでした。
美術 国立西洋美術館 2000年7月10日bachbygg
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プラド美術館展
プラド美術館展を見に行きました。「スペイン王室コレクションの美と栄光」というサブタイトルで、16~18世紀スペイン、イタリア、フランドル絵画を中心に77作品が展示されました。 主な画家は、ベラスケス、ゴヤ、テッツィイアーノ、エルグレコ、ルーベンス、ヴァンダイク等。 プラド美術館展は、この開催以後も何度か行われているようです。
美術 国立西洋美術館 2002年4月1日bachbygg
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バーンズ・コレクション展
フランス美術の名品揃いバーンズ・コレクション展を見に行きました。 所蔵作品を外部に貸し出さないというアメリカの実業家アルバート・C・バーンズのコレクションで、印象派、後期印象派からエコール・ド・パリまでの作品が展示されました。 図録によると、マネ1点、ルノワール16点、モネ2点、セザンヌ20点、ゴーガン2点、ゴッホ2点、スーラ2点、ロートレック2点、ルソー3点、ピカソ7点、ブラック2点、ラ・フレネー1点、スーティン2点、モディリアーニ4点、マティス14点等。印象派の作品が多かったと思いますが、正直どんな作品が展示されていたのか覚えていません。 とにかく物凄く人が多くて、よく見ないで帰った記憶だけがあります。
美術 国立西洋美術館 1994年1月29日bachbygg
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クロード・ロランと理想風景展
クロード・ロランの風景画展を見に行きました。 クロード・ロランは17世紀フランス古典主義の風景画の画家です。実写ではなく自分が理想とする独自の風景画を描きました。光の表現や抒情性を感じさせる表現に特徴があります。自然や人、建物等を緻密に計算して配置していて、見た人に強い印象を与える絵を描きました。 主な作品 「アポロとクマエの巫女のいる海辺」 「供え物を運ぶ人物のいるデルフォイの風景」 「船出する人物のいる港の風景」 「皮を剥がれるマルシュアスのいる風景」 「略奪されるエウロペのいる海辺」 「アイネイアスのいるデロス島の海辺」 「踊るサテュロスとニンフのいる風景」 ロランの絵画は夕日を構図に入れたものが多く、逆光の写真を撮る時に参考になります。
美術 国立西洋美術館 1998年11月30日bachbygg
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オルセー美術館展
オルセー美術館展を見に行きました。 オルセー美術館の展示会は、その後も定期的に行われていたようです。この時は、19世紀フランス絵画を中心に展示されていました。 主な作品 エドガー・ドガ「バビロンを建設するセミラミス」 ギュスターヴ・ドレ「謎」 アンリ・ルソー「戦争(駆け抜ける不和の女神)」 エドゥアール・マネ「給仕する女」 ピエト・モンドリアン「スタドホウデルス埠頭」 クロード・モネ「庭の女たち」 エドゥアール・マネ「浜辺にて」 ピエール=オーギュスト・ルノアール「エチュード(若い女性のトルソ、陽の効果)」 ポール・セザンヌ「水浴の男たち」 ポール・ゴーガン「アレアレア(よろこび)」 アンリ・トゥールーズ=ロートレック「赤毛の女(化粧)」 フィンセント・ファン・ゴッホ「星降る夜、アルル」 グスタフ・クリムト「木々の下の薔薇」 エドヴァルト・ムンク「アースガールトストランドの夏の夜」 ギュスターヴ・クールベ「傷ついた男」 エドガー・ドガ「カフェの中で(アプサント酒)」 美術書で見ていたフランス印象派の有名な画家達の作品が多く展示されていて、なかなか充実していた美術展でした。
美術 国立西洋美術館 1999年9月18日bachbygg
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オーストラリアの絵画200年展
オーストラリアの絵画200年展を見に行きました。 初めてのオーストラリア旅行から帰った直後に開催されていたので、興味深く鑑賞しました。 日本では知名度の低い画家の作品ばかりでしたが、オーストラリアの歴史や自然を知るには良い展覧会だったと思います。
美術 1250円 国立西洋美術館bachbygg