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ドント・ウォリー・マザー/マッコイズ
「ハング・オン・スルーピー」のヒットがあまりに有名な、若き日のリック・デリンジャーが属していたバンド、ザ・マッコイズ。古き佳き時代のアメリカの、ポップでイノセントで健全な人気バンドのイメージですが、66年秋のこのシングルは、そこからの脱却を図った一枚です。大ヒットとまではいかなかったまでも、それまでとはかなり異なった印象のサウンドと曲調、ずばりドラッグを知った青年のサイケデリックへの路線変更といったところでしょうか。なんでも、この曲リリース以前に、バンドはローリング・ストーンズと出会い、その薫陶を受けたという。笑い。つまりヨカラヌ事を諸々教えられたわけでしょう。タイトルはストーンズの「マザー」モノ二曲に呼応、サウンドは「黒く塗れ」に接近したような楽曲、しかもさっきまで親のいいつけを守ってきた品行方正だった青年が、札付きのワルと知り合い、突然「お母さん心配しないで」と唄う、このわかりやすい変化。バンドはこの後レーベルを移籍し、サイケデリック・ロック期へと突入していく。が、いづれも不成功、しかしながらエドカー・ウィンターとの出会いでメンバーは70年代、もう一花咲かせるわけです。なお、この日本盤シングルは米盤りも早くフェイドアウトしてしまう日本独自のショート・ヴァージョンです。
ロック 7" Single ステーツサイド揖斐是方
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『他人の穴の中で』付録『俺より他に神はなし』唄・平岡正明
クシシュトフ・キェシロフスキーの「デカローグ」の1は「俺より他に神はなし」という十戒のひとつを寓話化し、AI文明を妄信する者が神に罰せられる末路を描いていましたが、この一神教絶対宣言である暴虐の決定論が小気味良いですね。日本人の汎神論とは仲良くできないかな、やっぱりな。 そのフレーズをそのままタイトルとし作詞をしたのが、日蓮宗僧侶の上杉清文。歌うは革命三羽烏の一人、平岡正明その人。 私事にわたり恐縮ですがまさに人生を変えた曲のひとつです。この曲の歌詞の一部を読んだのは「ニューミュージックマガジン」誌の書評だったか、衝撃でした。1981年頃の話です。 風はひとりで吹きゃしねえ/風を吹かせる奴がいる/とかくこの世は駆け引きで/正義が勝つとは限らねえ/ひとが泣こうがくたばろうが/俺がよければすべてよし/俺より他に神はなし このソノシートを目当てに「他人の穴の中で」を買い、歌詞カードを手に入れ、我流でこの曲に触発された「俺が居る」を作曲し録音、三上寛がレパートリーとしてアルバム化し、それから幾星霜を経て今の自分に至るわけで、遡ればすべて平岡氏の歌うこの曲に尽きるのです。 非常にチープな伴奏にのせて歌われるこの曲ですが、まさに耳で聴く平岡節そのもの。氏の硬質な文体がもつハードボイルドかつニヒリスティックな肌合いをそのまま歌にしたような歌詞。これは野坂昭如楽曲における桜井順の、ドアーズにおけるロービィ・クリューガーの功績に等しい。歌い手と作詞者の見事な一体化。 かつて「俺が居る」の文底には反天皇制があると評した人もいましたが、その源流は当然この一曲に還元されていきます。個の持つ絶対性。それをこの日本人社会で声高に歌う行為のラジカリストぶり、とでもいいましょうか。 三上バージョンがリリースされる前に、平岡氏本人に認知された曲とはいえ所詮「俺が居る」は氏の書名の通り「他人の穴の中で」生まれた傀儡のイカサマ曲であります。
ディープ歌謡 ソノシート 書籍 秀英書房揖斐是方
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馬鹿ねc/w 弱い女じゃありません/西村じゅん マリア四郎・作詞 フェロモン・ディープ歌謡の奇盤
昭和ディープ歌謡のおぞましき妖花、マリア四郎。天草四郎だか転びばてれんだかしらんけど、そんなイメージ・キャラクターでとりあえず頑張りました。しかしながら不発。レコード会社を移籍したのちは「みやざきみきお」 名義で「シクラメン・ブルース」を。史上初の全裸歌手としてジャケットにもその姿が。それでも不発。みやざきみきおを調べる過程で彼が作詞したこの人のこのレコードを知ることとなりました。1971年発売のディープ歌謡、作詞がみやざき、作曲はあの「赤く赤くハートが、ああーうずくのさー」の新井靖夫。なんでも、この西村じゅんという人物は「ショッキング・ヴォイス 歌謡界に登場」というキャッチコピーでうりだされたそう。針を降ろしてみたら驚きました、どう聴いても「男性」の声。回転数をまちがえたかと。こんな声の女性などおらん。ということは当然、実は「男」説も囁かれるはずで、タモリが紹介していた扇ひろ子を思いだしたり笑、どっちなんだ本当は。なんにしても極めて珍しい声質の異色歌手であることは間違いありません。ビーメンが「弱い女じゃありません」といってるので、やっぱり男なのか・・・なお、みやざき氏の作詞はたいした巧くないですね。
ディープ歌謡 7" Single コロムビア揖斐是方
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コミュニケイション/アイ高野とロックン・ロール・フレンズ カーナビーツ・カップス・クリエーション
鎌田のキース・ムーンと呼ばれキャシー中島の餌食となった16歳、高野モッチン元成さんは55歳で逝去、なんとしても惜しまれます。極めて至近距離で彼の歌と演奏を聴いたことがありますが、パワフルこの上ない見事なものでした。〽おまえのーすぺーてえで一世を風靡した彼が、カーナビーツ解散、ソロ、ゴールデン・カップスでの活動の後に、1977年におそらくひっそりと発表したアルバムです。Cdにはなっていない模様。このあとにクリエーションに加入してもう一花咲かせるわけですが。本作は「カレンダー・ガール」「悲しき街角」「悲しき願い」「ストップ・ザ・ミュージック」などアメリカン・オールディーズを集めた企画アルバムなんでしょうが、果たして彼自身が意欲的に能動的にリリースの意志をもっていたものなのか否か。極めて疑わしいのです。何故なら、その歌声は三枝守ことマヌーさながらの、極めて事務的に熱量とパワーのない仕事をただこなしているだけといったものであり、77年と言う、たぶんGSの残党たちのほとんどがきわめて苦境にたたされていた時代の救済措置的な企画レコードの感がどうしても拭えないのです。ただし参加メンバーは高野氏の人徳を反映したような豪華な面子が集められたようです。柳田ヒロ、竹田和夫、柳ジョージ、トミー・スナイダー、スティーブ・フォックス、浅野孝巳、沖津ひさゆき、エディ潘、ジョン山崎、ミッキー吉野、林恵文ら。つまりカップス/ゴダイゴ人脈ということでしょう。しかしやっぱり、収録されている楽曲はどれもみな、ソツのない、当たり障りのない、フックのない、これといった特筆すべきものがみあたらない凡庸な出来に終始しています。残念。
オールディズ LP, Album ビクター揖斐是方
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あのゴム紐を、覚えていますか? ブルドッグ/フォー・リーブス
ゴム紐を己の演芸に使った成功例としては、まず口にくわえるユートピア、次に彼らのこの曲でのパフォーマンスでしょう。動画検索で改めて見ても、これは奇天烈を極めます。喜多川御大から「ユーたち、ゴムを使いなさい」とか言われたらしいのですが、それにしても。当時は全く笑わなかった、が、45年が経過して、なんなんだこれはと。確かに歌っている最中の演出・小道具としていろんな試みがあったのは事実です昭和歌謡では。しかし、腰に結わえたゴム紐を曲の途中から使いだし、ビヨーンビヨーンと伸ばしたり引っ張ったりするのです。困りましたねこれには。しかも「黙れ うるさいぞお前ら 見ろ 俺の目を」と歌いながら「寄るな 女に用はない 信じろこの俺を」と続く。そして決め台詞が有名な「ニッチもサッチもどうにもブルドッグ」ってもう何が何だか大笑いの錯乱状態ではありませんか。しかし、四人のコスチュームやサディスティックな歌詞から察すると、ブルドッグとは男色相手の、ゴム紐は鞭の暗喩とも解釈でき、実はこれこそジャニー喜多川氏のフェイバリットだったのではと勘繰ることもできます。すでに二人が鬼籍に入りいまや「トゥー・リーブス・レフト」の寂寥。昭和のワイルドな滑稽さ炸裂の怪曲です。
ディープ歌謡 7" Single CBS SONY 二束三文にも満たない揖斐是方
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宇佐元恭一
珍しく和物です。 宇佐元恭一は80年代に話題になり 酒井法子のヒット曲も手掛けてました。 これは1985年のシングル盤 当時の流行りの音です 杉山清貴 国安修二 安倍泰弘 徳永英明 鈴木雄大 その周辺のちょっとおしゃれなサウンドです。 このシングルも名曲ですが、You Tubeとかでも見当たらないし、ヤフオクでも見かけないレアものです。 音は全くNEW WAVEではないけど、都合上NEW WAVEのコレクションルームに入れます
アナログレコード 定価 国内4AD
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『リードを失くしたラッパ吹き/阿部薫 ライヴ・アット・騒 1978』
これは2003年4月に作られたCDRであり、全四曲はすべて1990年頃に出た「ライヴ・アット・騒」シリーズから抜粋した演奏です。あのシリーズは内容もさることながら若松孝二や友川かずきなど、ライナーの執筆陣の文章もとても面白かったのですが、これはそこから阿部のサックス以外の演奏ばかりを抜粋して集めた一枚です。1978年の1月から8月までの4回のセットから、ピアノ、ハーモニカ、ギターなどの独奏。天性の楽器演奏者としてブラアン・ジョーンズを彷彿とさせるようなエピソードもあり、この人の「ちゃんとできるひとなのにめちゃくちゃ」(失礼)に聴こえるフリー・ジャズを、有名ないくつものアルバムとは全く別のアングルから楽しめるようになってます。死の直前には灰野敬二とバンド結成の構想もあったという阿部薫、いつもどこか寂し気で物悲しい演奏に聴こえるのは私だけかもしれませんが。『アカシアの雨』もいいけれど、いとこだった坂本九の『ボクの星』なんかを録音してもらいたかった、きっと素晴らしいヴァージョンになったはずです。
フリー・ジャズ CDR 私家版揖斐是方
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adidasスーパースター
購入したけど……あんまり履いてないかな?
スニーカー adidas 14000円ゆーぼーYUUBOU
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Various Artists - Heartland Revolution Vol.1
1987年 名古屋のライブハウスが企画した インディーズ系コンピレーションLP やっぱりインディーズは面白いね。80年代の日本のバンド臭が感じられる
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P-MODEL
2012年に発売された 初期のシングルをそれぞれCD化して4枚組セットにしたBOX 正直 P-MODELはこれだけ持ってれば良いかな
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Various Artists - B9
元は1981年にベルギーのSANDWICHから発売されたベルギーのコンピレーションアルバム これはその後ボーナストラック8曲追加されて発売されたCD版 安くヤフオクに出てたから購入 再発されるまではレア盤LPだったが 今では、だら安になったね
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SAYAKA {伊藤さやか}
1982年 7" B面 オ.ネ.ガ.イ スーパーコンピューター 名古屋生まれの同年 テクノ歌謡というやつです。
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U-UNITY/MASAKAZU NAKAGAWA
1984年 8"ソノシート 33rpm 日本 NEW WAVE 2組のアーティストのスプリット盤 M.Nの方はDurutti Column風のインスト3曲でなかなか良い出来です。 U-UNITYの方はTRIBALなPOST PUNK
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SCREEN
1983年 7" 日本 NEW WAVE 届くまで あの日本のSCREENだなんて思いもしなかった。 このシングルは結構レア物です。普通の値段で買えてラッキー
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QED
1984年 LP AUSTRALIA NEW WAVE,SYNTH POP 日本盤も出てるけど全く知らなかったバンド。80's POP だね。 https://youtu.be/vDiTd6RwbY8?t=12
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