Greenops widderensis

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アカステ科のなかでは群を抜いて好みの種類がこれ。
『ニューヨークの三葉虫』という本に、この仲間の拡大写真がモノクロでいくつも載っていて、すっかり魅了されてしまった。
だから標本をひとつ選ぶとすれば、ニューヨークの Greenops boothi になるんだろうけど、手ごろなのがなかったのでこれに落ち着いた。
カナダのオンタリオ産でサイズは27㎜。

Greenops はもとは Cryphaeus と命名されたが、すでに同名の昆虫がいたので Greenops に改称されたらしい。
Cryphaeus のほうはボリビア産の Metacryphaeus にその名残をとどめている。

いつも思うんだけど、昔の名前のほうが趣があっていいね。
人名+ops だとか +ia とかいうのはなんか適当すぎる気がする。

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    Trilobites

    2023/02/09 - 編集済み

    モロッコでは普通種、北米では希少種で小型、不思議なものです。カナダ産の本種はまだ市場に出て来ますが、近年はG.boothiは入手不可能でなないでしょうか。

    拡大写真を見ると細部の保存が良い標本ですね。

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      ktr

      2023/02/10

      これの仲間の、アイフェルの Neometacanthus も小さいですよね。
      小さいのはいいんですが、なかなか全身きれいに揃ったのが見つかりません。
      G.boothi もそうですが、オールドコレクションの放出を待つしかないのかもしれませんね。

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