-
Die Welttraumforscher “Remixen Die Welttraumforscher”
多分、この作品、Gagarin Records (Felix Kubinのレーベル)から出ていたので買ったんだと思います。なので、Die Welttraumforscher (ディー・ヴェルトトラウムフォルシャー)については全然知りませんでした。しかも、全曲、リミキサーによってリミックスされた曲をコンパイルした内容になっています。どうもこの元になっているDie Welttraumforscher (World Dream Explorerと意)とは、スイスのアーティストChristian Pflugerのソロユニットみたいですが、そのChristian Pfluger自身についてもその存在自体が不明瞭です。彼は1981年にファースト・カセット・アルバムを出してから、ずっと活動しており、現在も活動中です。また、彼は、音楽以外にも、イラストや映像とかもやっているみたいで、本作でも各曲にイラストをあしらっています。今回は13組/人のアーティストをよって、それまでにリリースされている自身の曲をリミックスされた一種のコンピレーション・アルバムになっています。とにかく、不思議な雰囲気の曲がリミックスされていることで、更に謎な部分が強調されているようです。このChristian Pflugerの音楽自体は私は未聴なのですが、断言はできませんが、そのユニークさは伝わってきます。まあリミキサーには、Mouse On Mars, Felix Kubinなどの強者が名を連ねていますので、相当弄られてはいると思うのですが、アルバムとしての一体感はあります。 A1 Barbara Mongensternリミックス: アコギのようなギターのサンプリング音と柔らかいシンセ音が白昼夢に誘うが如し。途中にノリの良いフレーズもあります。A2 Neoanginリミックス: 鉄琴が印象的な不思議な曲で、ギターのエフェクトがエグいが、メロディは良い。A3 Mouse On Marsリミックス: 決めのフレーズをサンプリングしての曲で、クラブ系ラウンジ音楽? A4 Schlammpeitzigerリミックス: ミニマルな電子音に簡素なシンセ音が絡みつき、ディープな世界に誘われる。 A5 Miniychevリミックス:呟くようなVoも聴取できるノリの良い曲。バックにはややノイズもあるが、子供の声もポイント。 A6 Kiss Kiss Bang Bangリミックス:力強いドラムがディスコビートで引っ張っていく曲で、スパイ映画風。男女Voあり。 A7 Harald Sackリミックス: ゆったりとした曲だが、ガムラン風の音が聴取可能。かなり短い。B1 Joe Tabuリミックス: サンプリングされたピアノ音とドラムをループ。トランペット音も。Voも積滞していく。B2 Nova Hutaリミックス; 中々怪しい感じの雰囲気で、Voあり、ポストパンクのような曲調で進行。B3 Felix Kubinリミックス: サンプリングされた音全部を惜しげもなく使ったカッコいい曲。ユーモアも忘れない。B4 F.X.Randomiz リミックス; ヴォコーダーVoから始まり、段々と重なって盛り上がっていく。中々メロディアス。B5 Klangwartリミックス: 女性の呟く声から始まり、段々と曲が盛り上がり、本来の男性Voが入ってくるメロディアスな極。B6 Forscher in der Nachat(1999年ヴァージョン): 変わった音の打楽器に女性Voが、人間味たっぷりに歌い上げるメロディ重視の曲。とまあ色んな風にリミックスしておりますが、兎に角、元曲知らなくても楽しめるので、是非是非聴いてみて下さい。 Felix Kubin remix “Radio Pangäa” https://youtu.be/KvS-dMRHNJA Kiss Kiss Bang Bang remix “Die Rote Triade”" https://youtu.be/4ti9YBBcmQo Nova Huta remix “Lovetown & Mindgarden” https://youtu.be/eVfbvE_Mq_I #DieWelttraumforscher #RemixenDieWelttraumforscher #GagarinRecords #ChristianPfluger #Switzerland #Remix #Album #BarbaraMongenstern #Neoangin #MouseOnMars #Schlammpeitziger #Miniychev #KissKissBangBang #HaraldSack #JoeTabu #NovaHuta #FelixKubin #F.X.Randomiz #Klangwart #ForscherInDerNachat(1999)
New Techno Gagarin Records 不明Dr K2
-
Der Dritte Schritt / Der Pilz “s/t”
1980年前後、独逸でも零細DIYバンドや宅録者が雨後の筍みたいに、様々なバンドやソロユニットなどが出てきて、Neue Deutsche Welle (NDW: German New Wave)の呼ばれる時期が到来します。その中でも、独逸特異的なカセット・カルチャーが、雨後の筍の如く現れた玉石混合のバンドやソロユニットによって、形成されています。その時に有名だったレーベルが、Tapes Klar !とDas Cassetten Combinatです(因みに前者は元々店舗でした)。そして、その後、この独逸の地下カセット・カルチャーの再評価が行われて、その一部はvinylとして再発されています。その一翼を担ったのが、再発専門レーベルWas Soll Das? Schallplatten (「ヴァス・ゾル・ダス?シャールプラッテン」と発音)です。今回はその中の一つ、Der Dritte Schritt(デァ・ドリッテ・シュリッテ)とDer Pilz(デァ・ピルツ)のスプリット再発盤を紹介したいと思います。Der Dritte Schrittに関しては、全く情報がありめせん。一方、Der Pilzも良くは分からないのですが、Lutz Pruditschなる人物のソロユニットのようで、彼は、自分自身のレーベルTrümmer Kassettenを運営しており、1982年〜1999年の期間にリリースを確認できます。両者とも宅録だと思うのですが、Der Dritte Schrittはどちらと言うとリズムボックスとシンセ、時にギターも加えた楽曲っぽい曲を演っている作風です。一方、Der Pilzは、適当なものを叩いたり、テープ音やヴォイス、過剰エフェクトなどを中心にショートカットな曲を即物的に配置したており、より実験色が濃ゆいです。当時の独逸カセット・カルチャーを知る上で、チープですが、自由な発想で録音出来た作品を掘っていると感じます。もし、この時期の匿名的実験的独逸地下音楽を興味があれば、是非とも聴いて欲しい一枚です❗️ここら辺の音楽は日本ではDD.Recordsや第五列辺りに相当するとは思います。 Der Dritte Schritte “Untitled 2” https://youtu.be/lLdZDFRZlo8 Der Pilz “Alma” https://youtu.be/BipBkbWUS0Y #DerDritteSchritt #DerPilz #WasSollDas? #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #Underground #CassetteCulture #Experimental #宅録 # CheapInstruments
Neue Deutsche Welle (German New Wave) Was Soll Das? Schallplatten 不明Dr K2
-
Phosgen “When Innocence Dies…”
これまた謎物件。一体、いつ、どうして買ったのか?もよく分からないブツです。独逸Phosgenのファーストアルバムです。DiscogsでもWikiでも殆ど情報が無いです。ただ一分かったのは、Holger G. のソロノイズユニットだと言うこととPhosgenとしてはこの作品とセカンド&ラスト・アルバムを1枚出しているだけだと言うことぐらいです(もし、知っている方は教えて下さい)❗️そう言う状態なので、背景とかは良く分かりませんが、使用楽器については記載がありました。彼は、Roland MC-303, Alesis Quadraverb I, Danelectro Feb Tone Distortion, DBX 266 XL Compressor / Gate, Roland DAC 15 XD, E-Bass, Tapes, Metal Junksと言う所です。内容は典型的なパワー・エレクトロニクスです。低音を重視した持続音に、ナチ(?)の演説テープ、歪み切ったVo, 更には時には重いキックが入りますが、基本的にはノンビートです。この手のパワ・エレのテンプレートって多分、Whitehouseとかではなくて、Genocide OrganやCon-Dom辺りからの影響が強いとは思いますが、その後進がヘロヘロのパワ・エレだとちょっと寂しいですね。確かにGOとかって、衝撃的で扇情的なライブを半ば匿名的にやっているので、やはり宅録パワ・エレーーしかも1人でやってるーーは、ちょっと寂しいです。せめて、ジャケとかはそれなりの装丁にした方が良いでしょう。また謎の宅録パワ・エレに興味のある方は聴いてみても良いかもしません(個々の曲の完成度は高いです)。 https://youtu.be/wcDMr2Dzthc #Phosgen #WhenInhocenceDies… #WolfRecords #PowerElectronics #HomeRecording #Typical #HolgerG.
Noise / Power Electronics Wolf Records 不明Dr K2
-
The Pop Group “We Are All Prostitute”
取り敢えず、これで、このバンドには一息付けるかな?The Pop Groupのセルフ・コンピ”We Are All Prostitute”です。タイトル曲はシングルで先に聴いており、兎に角、Dennis Bovellの音の録り方が凄くて、また、The Pop Groupの方も、凄まじいテンションで演奏していたので、もうタイトルだけ(「我々皆んな売春婦/夫」のタイトルもストレートであった)で買ってしまいましたw セカンド・アルバムや先述のシングル曲とかからの引用も殆どそうなんですが、B面にライブ・ヴァージョンや続きの曲もあり、それだけでもレアかな?とその時は納得してたように思います。この時のメンツはBruce Smith (Dr), Dan Catsis (B), Gareth Sager (G,Sax), Mark Stewart (Vo), John Waddington (G)と言う布陣でしたので、最高/最強だったと思います。シングル曲には即興音楽家Tristan Honsinger (Cello)がゲスト参加しています。またAmnesty Reportの朗読テープも使われてます。まあこのアルバム買うんなら、寧ろセカンドアルバムと先述のシングルを買った方がいいかも知れませんね。と言う訳で、漸く、The Pop Groupの解散前の状況とその後のメンバーの立ち位置みたいなものを俯瞰出来たと思います(あっ、ファーストアルバムが残っているかな⁉︎)。興味のある方は是非、このアルバムのタイトル曲だけでも聴いてみて下さい。因みに、本アルバムには特大B/Wのポスターが付いています。 https://youtu.be/BYeITwZZ5Hs #ThePopGroup #WeAreAllProstitute #RadarRecords #Avant-Funk #DennisBovell #Dub #Funk #FreeJazz #SelfCompilation
Avant- Rock / Dub / Funk Radar Records 不明Dr K2