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The Monochrome Set “Love Zombies”
このアルバム、意外とファーストに隠れてしまって過小評価されていると思うのは私だけ?. そうです!The Monochrome Setのセカンド・アルバム”Love Zombies”です。バイオグラフィーについては前回書きましたので、そちらを参考にして下さい。一応、今回のメンバーを紹介しておきます。Bid (Vo, G, etc), Lester Squire (G, EDP Wasp Synth, etc), Andy Warren (B, etc), J.D.Haney (Drs, etc), Alvin Clark (Kbd)が基本で、Tony Potts (映像など)も参加しています。ちょっとだけ補足すると、このアルバムをリリースした後の1981年にJ.D. Haneyが脱退、代わってLexington CraneがDrsで加入しています。その後、1982年にバンドはCherry Red Recordsに移籍して、3枚目のアルバム”Eligible Bachelors”をリリースします。その時に、Lester SquireとLexington Craneが脱退しており、その後に、Carrie Booth (Kbd)とNicholas Weslowsk (Drs)が加入しています。また、Cherry Red Recordsからのシングル"Cast a Long Shadow”まではこのメンツですが、その直前にCarrie Booth (Kbd)の代わりにJames 'Foz' Fosterがギターで参加しています。まっ、書き出すとキリが無いので、ここら辺でやめておきます。 それで、本作品、ファーストと同じ年にリリースされた訳ですが、彼等の懐の深さを知るようになるカリプソ風から6/8拍子のスイングする曲、効果的なファズ・ギターやオルガンの挿入やギターの逆回転などのギミックとBidの艶やかなVoと合間見合って、至極の無国籍風ポップソングとなっています。軽妙なところが彼等らしくて良いですね。こう言う音楽はシャレ乙に聴くよりも、意外にヘヴィーな歌詞と合わせて聴くことがより彼等の目論見に合致しているのでは?と思いますが、まあ、聴き方は個人の自由なので、好きなように聴いてみましょう。 “Adeste Fideles” https://youtu.be/-vGFrKMAsLs “B-I-D Spelled Bid” https://youtu.be/q1rYHO3a6cY #TheMonochromeSet #LoveZombies #DINDISC #NeoAcoustic #PostPunk #SecondAlbum
Post Punk / Neo-Acoustic DINDISC 不明。Dr K2
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The Monochrome Set “Strange Boutique”
欧米の1980年は最早パンクでは無く、既にポスト・パンクの時代であった訳ですが、その中でもネオアコ(Neo-Acoustic Music)があったのです。そして、この英国のThe Monochrome Setもネオアコの先駆けでした。最初に田舎のレコード屋で視聴した時はピンと来なかったのですが、ここ十数年前にサブスクで聴いて、これは!と思い、早速、購入しました。メンバーはインド生まれで曲作りの中心的存在のBid (Vo/G; 本名Ganesh Seshadri), カナダ人のLester Square (G/Vo; 本名Thomas W.B. Hardy), 元Adam and the AntsのAndy Warren (B/Vo), 元Art AttacksのJohn D.Haney (Dr), Bob Sargeant (Kbd)ですが、元々ベースはJeremy HarringtonとSimon Croftの2人がいましたが、Andyが加入して、Bidの幼友達でもあるAndyが専属になっています。それが1979年後半です。その年に実験映画作家のTony Pottsが映像担当として在籍しており、5番目のメンバーとも呼ばれてました。そして、ライブ活動を始め、Rough Tradeから数枚のシングルをリリースしています。1980年に、本作品でもあるファースト・アルバム”Strange Boutique”をBob Sargeantのプロデュースで、Virgin Recordsの子会社DinDiscからリリースします。1980年の英国アルバムチャートでは62位で、まあまあの出だしだったと思われます。そして、本作品の内容ですが、つぶやくように優しく歌うBidのヴォーカルは、彼のまろやかな声質と醒めた感覚が全開でした。演奏の方も、ギターパンドらしく、乾いた音色の2本のギターが絡み合いが堪らなく良くて、それを支えるリズム隊もしっかりしています。またオルガンを主体としたキーボードも効果的で、カッコいいです。途中にはインスト曲もあり、そのメロディーの良さもバッチリで、何だか粋なフレンチ・ポップスを聴いているみたいです。発売されてからもう40年程も経っているのですが、全く色褪せない音楽ですね。私は余りこの分野には詳しくないのですが、後追いで聴いても完成度が高いと思いますので、皆さんもそんな音楽を偶には聴いてはどうでしょうか? 因みに、このバンドは、2度解散して、現在までメンバーチェンジしながらも活動を続けています。 “The Monochrome Set” https://youtu.be/l9zfNlV_Fio [full album] https://youtube.com/playlist?list=PL80sB599QrS79vxpqN_wwsI2mjtQS4Am5 #MonochromeSet #VirginRecords #NeoAcoustic #ネオアコ #Guitars #Bid #LesterSquate #AndyWarren #J.D.Haney #BobSargeant
Post Punk / Neo-Acoustic Dindisk (Virgin Records) 不明Dr K2