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Cindytalk “Camouflage Heart”
ついつい入手してしまいました。Cindytalkのファースト・アルバム”Camouflage Heart”です。Cindytalkについては、そのバイオグラフィーは前回、書いてありますので、そちらをご参照下さい。この時点でのメンバーは、Gordon Sharp (Vo, Instruments), David Clancy (Instruments), John Byrne (Instruments)の3人で、クレジット上、誰がどの楽器担当とは明記されていません。 それでは、各曲について、ご紹介していきましょう。 ★A1 “It's Luxury” (3:40)は、最初、ドラムマシンだけで、途中からGやBやVoが入ってきて、ダークで引き摺るようなゴスい曲になります。 ★A2 “Instinct (Backtosense)” (4:03)は、スローなリズムに時に呻き、時に叫ぶようなSharpのVoで持っていく闇落ちの曲で、陰惨さが漂います。 ★A3 “Under Glass” (1:57)は、カッコ良いGのリフと変則ドラムに、Peter MurphyのようなVoが乗ってきます。Saxも一味加えています。 ★A4 “Memories Of Skin And Snow” (5:42)では、何だかインダストリアルなリズムに、遠くで聴こえるフリーキーなGと単調なB、それにシアトリカルで語り、呟き、そして叫ぶVoが乗り、かなりダークでゴスいです。 ★A5 “The Spirit Behind The Circus Dream” (4:34)は、は、思わせ振りなBのリフと芝居がかったVoが印象的なダークな曲で、悪魔との密約を交わしているよう。最後のピアノも悲しげです。 ★B1 “The Ghost Never Smiles” (6:42)は、心臓の鼓動キック音にホーンのような音やバッキングVoと共に、抑揚の激しいシアトリカルなVoが自在に歌いまくる曲で、途中から歪んだGも入ってきます。 ★B2 “A Second Breath” (1:50)は、感電しそうなGと演劇的で語りのようなVoとディレイの聴いたホーンらしき音から成るノンビートな小曲です。 ★B3 “Everybody Is Christ” (4:08)は、ジワジワと迫る低音から、突然、自在に弾かれるGとリズムG、それらに叫ぶような苦悶のVoが痛々しいです。これまたダーク。途中のシンセも効いてます。 ★B4 “Disintegrate... “ (4:35)では、ポロンポロンと爪弾かれるリリカルなピアノで始まり、囁くような或いは朗々としたVoと共にパルス音も聴取でき、しっとりと終わります。 この時期のCindytalkは、結構、ゴス・ロックっぽいなと言う印象ですが、エキセントリックなVoと比較的簡素な演奏の組み合わせも相性良く、マッチしていますね。ただ、今一つパンチには欠けるような気もしますが、、、。それと思っていた程、実験的なことはやっておらず、返って、それが本作品のロック的なものを支えているのだと感じます。ゴス・ロック好きな方は、そんな彼等の原点を是非とも体験してみて下さい❗️ A3 “Under Glass” (MV) https://youtu.be/Q1B77fMns98?si=_GpRI9sCHXTM95_W [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLHX-EKRpHg2zvKPhOd3jMnHKNOkXSpnRl&si=ybpDe5jBA3w4D3b_ #Cindytalk #CamouflageHeart #MidnightMusic #FirstAlbum #UK #Dark #GothRock #Industrial #GordonSharp #DavidClancy #JohnByrne
Goth Rock / Industrial Midnight Music 1486円Dr K2
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V.A. “Rebel Street”
このコンピが出た時には、もう日本のインディーズはどうでも良いやと思って、敢えて購入しなかったのですが、やっぱり、一度は聴いておかないとなも思い、ヤフオクで競り落としました。収録されているグループはE.D.P.S., Chance Operation, Lizard, Non Band, P-Model, 和田哲郎 with 町田町蔵, アレルギー, 突然段ボール, Shampoo, 吉野大作&Prostitute, Zeldaですが、私のお目当ては、E.D.P.S., P-Model, Shampoo, 吉野大作&Prostituteですかね。しかしながら聴いてみて面白いと思ったのは、Non Bandと吉野大作&Prostitute位かなぁ(これはあくまでも私目線なので)。一つ思ったのは、歌詞がよく分からない/聞こえないバンドが多かったこと。日本語の特性を活かしていないバンドが多くて、それだけでゲンナリしてしまったのです。確かに町田町蔵氏のように、はなから日本語の歌詞を無理繰り乗せるやり方もあったのでしょうが、それじゃないやり方や言葉の選び方、曲の作り方があると思うのだけれども。そう言う意味ではNon BandのNonさんの歌詞や歌い方などはピカイチでしたね。それと、吉野大作氏のブロークンな日本語のヴォーカルも興味深いと思いました。突然段ボールも日本語の特徴を良く捕まえているのですが、いかんせん「華」がないのが惜しいです。逆に、目敏いなあと思ったのはLizard。もう如何にもと言う感じでのアレンジがあざとくて、ダメでした。まあ、P-ModelやShampooは、元々、日本語の構造を壊すところから始まっているので、これは可ですね。しかし、これらのバンドを集めたコンピが”Rebel Street”って言うのも、今となっては恥ずかしいですね。と言う訳で、1980年代初頭の日本のインディーズの状況を少しは知り得たのではないでしょうか? https://youtu.be/6p0jRYoCU5o #RebelStreet #JapanRecords #E.D.P.S. #ChanceOperation #Lizard #NonBand #P-Model!#和田哲郎with町田町蔵 #アレルギー #突然段ボール#Shampoo #吉野大作&Prostitute #Zelda #JapaneseUndergroundScene #PostPunk #NewWsve
Indie Rock Japan Records 1486円Dr K2