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The B-52’s “s/t”
The B-52’sが初めて、紹介された時に、なんちゅう名前、つけとんのや?と非難されかけましたが、これは第二次世界大戦の時の爆撃機のことでは無く、ヘアースタイル(ウィッグ)の型番だそうです。そんな彼等は、当時のニューウェーブ・ブームの中で結構、日本でも人気でしたね。そんな彼等のファーストアルバムを紹介します。その前に、彼等のバイオグラフィーを少しだけ。The B-52’sは、米国ジョージア州Athensで、1976年に結成されたバンドで、オリジナル・ラインナップは、Fred Schneider (Vo, Perc), Kate Pierson (Vo, Kbd, Synth-Bass), Cindy Wilson (Vo, Perc), Ricky Wilson (G), Keith Strickland (Drs, G, Kbd)の5人組で、ベースレスのバンドでした。元々は、この5人でジャムセッションをしていたのが始まりで、1977年に、友人のヴァレンタイン・パーティーで演奏したのが、最初です。また、バンド名は、PiersonとCindy Wilsonの髪型から取られていますが、これはStricklandが夢の中で啓示を受けたらしいです。それで、彼等は、ダンスミュージックとサーフミュージックとを合わせたようなサウンドとthrift-store chicと言うレトロな衣装で、直ぐにニューウェーブの波に乗り出します。因みに、Ricky Wilsonのギターは変則チューニングがしてあったこのこと。彼等のファースト・シングル”Rock Lobster/52 Girls”は1978年にDB Recordsからリリースされますが、これが大ヒットし、それでCBGBやMax’s Kansas Cityとかにも出演するようになります(ただし、このシングルヴァージョンはアルバムとは違っています)。このシングルは再録され、英国や独逸でも配給されます。それで、彼等はIsland Recordsと契約し、1979年にバハマNassauのCompass Point Studiosで、創設者のChris Blackwellのプロデュースの下でファースト・アルバムの録音を開始しますが、Blackwellは、殆どオーバーダブせずに、なるべくライブに近い形で録音をします。そうして、1979年7月に、彼等のファーストアルバム”The B-52’s”がリリースされます。これには、Petula Clarkのヒット曲”Downtown”も含まれています。このアルバムは大ヒットし、シングルカットされた”Rock Lobster”は米国でもビルボード・ホット100にもチャートインして、1980年には、本アルバムもプラチナディスクにもなります。それで、1980年4月にThe B-52’sは、再びCompass Point Studiosで次のアルバムの録音に掛かりますが、Rhett Daviesが一部プロデュースに関わった関係で、より洗練されたサウンドになりました。そうして、同年8月に、セカンドアルバム”Wild Planet”がリリースされますが、批評家やファンにも好評で、ビルボード200の内、18位までつけます。また、テレビやHeatwaveフェス(カナダで行われたニューウェーブのウッドストック)にも出演しています。1981年に、彼等はTalking HeadsのDavid Byrneとコラボしますが、どうもベクトルが違い、アルバムではなく、1982年にEP “Mesopotamia”としてリリースされます。その後、1982年12月に、Piersonの意見で、ドラムマシーンを導入し、Stricklandはドラムを叩かず、ベースやオルガンなどを演奏、またシンセを大々的に導入してのサードアルバム”Whammy!”を作製します。1985年1月に、バンドはブラジルのRock In Rioに参加、同年7月に次のアルバムを録音していましたが、Ricky Wilson (G)が、AIDS関連で、同年10月12日に32歳と言う若さで他界してしまいます。バンドは、1986年に、アルバム”Bouncing Off The Satellites”をリリースしますが、Rickyの死もあって、ツアーは控えています。1987年に、メンバーはバラバラになりますが、1988年に、Stricklandが戻ってきて、再びThe B-52’sは再始動します。その後も、活動を続けて、未だ現役です。 それで、彼等のファーストアルバムである本作品についてですが、これはもう完全にニューウェーブと言うかダンスミュージックですね。特に、シングルカットされたA1 "Planet Claire", A4 "Rock Lobster", A3"Dance This Mess Around"は独特のノリで、ポップかつダンサブルな音楽だと思います。B面はやや抑え気味ですが、それでも、女性Voの絶叫なんかも聞こえてきて、中々侮れません。そして、B面最後には、英語シンガーで女優のPetula Clarkのヒット曲"Downtown"も収められており、彼等のルーツを垣間見ることができます。彼等と一緒に米国ツアーをしたPlasticsは、「ずっとダンスバンドでやっていくThe B-52’sのエンターテイナーとしての凄さを感じた。自分達には真似できない。」とコメントしています。そんなダンサブルな音楽をやり続けているThe B-52’sのファーストを聴いて、踊り狂いましょう❗️ クレジット曲順 A1 “Planet Claire” (4:35) A2 “52 Girls” (3:35) A3 “Dance This Mess Around”’(4:35) A4 “Rock Lobster” (6:50) B1 “Lava” (4:55) B2 “There's A Moon In The Sky (Called The Moon)” (4:55) B3 “Hero Worship” (4:10) B4 “6060-842” (2:50) B5 “Downtown” (2:55) https://youtu.be/PtH-tWjB_aQ?si=olkMU8lPRLbzC5Yp #TheB-52’s #FirstAlbum #IslandRecords #NewWave #DanceMusic #USA #Bassless #RockLobster #PlanetClare #DanceThatMessAround #Downtown #FredSchneider #KatePierson #CindyWilson #RickyWilson #KeithStrickland
NEW WAVE Island Records 不明Dr K2
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The Art Of Noise “Who’s Afraid Of….(The Art Of Noise)”
皆さんはもうこのバンドのことは知っていらっしゃいますよね。そうです、The Art Of Noiseです。初めて、サンプリングだけでアルバムを作製し、ヒット曲まて出したアヴァン・ポップなグループです。このバンドは、1983年初頭に結成されていますが、メンバーは、エンジニアでプロデューサーでもあるGary LanganとプログラマーのJ.J. Jeczalik中心に、KbdのAnne Dudley, プロデューサーのTrevor Horn, 音楽ジャーナリストのPaul Morleyも参加しています。Tom Jonesをフィーチャーした”Kiss”と言う曲は、その意味解釈も伴って、国際的なトップ20のヒット曲となり、1986年には、インスト曲”Peter Gunn”でグラミー賞も受賞しています。このチーム(バンド?)は、1982年には英国のニューウエーブバンドABCのデビューアルバムに関わっていたり、Malcolm McLarenの1982年のアルバム”Duck Rock”にも関与、Frankie Goes to Hollywoodとも一緒に仕事をして、アルバム”Welcome to the Pleasuredome”を作製したりしています。また1983年にはプログレ・パンドYesの復活アルバム“90125”のプロデュースやエンジニアリングなどでヘルプしています。その時にリリースされたシングル"Owner of a Lonely Heart”が後のThe Art Of Noiseのアイデアに繋がっていきます。そんな中、Paul Morleyが、このチーム名を、フューチャリストLuigi Russoloの書いたエッセイ”The Art Of Noises”から付けたのですが、J.J. Jeczalikが最後に”s”を削ろうと提案して、バンド名が決まりました。Trevorは最初、この新しいバンドにおいては、既にThe Bugglesをやっていたので、アドヴァイザー兼アイデアを出すだけの立場で参加しています。1983年9月に、The Art of NoiseはデビューEP “Into the Art of Noise”をTrevorが設立したばかりのレーベルZTTよりリリース。これにはYesのアルバム”90125”の音源が主なサンプリングネタになっていますか、この中の”Beat Box”と言う曲は、フリースタイルのヒップホップ界隈(映画「ブレイク・ダンス」にも使われています)でヒットします。そして、彼等のファーストアルバム(本作品)である”Who's Afraid of the Art of Noise? “か1984年にリリースされます。この時期は、全員マスクを被っており、匿名性を出していました。またプロモーションにも消極的でした。これは、今までのロックやポップスのミュージシャンとは違うというスタンスの表明であったとのことです。このアルバムの中に入っている”Moments in Love”は10分近いインスト曲でしたが、リミックスされてシングルとしてもリリースされています。このシングルは1983年にも米国でリリースされていますが、そこそこのヒットはしたようです。またマドンナの結婚式でも使われていました。また、彼等は1984年10月に、TrevorがGeoff DownesとやっていたThr Bugglesの”Video Killed the Radio Star”を含む20世紀の音楽をソースとして使ったアルバム”Raiding the 20th Century”の構想をSmash Hits Magazineに語っています。また、同年10月に、”Close (To The Edit)”がシングルカットされ、1984年の英国シングルチャートで8位になっていますが、1985年に、Gary LanganとJ.J. Jeczalik及びAnne Dudleyは、Trevor HornとPaul Morley達と手元を分かちますす。勿論、ZTTとも。Gary, J.J., Anneは英国のChina Recordsと契約し、自分達がThe Art of Noiseだと明かし、セカンドアルバム”In Visible Science”をリリースします。その後のことはまた機会があれば書きますので、今回は、ここまでとしておきます。 それで、本作品ですが、名器Fairlight CMIを駆使したアルバムになっています。サンプリングとPCでの作業だけほぼほぼ完結しているって感じでも良いと思います。このような音楽はジャストのタイミングでリズムが刻まれるので、リスナーによっては好き嫌いが分かれるところでしようね。またサンプリングされた人の声以外にはヴォーカルの無い、インスト曲で締められていますので、アルバムとして聴くと、やや辛い場合もあります。ただ独特の冷ややかな音色が持ち味の機材なので、全体的にも冷感を感じるところもミソですね。日本ではYMOが問題作”Technodelic”で使ってましたね。一時期、サンプリングは著作権的に合法なのか?非合法なのか?の議論もありましたが、今や、サンプリングは当たり前の技術になっていますね。そうなったのも、彼等の功績かもしれません。彼等の特異なところは、サンプリングだけで新たな音楽を作ることにあった点で、それを実験音楽ではなく、ポピュラーミュージックの世界で実践したことでしょう。そんな黎明期の素晴らしいアルバムを聴いて見て下さい! “A Time For Fear (Who’s Afraid)” https://youtu.be/SpsWLtn1OrQ “Moments In Love” https://youtu.be/cen22TBHo9M #TheArtOfNoise #Who’sAfraidOf…?TheArtOfNoise #ZTT #IslandRecords #Sampling #FairlightCMI #GaryLangan #J.J.Jeczalik #AnneDudley #TrevorHorn #PaulMorley #Technology #Yes
Avant-pop / Synth Eave Island Records 不明。Dr K2
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Buggles “The Age of Plastic”
皆さんはもうずっと前から知っているBugglesのファーストアルバム”The Age of Plsstic(邦題「ラジオスターの悲劇」です)”です。結成は1977年、ロンドンで。それでBugglesのメンツはと言うと、Trevor Horn (Vo, B, G)とGeoff Downes (Kbd, Synth, e-Piano Piano, Dr, Perc, Back-Vo)で、英国のニューウェーブ・デュオです。Bugglesと言うバンド名はGeoffがBeatlesを真似て、最初、BugsだったのをBugglesにしたみたいです(一応、否定はしているみたいです)。Trevorの音楽的なキャリアはジングルズと言うパンクロック・グループのプロデュースから始まります。一方、GeoffはバンドShe’s FrenchでのKbdで始まります。二人は1976年に、Tina Charlesのバックバンドのオーディションで初めて出会います。また、TrevorはBruce Woolleyとも出会い、共にKraftwerkとDaniel Millerに興味があってJ.G.Ballardの”Crash”か好きだったので、意気投合します。1977年に3人は宅録でデモテープを作製し始めます.その時に”Video Killed Radio Star”, “Clean, Clean”や”On TV”と言った曲が生まれます。更にGeoffはこれらの曲を16トラック・レコーダーで録音し直しています。このデモテープがIsland RecordsのプロデューサーChris Blackwellの気に止まり、TrevorとGeoffはSarm Eastと契約しますが、何か一悶着あったみたいです。しかしながらレコード会社の後押しもあって、1979年にアルバム(本作品)を無事リリースします。当初は”Video Killed The Radio Star”にはTina CharlesをVoとして起用する予定でしたが、この曲は元々、Bruce Woolleyが作曲こともあり、Bruceは、このシングルの発売前に、自分のバンドCamera Clubを結成し、他の2人とは疎遠になっていきます。それで、TrevorとGeoffの二人は1979年にシングル”Video Killed the Radio Star”を出しで、これがは世界的ヒットになったことは皆さんの知るところです。これを生み出すにあたって、スタジオワークで色々試してみたのですが、当初のデモテープの”マジック”は再現出来ず、Debi DossとLinda JardimのVoを入れることで落ち着いたようです。その後、この曲が大ヒットしたことは皆さんの知るところです.それで、2人はセカンド・アルバムを制作の為、スタジオに入りますが、その隣のスタジオではYesが入っていたこともあって、2人は、プログレ・バンドYesにVoのJon AndersonとKbdのRick Wakemanの代わりに、そっくりそのまま二人は加入することになります。これに対して、英国のファンはブーイングを、米国のファンは喝采を示しました。結局、この編成ではYesに”Drama”と言うアルバムを残しています。そのプロモーションしている時に、即ち1981年にバンドは解散してしまいます。その陰で彼等はセカンド・アルバム”Adventures in Modern Recording”を作製して、1981年11月にリリースしていますが、この時、既にGeoffは英国のプログレ・バンドAsiaに加入しており、殆どTrevorのソロと言った内容になっています。一旦、Bugglesは1982年に解散となります。その後も散発的にリユニオンもやるのですが、ちゃんとした再結成は行われていません。まあ、このくらいにしておきます。 それで、本作品ですが、”Video Killed The Radio Star”と”Clean, Clean”は正直、よく出来た、キャッチーな曲で、これらの曲が売れたのも納得です。ただ、他の曲は妙にフュージョン臭いと言うかプログレ臭いと言うか、何かポップソングとは違うんですよ。それはこの時期にMTVが始まり、プログレ・バンドもMTVを利用することが多くあり、その為か、そこら辺のジャンルの垣根が低くなったことによるのかも知れませんね。そんな訳で、このアルバムは先述の2曲だけでも聴く価値があると思いますよ。またBruce Woolley & The Camera Clubと聴き比べても面白いですね! https://youtu.be/KSDnzdL9uco #Buggles #AgeOfPlastic #IslandRecords #TrevorHorn #GeoffDownes #VideoKilledTheRadioStar #CleanClean #TechnoPop #Synthesizer #HitChart #Yes
Techno pop Island Records 3000円位?Dr K2
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Ultravox! “Retro (Live)”
こ、こ、これは泣けますねぇ❗️John Foxx先生在籍時の初期の曲4曲入りのシングルです。でもちょっと高かったかな?まあ劇レア盤なので仕方ないかな。 Ultravox! (ビックリマークが付いているのは大事です)はやはり好きだわぁ。収録曲は”The Man Who Dies Every Day”, “Young Savage”, “The Wild, The Beautiful And The Damned”, “My Sex”でファーストからサードアルバムからの曲です。Ultravox!のライブ盤なんて無かったですからね。貴重です。音もそれ程悪くはないですし。ちょっとざらついた音が如何にもライブらしいんですけど、アレンジが良いのか、殆どスタジオ・テイクと同じ展開なんですよ。プロデュースはバンドとSteve Lillywhiteがやっています。この人のプロデュースは信用できますね。と言う訳で、皆さんの中で、初期Ultravox!好きなファンがいましたら、是非とも買って聴いてみて下さい‼️まあ、ファンでなくても良いですが。 “The Wild, The Beautiful And The Damned” https://youtu.be/Wvvr5h03hdY “Young Savage” https://youtu.be/hbKtzbdf9n8 #Ultravox! #Retro(Live) #IslandRecords #JohnFoxx #SteveSear #BillyCurrie #WarrenCann #ChrisCross #Live #EarlyPhsse
Experimental Pop Island Records 3000円Dr K2
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Klaus Schulze “Body Love - Additions To The Original Soundtrack“
先日のDommuneで紹介されていた故Klaus Schulze氏の特集で掛かったアルバム”Body Love”です❗️しかも洋ピン映画”Body Love”のサントラとして作られていますが、音楽だけでも楽しめます。買ってから、ずっーと忘れていたのを先程発掘しました。私の持っているのは、Brain Recordsからのではなく、Island Recordsからのモノですので、タイトルも若干変わっています。Klaus Schulzeのバイオグラフィーは既に書いてあると思いますので、ここでは省略します。A面1曲B面2曲の長尺の曲が収められていますが、確かにこんな音楽が◯◯クスの最中に流れてきたら、盛り上がるかな?とも思いますが、買った当時は何もそんな意識してはいませんでした。なので、サントラとしても純粋に音楽としても聴くことが可能です。それから、本作品にはHarald Grosskopfがドラムで参加。Klausは、Moog, AKG, Dynacord, Korgなどのシンセを駆使したいるようです。生ドラムが、電子音からなるシーケンスと同期しているのは、Heldonを思い起こすかも知れませんが、こちらの方は、こちらの方はよりシンプルなドラミングで、ポップに仕上げています。寧ろエモーショナルな感じすら想起させられますね。企画モノかも知れませんが、Klausは一切手を抜いていないので、ややアンビエント調ではらありますが、その手の音楽が好きなリスナーにもアピールできます。なので、”Body Love”がどんなポルノ映画であったかを想像しながら聴いてみるのも、一興ですので、是非‼️因みに、本当のサントラ”Body Love (Originalmusik)”も同年にリリースされています。 https://youtu.be/zPooZOSwzxY #KlausSchulze #BodyLove #AdditionsToTheOriginalSoundtrack #IslandRecords #SoundTracks #PornMovie #Synthesizer #Electronics #Drums Ambient
Electronic Music / Ambient Island Records 不明。Dr K2
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Ultravox “Systems of Romance”
こちらが、John Foxx先生在籍時のUltravox最後のアルバムになります。恥ずかしながら、私はカセットにダビングしてもらったのを高校生の時からずっと聴いてきたので、ヴァイナルは今回、初めて入手しました。私にとってはここまでが、Ultravoxだと思っていますので、以後のアルバムや活動については割愛させてもらいます。前回・前々回にバイオグラフィーは書いてあると思いますので、そちらを参照して下さい。このアルバムのメンバーはWarren Cann (Dr, Rhythm machine, Vo), Chris Cross (B, Synth, Vo), John Foxx (Vo), Billy Carrie (Kbd, Violin)のオリジナルメンバーに加えて新加入したRobin Simon (G, Vo)の5人組です。まあ、曲の完成度と迫力、コンセプトから言えば、これまでのアルバムの中では断トツですね。捨て曲無しです。タイトルの「浪漫のシステム(構造)」なんてイカしているじゃないですか?勿論、Conny Plankのスタジオで録音して,一緒にプロデュースしてます。それから、このアルバムからバンド名の最後の「! (ビックリマーク)」が無くなりました。本作は、タイトなリズムセクションは今まで通りで、ギターはグラム調で、弾きまくってます。また、曲調はより耽美的で伸びやかになり、かつクールな面も持っていると言う奇跡のアルバムとなりました。コンビネーションもバッチリだったんですが、USツアー後、John Foxxがソロ活動に注力したいとのことで、脱退、その数か月後、GのRobin Simonも抜けます。それで残ったメンバーは元Rich KidsのMidge UreをVo/Gで加入させ、”Vienna”で大ヒットを飛ばします。後は皆さんの知ってるように有名になっていきます。一方、John Foxxは、ソロアルバム ”Metamatic”を発表し、”Mr Quiet Man”と称されて、エレクトロ・ミュージックの世界で成功を収めています。本作でもお約束の「しっとりした」曲”Just Foe A Moment”もB面最後に収録されています。 https://youtu.be/zzmPbidTKLQ #Ultravox #SystemsOfRonsnce #ConnyPlank #NewWsve #GramRock #分裂 #IslandRecords
NEW WAVE Island Records 1800円Dr K2
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Ultravox! “Ha!-Ha!-Ha!”
本作品は”Mr. Quite Man”ことJohn Foxxがヴォーカリストとして率いていた時期のUltravox!のセカンドアルバムです。前にもこのバンドのファーストアルバムについても書きましたが、おさらいとして少し書いておきます。この時のメンバーはJohn Foxx (Vo), Stevie Shear (G), Billy Currie (Violin/KBd/Synth), Chris Cross (B/Vo), Warren Cann (Dr)の5人で、最初期(1974-1976年)はTiger Lillyなどと名乗っていました。Ultravox!になったのは1976年からで、これがバンドの第一期に当たります。その後、John Foxxは1979年まで在籍しますが、脱退し、この後にRich KidsのMidge UreがVo/Gで加入して活動しています。ただ、私的にはJohn Foxxが在籍していた3年間(最初の3枚のアルバム)が本当のUltravox!と思っていますので、その後、彼等がアルバム”Vienna”でヒットを飛ばしたのは関心がありませんでした。因みにJohn Foxx在籍時はUltravox!、その後はUltravoxと表記されます(ビックリマークの有無)。それで、このアルバムですが、ファーストアルバムの更なる発展形とも言える名曲揃いで、どの曲も甲乙付け難いのですが、”Fear in the Western World”や”Artificial Life”, “Distant Smile”などがお気に入りで、やはりB面最後にはお約束のリズムボックスを用いた”Hiroshima Mon Amour”が収められています。タイトでマシーンのようなリズム隊、バンドの花でもあるViolinとキーボード、控えめだがポイントをついてくるギター、そして独特のアクセントでダイナミックに歌うJohn Foxx。全てが完璧です。曲名からも分かるように、SFチックと言うか近未来的と言うか、そんなテーマがあったのだと想像します。惜しいことに、John Foxx在籍時の3枚のアルバムは当時は日本盤は出ておらず、一部のニューウェーブファンや好事家にしか渡らなかったようです。 https://youtu.be/j9qFmyuPBdc #Ultravox! #Ha!-Ha!-Ha! #NewWave #London #JohnFoxx #SynthPop
NEW WAVE Island Records 不明Dr K2
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Ultravox! “Ultravox!”
Ultravox!は1973年に英国ロンドンで、その前身であるTiger Lilly して結成され、翌年、改名し、1974-1979年はVoにJohn Foxxがフロントマンを兼ねて在籍、その後はVo/GにMidge Ureが加入しました。本作は1977年にリリースされた、彼等のファーストアルバムであります。プロデュースには自分達とSteve Lillywhiteが、スタジオアシスタントにはBrian Enoが担当。骨太でタイトなリズム隊、効果的なシンセとヴァイオリン、控えめだが決める時は決めるカッコいいギター、そして最高にカッコ良いJohn Foxxのヴォーカル。全ては完璧だ!その中でも”I want to be a machine”や”The wild, the beautiful and the damnedなど名曲揃いです。最初の3枚のアルバムは日本盤は出ていませんでしたので、私は御茶ノ水のディスクユニオンで購入し、愛聴していました。名盤ですね。 [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLP59Fs_hB7C0iM7byPUu-82C2Mjemsmj3 “I Want To Be A Machine” https://youtu.be/3vy4eZ69Tj8 #Ultravox! #NewWave #punk #JohnFoxx
NEW WAVE Island Records 不明Dr K2