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Nuts & Co “Kangourou”
これまた、謎のレコードです。Nuts & Coの唯一のアルバム”Kagourou”です。先ず、調べてみてわかったことはバンド名が、Nuts & Coで、タイトルが”Kangourou”、リリースは仏の再発レーベルCamisole Recordsが2020年にリリースしたとだけです。いやはや、とんでもない謎物件です。どうもメンバーはFriederike Mueller (主にVo), Jean-Christophe HeyMarc’Halant (Synth, Piano, Perc, G, B)のデュオが基本で、それにPhilippe Gueneugues (Sax), Michael Delavillarmois (B), Daniel Mornet (Accordion), Philippe Thierry (Batterie?)達がヘルプで加わっているらしいです。それにしても、このデュオが、仏なのか独逸なのかも良く分かりませんが、多分名前の感じからは仏のバンドでは?と想像します。また、どうもリイシュー盤なのですが、その元がいつ(多分1982年4月?)、どう言うバンドであったのかも全然分かりません。もうお手上げです。なので、情報をお持ちの方は教えて下さい❗️独逸語の歌詞な曲名もあるのですが、仏語の歌詞や仏っぽいニュアンスもあるので、多分、仏のデュオでしょう。曲はミニマルで、Young Marble Giantsの様な簡素なアレンジで、聴かせる曲が多いですね。個人的には割と好きなバンド。ちょうど、DDAAやPtoes Productionが突然変異したような音楽を聴取することが可能です。兎に角、一度、聴いてみて欲しいデュオではありますね。皆さんも是非、騙されたと思って。、、、それにしても”Kangourou”ってタイトル、何か日本語っぽいんですが、どう言う意味か?知ってる人は教えて下さい。 https://youtu.be/K9EJNeJEuo0 #Nuts&Co #Kagourou #CamisoleRecords #Duo #FriederikeMueller #Jean-ChristopheHeyMarc’Halant #ExperimentalPop #MinimalWave
Experimental Pop Camisole Records 不明Dr K2
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Tristan Disco “Demonstration Takes and Retakes”
1980年代、日本でオルタネイティブ(90年代のオルタナではない)の狂騒が席巻する中、大阪Vanity Recordsからアルバム”Background Music”を出していた東京のバンドBGMの首謀者白石隆史さんが新たにバンドを始めたとの噂が密かに流れていたのですよ。一つが前回も紹介したMLD、もう一つがこのTristan Discoです。どちらも「リズム」に焦点を当てた音楽だったのですが、今回、MLDとは違うアプローチを取ったTristan Discoのオリジナル・トラックとリミックスされたトラックからなるアルバムが、リリースされました。メンバーは白石さんとSonohara Junに、DrにSuyama Takakiとなっています。リミキサーはKrikorとCivilistjävelです。先ずもって、これは33回転なのか?45回転なのか?がわかりません。33回転だと初期Swans並みに重いし、45回転だとファンキーに聴こえる。う〜む、やっぱり33回転かなあ?手数の多いドラムにスラップすら入るベースが曲の屋台骨を作り、そこに様々な音(ギターのカッティングやヴォイス、シンセ、テープ音など)が挿入されると言う音楽構造になっています。MLDがミニマリズムかつ禁欲的なのに対して。Tristan Discoは派手で、享楽的であると言えるかもしれません。リテイクのヴァージョンも敢えて不明瞭化しており、そう言う解釈もあるのか!と驚きました。皆さんも33回転か45回転かで悩んでみて下さい! “Be On The Decrease” https://youtu.be/V2wkldycHxE #TristanDisco #DemonstrationTakesAndRetakes #CamsoleRecords #TakashiShiraishi #Krikor #Civilistjävel #Retake
Alternative, Post Punk Camisole Records 2980円Dr K2
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MLD “1983-1986”
先にご紹介したBGMの白石隆之さんが、BGMの解体後、Shinohara Junさんと結成したのが、このMLD (Minimum Lethal Doseの略で、薬理学での「最少致死量」の意)です。タイトル通り、1983年から1986年の間に録音された音源からのセルフ・コンピとなります。2曲だけTakaki Suyamaがドラムで参加してます。このユニットの情報は殆ど無いのですが、当時の私の記憶からだと、電子化したSwansのようなリズムに重きを置いたバンドであると言うレビューがあったと思います。また、彼等はTristan Disco名義でも活動していたと記憶していますが、どう違うのかは忘れてしまいました。本作品には、彼等のファーストシングル”Perpetual Motion”も含まれています。白石さんは今や、日本を代表する電子音楽/ハウスのパイオニアでもあり、彼の頭の中で鳴っている音を具現化してきたのだと推測します。本作品は全体的に、無機質な重いリズムによって支配されており、リズムマシンとシンセから成る電子音楽で、巨大な鉛玉の刻む圧を感じるドゥーム・エレクトロニカとも言うべき音楽です。本作も淡々と曲が進むミニマルなアルバムですが、BGMでも見せた、独特の禁欲的でミニマルな「音構造」或いは「ノリ」を提示しており、白石さんの一貫したコンセプトをビンビン感じます。また、非リズムな音(変調ヴォイスや電子音、テープ音)も非常に効果的で、センスの良さを感じますね。このような貴重な作品が時代に埋もれず、21世紀になって発掘された意義は大きいと思います(有難う、Camisole Recさん❗️)。また、Kurikor Kouchianのマスタリングが上手いのか?音の分離が良く、充分な低音を聴くことができます。個人的には、当時、最も聴きたかったバンドの一つなので、このセルフ・コンピは本当に嬉しかったです。もし、興味を持たれた方がいましたら、是非とも聴いてみて下さい❗️(特に当時リリースされたシングル曲”Perpetual Motion”は凄いです!) 因みに本作品は500枚限定です。 “Perpetual Motion” https://youtu.be/Zh-jsNouygI [full album in bandcamp] https://camisolerecords.bandcamp.com/album/1983-1986 #MLD #1983-1986 #CamisoleRecords #DoomElectronica #Alternative #PerpetualMotion
Alternative Music Camisole Records 3300円Dr K2