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Feine Trinkers Bei Pinkels Daheim “Apfelmost Und Essig”
これまた謎々物件。恐らく独逸モノとして購入したものと思われます。初め、どちらがアルバムタイトルでどちらがバンド名か分かりませんでした 苦笑)。調べた結果、Feine Trinkers Bei Pinkels Daheim (以下、FTBPDと表記)がバンド名でした。とは言うものの、実は、独逸の元建築家Jürgen Eberhardのソロユニット名で、1989年から活動していたそうです。一時期、Oswin Czerwinskiも加わってデュオで活動していましたが、2004年からは再びソロになっています。このFTBPDは結構、沢山のリリースを行っており、Audiofile Tapes (米), Vinyl Communication (米), Drone Records (独)などからもリリースされています。アルバムとしては、初のLPが本作品”Apfelmost Und Essig (直訳すると「サイダーと酢」)”が最初だと思います。FTBPDの意味を調べようとしましたが、何だかよくわからない意味でしたので、和訳は出来ませんでした。それでFTBPDの音楽は、オブジェなど非楽器を使って、それを電子的に取り込み、変調/再グループ化/重ねたりして、ある種のサウンド自体を構築すると言うスタイルみたいです。こちらも家電系実験音楽ですね。それで本作品ですが、柔らかい黄色い和紙に包まれた黄色盤で録音情報や曲名は一切書いてありませんが、Discogsには曲名が記載されています。また、この時期はJürgenとOswinのデュオで、ゲストにChris Sigdellも参加しています。A面に3曲、B面に2曲、収められています。電子音ではなく、アコースティックな音を加工していますので、電子音らしき音は含まれていませんが、ガサガサ、ゴソゴソとした音が心地よいドローンの上で遊んでいるかのような音楽です。まあ、「音響系ノイズ」の範疇に入る音楽だと思います。音の扱いがかなり巧いので、相当なスキルを持っていると思います。それも建築家の前歴があるからでしようか?もし、この盤を見つけたら、一度は聴いてみても良いかと思います。隠れた「名匠」ですね。それではそのチャンスを得られることで、チャオ❗️ YouTubeにこの作品は無かったので、ライブ音源を貼っておきます。 https://youtu.be/Uj4rwCBZ8rQ #FeineTrinkersBeiPinkelsDaheim #ApfelmostUndEssig #EpilepticRecordings #German #Electro-AcousticNoise #AmbientNoise #Drone #JürgenEberhard #OswinCzerwinski #ChrisSigdell #Germany
Electro-Acoustic Music Epileptic Recordings 不明。Dr K2
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Daniel Fagerström ”Synthesator Vol.4: Beyond Interstitial Space”
これも、忘れていた謎物件。元々は、スウェーデンのUFO Mongoが自国の電子音楽をシリーズ”Synthesator”の第四弾として、自国でSkull Defekts, Optic Nest, Members of Tinnitusなどのポストロックバンドやアンビエントユニットで活躍しているDaniel Fagerströmのソロ作品をリリースしたと言う訳です。彼についての情報は殆ど分からないのですが、上記のバンドをYouTubeで聴いてみると、Skull Defektsはミニマルな展開でノリの良いアンサンブルを提示するカッコいいバンドで、Optic NestはDanielのソロユニットで、モデュラーシンセとVoから成るアンビエントな電子音楽を演っており、本作品にも通じるものを感じさせます。Members of Tinnitusについては不明でした。 本作品はそんなDaniel Fagerströmのソロです。一見、現代音楽のようなジャケ写に見えますが、モデュラーシンセとアナログシンセ(Roland SH-101, Juno 60)を用いた電子音楽で、一部は、同じスウェーデン在住のAlexander Skeppがドラムを叩いています。本作品を聴いて思ったのは、1970年代の仏のRichard Pinhasが率いてたプログレ・バンドHeldonの後期の作品とそのRichard Pinhasのソロ作品です。特に、Alexanderが加わったA3 “Mithochondrion”とB2 “Chromatin”はモロHeldonと言っても誰も疑わない程です(生ドラムとシンセ及びシーケンサーの同期演奏)。また、それ以外の曲も生ドラムもギターもありませんが、初期のRichard Pinhasの作風にも共通点がありそうです。面白いのは曲のタイトルの付け方で、全て細胞生物学用語が冠されています。そう考えると、アルバムタイトルも生物学用語てすね(「間質を飛び越えて」と言う意味ですね)。彼の言葉を借りると、「タイトルは、人間の細胞間にある空虚な部分(間質)を飛び越え、お互いの感覚器と細胞のエネルギー産生所の両方に達して、よく働く分子の運動が、コアを貫通し、最終的に細胞の、まさに中心(核)に到達すると言う「旅」のようなものである。」とのこと。う〜む、奥が深い。その分子の「旅」が、この作品のコンセプトなのでしようか。とすると、これはparacrineの音楽ですね。彼が何故こんな細胞生物学的知識があるのかは不明ですが、そのモデュラーシンセの粘りこっい電子音がもう一つの魅力ではあります(何となく、粘着質=有機質と感じるのですが)。Heldonファンはチェックした方が良いでしょう。 “Chromatin” https://youtu.be/KWslHJF58fg #DanielFagerström #BeyondInterstitialSpace #BörftRecords #UFOMongo #Synthestor #Sweden #Electronics #Synthesizers #ModularSynthesizers #TapeManipulation #Drums #DanielFagerstrom #AlexanderSkepp #Heldon #RichardPinhas
Electro-Acoustic Music Börft Records 不明。Dr K2
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Jonathan Coleclough & Andrew Chalk “Sumac”
皆さん、Jonathan Colecloughって言うサウンド・アーティストを知っていますか?英国人で、1990年代に出てきたアーティストで、ドローン・アンビエントとアブストラクト電子音楽の間を行ったり来たりしている寡作な方です。一方、Andrew Chalkは元々Felial Confine名義で1985年から活動を始め、David Jackman (Organum), Vortex Campaign, The New Blockaders, Giancarlo Toiuttiらとコラボ作を多数リリースしてます。それらは彼の本名名義でRobot Records, Siren Records, Christoph HeemannのレーベルStreamlineや彼自身のレーベルFaraway Pressからリリースしている多作なアーティストです。そんな2人が作ったレコードに悪い訳はない!とばかり聴いてみたんですが、その通りでしたねぇ。この作品は33 1/3回転でも45回転でも聴くことは出来ますが、45回転のがより良い鳴りで聴くことができます。片面盤とは知らないで、B面聴こうとしたら、無音でした。あれ?とは思ったんですが、ひょっとすると無音系ノイズかも知れません(溝はあるみたいなので)。録音されている方は、ドローン・ミュージックで、練りに練られた音色に先ず耳が持っていかれてしまいます。これは多分、Jonathanの音がベースになつているか?と思います。そこに物音系ノイズがカササササーって感じで控えめに入ってきて、丁度いい塩梅になっています。あと綺麗なアートワークもポイント高しで、しかもクリアー盤❗️一家に一枚は欲しいレコードですね。片面だけがちょっと物足りないですが、それはそれ。また聴きたくなるようにしているのでは?そんなレコード、コレクションしてみませんか? この作品はYouTubeにはありません出したので、Jonathan Colecloughの他の曲”Walking Music”を。 https://youtu.be/ZBj8tRTJ5DY Andrew Chalk “One Long Year”も。 https://youtu.be/nD8f578rFa0 #JonathanColeclough #AndrewCharlk #Sumac #RobotRecords #ClearVinyl #OneSideEP #Drone #ElectroAcousticMusic
Electro-Acoustic Music LP Robot RecordsDr K2