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Chrome “3rd From The Sun”
久しぶりに米国西海岸最強のハイパーサイケデリック・ガレージ・オルタネイティブ・バンドChromeのアルバムを紹介します。フルアルバムとしては6枚目に当たる”3rd From The Sun”です。彼等のバイオグラフィーは前回までのを参照して下さい。また、本アルバムでのメンバーは、Hilary Stench (B), John Stench (Drs, E-Drs), Helios Creed (G, Electronics, Vo), Damon Edge (Synth [Moog], Electronics, Vo)となっていますが、勿論、曲作りやミキシング及びプロデュースはEdgeとCreedの2人です。それとEdgeと結婚する仏シンガーFabienne ShineがB面2曲でバッキング・ヴォーカルとして参加しています。また、この時期、初期Chromeの音源を纏めた6枚組の”Chrome Box”がSubterranean Recordsからリリースされていますが、そのボックスの面に描かれたGehenna Lionが、大々的に本作品の表ジャケにもなっています。 それで内容ですが、ドラムの録り方が、4枚目のアルバム”Red Exposure”に少し似ていて、初期のガレージっぽいバシャバシャした音ではなく、ややファットな音色になっています。しかし、疾走感や重さは保たれており、変調Voやプランジャー全開のギターのリフからは、正しく”Chrome”節とも言える独特の音楽になっています。なので、この時期のChromeの音作りとしては、一応の完成形ではないかと思います。それと、ゲストのShine嬢の声は曲の不気味さも相まって、ピッタシです。ただ、収録曲がやや少ないのが、ちょっと物足りないですね。とは言え、安心して聴くことができると言う意味でも期待通りの出来だと思います。なので、唯一の国内盤”Red Exposure (赤い露光)”が好きな方なら、抵抗なく聴くことで出来ますので、是非とも聴いてみてください。でも、まあこの作品はどちらかと言うととコレクターズ・アイテムに近いかも? https://youtu.be/CJbyFMMlIDY #Chrome #3rdFromTheSun #Don’tFallOffTheMountain #Psychedelic #Garage #Electronics #AlternativeRock #DamonEdge #HeliosCreed #HilaryStench #JohnStench #WestCoast
Alternative Rock Don’t Fall Off The Mountain 不明Dr K2
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Tin Huey “Contents Dislodged During Shipment (不思議な落とし物)”
Devoが出てきた時に、米国のゴムの街アクロンが注目を浴びたのですが、その中でも途轍もなく変なバンドが、このTin Hueyです。彼等は1972年に結成、1982年に解散しています。それで、先ず、Tin Hueyのバイオグラフィーを書いておきます。元々はMark Price (Wesley the Stashと名乗っていました)がギターを、Michael Aylwardがベースを、Stuart Austin (Napoleon Lemensと名乗っていました)がドラムを担当していたRagsと言うバンドから派生したと言われています。その後、Harvey Goldがオルガンで参加しで、Tin Hueyにバンド名を変えますが、Priceが脱退してしまいます。残ったメンバーは一時期、アコースティックな音楽もやっていましたが、やがて、Arthur Batanoff (G)とWayne Swickley (B)が加わります。しかしなから、BatanoffとSwickleyは脱退してしまい、その後、Priceがベースで再加入します。それに伴って、Aylwardはギターにシフトし、Goldはギターとキーボードを担当することになりすぎ。そして、Lochi Macintoshがサックスで加わりますが、その後、Ralph Carneyが彼に代わってサックスを担当することになります。そして、15-60-75 (The Numbers Band)でベースを担当したChris Butlerが最終的にギターで加入し、Tin Hueyとしてファーストアルバムの時のラインナップになります。彼等は、Captain Beefheart, Frank Zappa, The Stooges或いはthe Soft Machineに影響を受けて、アクロン/クリーヴランドで、Devo, Pere Ubu, Electric Eelsらと共に活動しはじめます。そして、1977年に最初のシングル”Pappet Wipes”をClone Recordsより、更に翌年セカンドシングル”Breakfast with Tin Huey”を同レーベルからリリースします。丁度、その頃、Devoなどが注目を浴びたこともあってか、アクロン/クリーヴランドのグループに注目があつまり、その関係か、彼等はWarner Broth. Recordsと契約し、1979年に、本作品でもあるファースト・アルバム”Contents Dislodged During Shipment”をリリースします。しかしながら商業的成功は得られませんでした。再度、この時のメンバーをまとめますと、Chris Butler (G, Perc, Birdcalls, Vo), Harvey Gold (Piano, Synth, G, Vo), Michael Aylward (G, Slide-G, Vo), Mark Price (B, Vo), Stuart Austin (Drs, Perc, Synare Vo), Ralph Carney (B, Tenor-, Alto-, Soprano-Sax, Clarinet, Organ, Perc, Piano, Harmonica, Vo, Large Nose, Duck Calls)の6人組です。その後、彼等は個々人でそれぞれ活動していましたが、1980年代初頭には、バンドは、Ralph E. ことRalph Legniniと一緒に演奏しています。そんなこともあって、次のアルバムを出すまで20年もかかっています。そんなセカンド・アルバム”Disnformation”は、1999年に ButlerのレーベルFuture Fossil Recordsから出ています。さらに最近では、1970年代中盤のスタジオ録音やライブ録音を集めたサードアルバム”Before Obscurity: The Bushflow Tapes”が2009年にSmog Veil Recordsから出ています。その後も活動しているようですが、Priceは大腸癌で他界しています。 ザッとこんな感じのバンドなのですが、本作品の内容について紹介していきます。先ず、最初に感じるのは、メンバー皆んな、演奏が上手いと言うことです。と言うのも、曲は皆んな2〜3分の曲なのですが、結構、どの曲も展開が早かったり、変拍子らしき変な譜割りがされているのを難なくこなしているのは凄いです。私的には、B面の方が好みなのですが、それは上記の特徴がより明確になっているからです。とは言え、時にジャジーに、時にフリーキーに、時にブルージーに、また時にハードロック調になったりするのも興味深いです。多分、サックスやクラリネット担当のRalph Carneyによるアレンジが大きいのかも知れません。確かにそう言う意味では、Frank ZappaやCaptain Beefhesrtの影響はあったのだろうと思います。なので、単に米国の地方のニューウェーブ・バンドとして片付けるのも惜しいですね。因みに、A1の”I Am A Believer”はMonkeysのカバーですが、割と「普通」に演奏しています。そんなTin Hueyですが、もし、アクロン・サウンドに興味があれば、聴いてみて欲しいですね。 https://youtu.be/o3RMOp8Y2E0 #TinHuey #ContentsDislodgedDuringShipment #WarnerBrothRecords #AlternativeRock #NewWave #AkronSound #Cleveland #FirstAlbum #ChrisButler #HarveyGold #MichaelAylward #MarkPrice #StuartAustin #RalphCarney
Alternative Rock Warner Broth. Records 1800円Dr K2
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Chrome “Alien Soundtracks”
お久しぶりです!Chrome先輩❗️と言う訳で、また出ましたChromeのセカンド・アルバム”Alien Soundtracks”をご紹介しましょう。Chromeのバイオグラフィーは以前に書いているので、そちらを参考にして下さい。この時のメンバーはDamon Edge (Dr, Synth [Moog], Electric Waterphone, Effects), Helios Creed (E-G, Vo, B, Electronics)に加えてGary Spain (B, E-Vln, Glass), John Lambdin (E-G, A-G, E-Vln, B)も参加しています。元々はDamon自身のレーベルSiren Recordsから1977年に出していたのですが、私が持っているのは、1989年に独逸のDossierがリイシューしたものです。なので、ジャケも色違いで、盤もクリア盤になってます。音の方は、もうぶっ壊れた異形のアシッド・ガレージ・サウンドですね。ここに収められている音楽は、否が応にも西海岸の「闇」を感じさせます。この路線は次のサード・アルバム”Half Machine Lip Moves”に結実する訳ですが、その萌芽がもう見えてますね。雑なドラム、エフェクト掛けまくりのギターやヴォーカル。全てが「ぶっ壊れています」。曲の逆回転やコラージュも既に聴くことが可能です。ある意味、極彩色なサイケデリックでもありますね。しかしながら、Chromeの2人、目つき悪いなあ!これは、日本なら職質モノですね。そんなChromeのぶっ壊れた音楽を聴いてみませんか?目つき悪くなりますよ(嘘)。因みに、本作品はある映画のサントラとして作られましたが、映画の方がまだ何もしていなかったとか。 https://youtu.be/FG_0R5r3ofk #Chrome #AlienSoundtracks #SirenRecords #Dossier #Psychedelic #Acid #GarageRock #DamonEdge #HeliosCreed #CyberPunk
Alternative Rock Dossier (Siren Records) 5000円Dr K2