The Velvet Underground “VU (A Collection Of Previously Unreleased Recordings)”

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またまた出てきました、The Velvet Undergroundの未発表曲集、通称”VU”です。時期的には2枚目の前辺りで、音楽性の違いから、John CaleがVelvetsを去ることになります。John Caleの最後のライブは1968年9月のライブハウスBoston Tea Partyで、Cale は脱退し、代わりに、BostonのGrass Menagerieに在籍していたDoug Yuleが加入します。YuleはBoston大学で映像担当者として働いていましたが、何回かVelvetsのライブを観ています。Boston Tea Partyでの演奏後、バンドのメンバーが、Yuleのマンションにやってきた時に、ロード・マネージャーとして駆り出されることになりましたが、その時に、Sterling Morrisonは、Yuleのギターの即興演奏を聴いており、それをLou Reedに「Yuleは有能なギタリストだ」と伝えてます。そのこともあって、バンドのマネージャーにYuleに電話を掛けてもらい、1968年10月にNYCのMaxis Kansas Cityで、Yuleと会うことに約束します。その席で、Yuleにはベースとオルガンを、更にはそのうちヴォーカルもやってもらうことは可能か?と尋ねて、承諾してもらっています。そんなこともあって、1968年後半かVelvetsはサード・アルバムの作製にスムースに入ります。その時に、Yuleはベーシストとして加入しています。このアルバムでは、Morrisonの共鳴するギターとYuleのメロディアスなベースに加えて、美しいヴォーカルのハーモニーが特徴的です。Yuleはリード Voは緊張のあまり上手く歌えなかったのですが、”Candy Says”では、彼もリードVoをやっています。それで3枚目のアルバム”The Velvet Underground (通称 III)をリリースしています。その後、1970年に、4枚目のアルバム”Loaded”もリリースしています。それで、サードアルパム辺りの製作にあたって、何年にも及んで録音されてきた曲もあったので、1985年に、本作品でもあるセルフ・コンピ・アルバムを作ってリリースしています。丁度、呟くようにソフトな3枚目のアルバムの曲とポップ・ロックのような4枚目のアルバムの曲の中間と言うか移行期の未発表曲をコンパイルした作品です。今回の紹介はここまでとしておきます。それで内容ですが、先述の通り、Caleも関わった作品は12曲中2曲だけだったり、殆どが恐らくLou Reedが書いてものでは?と思ってしまう程、やや甘めのポップソングが多いですね。B5 “I’m Sticking With You”に至っては、MaureenがリードVoを取っている曲もあります。なので、全体としては聴き易い感じがしますが、その反面、ちょっとしたギミック或いは不協和音などは影をひそめており、ポップ・ロックな曲が多いので、中々、曲と曲名が一致しなかったようにも感じます。セカンドとかで聴くことできたスパイスのようなアレンジはやはりCaleの役割が大きかったんだなあと感心すること然り。なので、見方を変えれば、このアルバムはやや陰影のある極上のポップ・ロックなアルバムであるとも言えますね.このアルバムの真価は各人によって為されるものとも言えましょう。皆さんも一度は聴いてみて、各自でご判断下さい。

“One of These Days”
https://youtu.be/IH9FINQWXO8

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=PLxQpHEbxKcsic66eIYUVHFQfKhORxMBsO

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