Le Forte Four “Spin’N Grin”

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今回は、今世紀最大の謎集団Los Angelis Free Music Society (LAFMS)に所属するバンドの一つLe Forte Fourの3枚目のアルバム”Spin’N Grin”を紹介しますね。以前にLAFMSのボックスセットはご紹介しましたが、このアルバムは含まれていませんでしたので、紹介しますが、多分、坂口卓也さんの方が詳しいので、本の触りだけ。Le Forte Fourは、DiscogsによるとChip Chapman, Joe Potts, Rick Potts, Susan Chapman, Tom Pottsがメンバーらしいですが、曲によって集まったり、離れたりで、実態はよく分かりません。それで調べてみたんですが、中々、良いサイトがないので、個々の曲を紹介していきます。A1 “The Cow & The BumblebeeはArt C. Peterson (Potts兄弟の祖父)の1963年の夕食時での語りをそのまま録音。A2 “Amazing Three / Speed Racer”1978年7月にCentury City Playhouseで行われたパフォーマンスより抜粋。日本のアニメ「マッハ・ゴーゴー」の主題歌を歌っている。Rick (E-Piano, Vo), Joe (Chapman stick, Vo), Chip (G, Vo), Susan (Toys, Vo)が参加。A3 “Smix” John Cageのテープ音楽の譜面を使って、ChipがSのセクションに拘ってBuchla 200(❗️), Tapes, Snippyを演奏。A4 “Rock Saga”では、1978年にPotts家のダイニングルームで、ハリウッドのロックスターの冒険(?)を録音。Joe (Vo, G, Perc, Clarinet), Rick (Sax, Perc, Tapes), Tom (Back-Vo, 偽物のホーン, 呟き声)が参加。B面に行って、B1 “Microzone” 1977年にDavid Blumが撮ったアニメのサントラで、Chip (ABS Pipe, Hero, Buchla 200 filter), Rick (ABS Pipe, ノコギリ, Harp), Tom (ABS Pipe, ノコギリ, 親指ピアノ), Joe (ABS Pipe)が参加。B2 “Japanese Superheroes”は、1976年の12月30日のBob Wallaceのビックリ誕生会でリビングで行われた曲で、同時に日本のポップカルチャーへのトリビュートも含みます。Chip, Susan, Tom, Joe, RickがVoで、Rickはピアノの伴奏、それ以外にChip, Susan, Tom, RickがTVの音やテープなどのノイズを合わせています。またアトムをChipが、Butter OylをSusanが、ライディーンをJoeが、YggdrasilをRickがプロンプターをやっています。B3 “Suburban Magic”では、「ガレージバンド」に新しい意味を与える為に、Chipが書いた譜面での演奏です。録音は1975年春にCal Artsで行われています。Chip, Tom, Joe, Rickが、ラジオ、剪断機、鋏、電気かき混ぜ器、電気氷砕器、泡立て器、電動缶切り、Voを担当。Chip, Susan, Tom, Peter CohenがランダムなVoの為のフラッシュカードで指示を出しています(John Zornの”Cobra”みたいな感じかな?)。曲の解説は以上ですが、どの曲も自由に伸び伸びとしており、適当かつ真剣な演奏が封じ込められています。この適当さを如何に許容するかはリスナーの側の態度で、ハマる人はハマると思います。なので、一度は聴いてみてもよろしいかと思います。どうぞ!

本作品はYouTubeに上がっていなかったので、LAFMS boxより。
https://youtu.be/hi2ar45i-d0

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