Merzbow “Samidara”

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ノイズ・ミュージックのオリジネーターであるMerzbow (秋田昌美氏)の黄盤です。最早、語るどころの騒ぎでは無いと言うか余りにも語るべきことが多過ぎて、語り尽くせないです。もう皆さんも知っている通り、最初にはメール・アート/ミュージックの世界で、ミュージック・コンクレートやコラージュ的手法でノイズ・ミュージックを実践していましたが、段々とライブ用に多量のエフェクターを用いたアナログ・ノイズへ、更には、LapTopを用いたデシタル・ノイズへ、そしてデシ・アナ混合のノイズへと常に時代を先取りしていた秋田昌美氏のストレート・エッジ・ヴィーガン・ノイズ・プロジェクトが、このMerzbowです。それで本作品は米国ミシガンのPlacenta RecordingsからリリースされたLPで、イエロー盤(片面のみのカセット版もあるみたいです)。録音は2009年に自宅で行われており、3曲が収められています。何もかも飲み込んで、歪み切った轟音の中にふあーっと立ち上がってくるパーカッションやドラム或いはギターのリフの反復音が、如何にもMerzbowらしいところですね。その轟音も単に音がデカい訳ではなく、複雑なレイヤーの重ね合わせからなり、金属ジャンクやフィードバック音などの色々な音を使っている点も高得点です。これをエアーで大音量で聴いたら、凄いだろうなあと正直、そう思いますね。しかしながら、今までに550作以上、ノイズのアイテムを作り続けている、その熱意に尊敬の念を懐かざるを得ないですね。まあそれは兎も角、常に進化続けるMerzbowのノイズ・ミュージックを是非とも堪能して下さい(私、始めは45回転で聴いてたのですが、それでも違和感はなく、何か直ぐに終わるなあと勘違いしてました、すいません)。それと秋田さんってタイトル付けるの上手いですよね。何かのモチーフがあるのかもしれませんが、中々出来ないですよ、あのセンスの良さは。

“Gran 1”
https://youtu.be/kud4Z-2yeNw

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