Stereo Total “Monokini”

0

君は知ってるか?1990年代に現れたStereo Totalを‼️1993年に西ベルリンで結成されたデュオで、メンバーは、Françoise Cactus (本名:Françoise Van Hove)とBrezel “pretzel” Göring (Friedrich von Finsterwaldeとしても知られている)のフランス人・ドイツ人デュオで、Françoiseは西ベルリンのバンドLes Lolitasの創設メンバーでもありました。彼等はライブでも基本的に2人で行っており、FrançoiseははしばしばDrを、BrezelはGやSynthを担当していましたが、ツアーの時は,Angie Reedらがヘルプで入っていたようです。彼等の音楽は、昔のヨーロッパ・ポップス路線を基本に、ニューウェーブやエレクトロニカ或いはシンセポップに昇華させたものが多く、それらはサイケやガレージ、France GallやBrigitte Bardotの様な1960年代のフレンチポップの形態を纏っていました。また、彼等は、Sylvie Vartan, Brigitte Bardot, Brigitte Fontaine, Serge Gainsbourg, Velvet Underground, Nico, The Rolling Stones, The Beatles, Pizzicato Five, Die Tödliche Doris, Nina Hagenらの曲のLo-Fiカバーもやっており、フランス語,ドイツ語、英語の他,スペイン語や日本語,トルコ語でも歌っています。一方で、“I Love You, Ono"と言う曲は、日本のPlasticsの曲"I Love You, Oh No!"のカバーソングであり、2005年6月のSony HandycamのCMにも使われており,その曲はアルバム”My Melody”にも収録されています。また本作品の”Aua”と言う曲は,Adam CurtisのBBC2ドキュメンタリー・シリーズ2の”All Watched Over by Machines of Loving Grace”のエンディングソングに使われています。このように、彼等の音楽はレコードやCD以外でも使われてきています。そうして活動を続けてきましたが、2021年2月17日に、Françoiseが57歳の若さで乳癌で死亡しており,その時点でこのデュオは消滅しました。
それで本作品の内容です。本作品は彼等のセカンドアルバムになりますが、全編、1960年代風歌曲の懐メロ大集合的音楽で、嬉しくなりますね。この時期のヨーロッパの大衆音楽が好きなら,または極上のポップスが好きであるのならば,どストライクにきますね。それをちゃんと1990年代的/現代的に仕上げてくるアレンジ力も凄いです。なお、録音メンバーはBrezel Göring (Piano, Organ, Synth, Vo)とFrançoise Cactus (Vo, Dr)のデュオに加えて、Izmogood (B, G)とAngie Reed (VibroG)も参加しています 。しっとりしたり、可愛らしくアレンジした曲が多い中、B-1 “Aua”はドライブ感のある曲で、BBCが使うのも納得です。また、B面最後の曲”Ushilo Sugata Ga Kilei”では日本語で歌ってますが、拙い発音がグッときます。また、この曲のヴァージョン違いが、A-5 “Schön Von Hinten”としてトルコ語(?)で歌われていますね。こう言う仕掛けは楽しいです。個人的には、こんなグループがまた出てきて欲しいですね。また、Françoisの舌足らずなロリータ・ヴォーカルもいいですね。偶には,こんな極上のポップスも如何でしようか?お勧めします。

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_nwmtqpg0_c9IdM6cfuMVzuqseN2iVgGrc

#SteroTotal #Monokini #1960 #Pops #NewWave #FrançoiseCactus #Brezel”pretzel”Göring #Berlin

Default