Incapacitants “Stupid Is Stupid”

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やっと辿り着きました。日本が世界に誇る大雑音デュオ、Incapacitants (以下、インキャパと略す)の登場です。元々は非常階段のメンバーであったT.美川さんのソロユニットとして始まりましたが、途中からタコとかに所属していたF.小堺さんも加わり、最強のノイズデュオが誕生しました。その魅力は録音物もそうですが、やはり、その最大の魅力はライブでしょう。とは言うものの、昨今のコロナ禍ではライブもままならず、レコードを聴いて想いを馳せましょう。インキャパのバイオグラフィーを簡単に。最初期(1981年)のインキャパは美川さんの個人的録音プロジェクトとして大阪で作られましたが、ライブはやっていませんでした。作品で言うと”Repo”の辺りまでですね。その時期でしょうか?Boredomsの山塚アイさんとも少し一緒にやっていたようです。仕事の関係で美川さんは東京に引っ越しますが、ライブのオファーを断りきれず、C.C.C.C.に参加していた小堺さんを誘い、ライブを敢行し、それが今でも鉄壁のノイズ・デュオとして定着してます。1999年にはオーストリアのWlesで開催されたMusic Unlimited Festival '99に出演し、初の海外でのライブも行っています。美川さんは銀行員、小堺さんは公務員なので、中々、海外に行くことはできませんでしたが、その時期から海外でのライブも少しづつ増えていきます。因みに2人とも、非常階段のメンバーでもありました(美川さんは最初からずっと。小堺さんは数年前に脱退してます)。また最近では、”Incapacitants Movie”と言うドキュメンタリー映像作品も作製されています。
それで、本作品ですが、この作品はフランスの雑音レーベルSounds For Consciousness Rape (SFCR)が1993年に60分カセット2本組みでリリースしていた作品で、それらをアメリカのHospital ProductionsがLP4枚組み(私のはクリアー盤)でリマスリングしてのリイシュー盤と言う、とんでもないブツです。内容はスタジオトラックとライブ音源からなります。全編、轟々たるノイズの壁、若しくは芳醇たるノイズ粒子の雨あられを浴びます。お二人の担当はelectronics & voicesなのですが、そんなことはもう忘れるくらいの圧を感じ、このまま、気持ちよく昼寝でもしたい位です。ライブの方では時に唸るようなヴォイスが聴かれますが、渾然一体となって、こちらのアドレナリンの血中濃度もガン上がりしてしまいます。そんな轟音浴を,皆さんもしてみませんか?因みに、お二人のライブでの勇姿が特大ポスターになって付属してますし、T. 坂口さんのインキャパ紹介の漫画も付いています。お見逃しなく❗️

[Studio Tracks]
https://youtu.be/bQPNXAi0-H0

[Live Tracks]
https://youtu.be/EONRh-qxoOk

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