Markus “Ich Will Spaß”

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今回は、独のポップ・シンガーMarkus (本名Markus Johannes Mörl「マルクス・ヨハネズ・メァル」)のファースト12インチ・シングル”Ich Will Spaß (イッヒ・ヴィル・スパース;「楽しみたい」の意)”をご紹介します。それでは、先ず、Markusのバイオグラフィーを書いておきます。彼は、元々、Nylon Euter(ナイロン・オイター)と言うバンド(以前に紹介してあります)で、Vo/Gを担当していましたが、1982年にバンドはアルバムとシングルをリリースし、後者はNylon Euter mit Markus名義でリリースされています。同年、彼は、ファースト・アルバム“Kugelblitze und Raketen (クーゲルブリッツェ・ウント・ラケテン;「球電とロケット」の意)“をリリースし、ソロ活動を開始しています。このアルバムからのシングル・カット“Ich will Spaß“が独のチャートでトップに上り詰め、所謂「NDWシーン」の最も人気のあるアーティストの一人となります。その後、リリースされたシングル”Schön sind wir sowieso, Ich bin heut böse”と”Kleine Taschenlampe brenn’”がありますが、これらの曲は、1982年に映画”Gib Gas - Ich will Spaß (ガソリンをちょう​​だい - 楽しみたい)”で主演俳優として、MarkusがNenaとデュエットした曲でもあります。スタジオ録音とライブでは、AndreaことAndrea-Maria Schneider(アンドレア・マリア・シュナイダー)がデュエットしています。NDWの流行が廃れると、Markusは、Mark Jefferis (マルク・イェフェリス)とT.X.T.と言うバンドを結成します。T.X.T.は、1985年に、英語タイトル曲”Girl’s Got a Brand New Toy”をリリース、これが伊でトップ10ヒットとなります。同年には、シングル”Cold as Ice”もリリースした。翌年1985年には、シングル”Kiss Via Satellite”を収録したアルバム”What About You”をリリースしています。その後、1987年に、Markusは再びソロアーティストとして活動を開始し、シングル”Irgendwann, irgendein”などをリリース、 1992年にソロとしての最後のシングル”1000 Kerzen Werden Brennen”がリリースされ、チャートにランクイン(79位)しています。 2004年に、Markusは、独24時間TV局Pro7ことProSieben(プロジーベン)の番組Comeback – Die große Chance (Comeback - The Big Chance)に出演しています。2007 年以降の Markus の作品はネットレーベルのみでしたが、2008 年からは、フィジカルも再びリリースするようになり、独Schlager(シュラーガー; 歌謡曲みたいな意味合い)レーベル Palm Recordsから数枚CDをリリースしています。2017年には、MarkusはパートナーのYvonne König (イフォンヌ・ケーニッヒ)と一緒にリアリティ番組Das Sommerhaus der Stars – Kampf der Promipaareに出演したりしています。しかし、2019年に、Markusは、以前から患っていた三叉神経痛の為に、頭部の手術を受けた。そうして、2020年7月11日に、Markusは長年のパートナーであるYvonne Königと結婚し、結婚式はRTL IIで生放送されています。2021年、彼は、自身の新レーベルMenges Musicからシングル”Helden”をリリースし、2023年には、マーカスは、TV番組 Ich bin ein Star – Holt mich hier raus!/Staffel 16に出演しましたが、1月22日に降板しなければなりませんでした。2025年には、Markusとその家族は、TV番組Duell der Gartenprofis - Mein grünes Paradies(ガーデンプロの決闘 - 私の緑の楽園)に出演し、家庭菜園の再設計を披露しています。
 以上が、Markusのバイオグラフィーとなります。それで、本シングルですが、プロデュースは、Axel Klopprogge(アレックス・クロップロッゲ)なる人物がやっており、A面はAlexが作詞・作曲しており、B面は、フランクフルトのミュージシャンLothar Krell (Kbd)とMarkus自身が作曲し、Alexが作詞しています。あと、クレジットはないのですが、Bernd Kohn (Drs)も参加しているようです。
 A面は、生Drsなのか打ち込みなのかよくわかりませんが、とにかくダンサブルなディスコティックなリズムを鳴らし続け、それにシーケンスやキャンディにように甘い音色のシンセがデコレートしたバックにMarkusが無邪気に歌う曲となっていますが、初っ端のバイク音(?)は、映画”Gib Gas - Ich will Spaß”を意識しているのかなとも思います。
 B面も、打ち込みビートとシーケンスに、やや落ち着いた感じのMarkusのVoが乗る曲ですが、サビではまたまた享楽的なフレーズになります。しかしながら、コーラスワークが素晴らしいですが、何処かで聴いたようなメロディです!んー何だっけ?!誰かの曲のカバー?パクリ?
 と言う具合に、この12インチは、完全に「商業主義的NDW」ですね。ノリも良いし、メロディもバッチリです!それでも、B面のVoには、Nylon Euter時代の片鱗も伺わせますね。曲のキャッチーさは、Alex Klopproggeの力量でしょう!まぁ、偶には、こんなSchlagerも良いんではないでしょうか?!

A “Ich Will Spaß” (4:28)
B “Kling, Klang Schicksalsmelodie” (3:40)

A “Ich Will Spaß” (4:28)
https://youtu.be/h7Q3MR94-XU?si=7wfre9K8gryhiTSk

B “Kling, Klang Schicksalsmelodie” (3:40)
https://youtu.be/IoiS_kjeAoY?si=-AQV9e45fPjlmu7G

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