Plastics “Origato Plastico”

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当時、ファースト・アルバムが好評だったPlasticsのセカンド・アルバムが”Origato Plastico”で、同じ1980年にリリースされてます。ただ、聴いた感触は、当時も今回も同様に、何か違和感があります。恐らく、彼らは、意識的に曲調や録音方法を変えたのだと思います。確かにチカさんと中西氏のヴォーカルもファーストとは違いますし、あれだけシンセを前面に持ってきてたファーストに比べて、シンセ音は後退し,代わりに打楽器や12弦ギター、ピアノなどが全体的に目立ちます。恐らくは彼等は意識的に電子音を排除し、テクノ・ポップの枠からはみ出そうとしたのではないか?また自分たちの好きだった音楽をやりたいと思ったのではないか?と想像します。それは、チカさんと中西氏が後にMelonを結成したこととも繋がるようですし、何よりもこの「テクノ御三家」として収まるのが嫌になったのは?と思います(他の2グループも同様に思っていたと思います)。要するに「自分たちはダンスバンドであって、決してテクノポップで消費されたくない!」と言う意志を感じます。歌詞もファーストに比べると、単なる言葉遊び(A面)よりも個人的或いは抽象的(B面)になり、より深みを感じさせます(まあ,相変わらずの和製英語ですが)。彼等(特にフロント佐藤チカ氏、中西俊夫氏、立花ハジメ氏の3人)は自分たちがかつて好きだったルーツミュージックへの回帰をしようとしたのです。まあ、そんな小難しいことを本当に考えていたのか?は私は知り得ませんが。それと”No Good”とか”Dance in the Metal”の様に実験的な試みもやっているところも評価したいですね。そんなダンスバンドPlasticsも一度は聴いてみてください。

https://youtu.be/kM39rlP3yIQ

#Plastics #OrigatoPlastico #Invitation #DanceBand

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