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1982 Fernandes ST-85 DM
本当に、偶然だった。 たまたま、HammerSmithのリハーサルで大阪に出ることになっていた。 元々、朝から昼までのリハーサルだったので、昼ごはんをメンバーと摂って、その後楽器店にでも行こうかと思っていたのだ。 一緒に食事していたメンバーには、「カッパさん」と呼ばれている、IRON MAIDENの熱烈なファンであるギタリストも含まれていた。とはいえ、HammerSmithは初期Whitesnakeのカバーバンドなのだけれど。 喫茶店で食事してメンバーと歓談、その後茶屋町の裏でみんなと別れ、そのまま某イシ○シ楽器へ向かう。 まぁいつものことだ。 大体、ここへ行くときは気楽な物見遊山、つられている(主に中古楽器)ギターをああでもないおやこれは珍しいこれは高いな、などと無責任に見て回る、楽器屋好きに通じる言い方で言い換えると「パトロール」なのだ。 いつものように中古楽器を見始めて。。。おや、なかなか良いのもあるじゃないですか、でも流石に高いなぁ、こんなのとても買えないよね(だったら来るなよww)、って感じだったのだ。 ところが、だ。 とあるところで、「?」となった。 見間違いか?いや、違う。 確かに、こう書いてある。 「¥6,600」と。 よく見ると、「ジャンク品」。 なんだ、ジャンクか。なら、さもありなん。大体、弦すら張らずに吊り下げておくなんて(苦笑)。 でも、なんでジャンクなんだろう。。。不思議と、どこが悪いのか、書いていない。 ものをよく見てみると、メイプルネックのスモールヘッドのストラトキャスター。色は黒。 ピックアップはH-S-Hのレイアウト、、、、って、よく見たらこれ、DiMarzioのPU乗っかってない? それもSuper Distortionが2つ、見た感じ、初期のものっぽい。 。。。って、あれ?エスカッションも、金属。。。多分ブラス。。。ナットも、アームユニットも。。。 メーカー名は、Fernandes、らしい。ヘッドのロゴは、消されている。。。 吊るされている状態ではボディー裏側とかが見えにくかったので、(ちょっと無理やり)捻って覗き込む。 。。。ネックプレートが、いわゆる「石ロゴ」だ。。。。 そういえば昔、石ロゴフェルナンデスはTokaiがOEMで作っていたとか、そんな話を聞いたことがある。 俄然、興味が湧いてきた。けど。。。。確証はない。。。。 そもそもジャンク品、「付属品なし、現状渡し、NC/NR」である。ケースすらない。買っても、電車でどうやって持って帰るのだ。剥き出しの弦すら張ってないエレキギターを電車で持ち帰る58歳。異常だ。 うーん。。。と悩んで、大体そもそもストラトなんて普段からあんまり弾かないではないか、あんたLes PaulとかのGibson系がほとんどでしょ、それも最近はアコギばっかり弾いてるじゃないか、なんて思ってしまった。 冷静になろう、冷静に。 その場を離れて、Gibson系、Fender系のラックを見て、他のギターを見て。。。ほら、脳裏から消えてきて。。。。ないなぁ。。。 しゃーない、アコギを見に行こう。 Martinはやっぱり高いなぁ、欲しいけど。D-35とか比較的まだ安いなぁ。。。あぁ!Gibson Doveがある!1974年製?うわー、好みのルックス!おずおずと「試奏させてもらえませんか?」と店員さんに頼む。 簡単に弾かせてくれた。 うーん、良いなぁ!このジャリジャリ感がたまらん!結構傷いっぱいの個体なのでお値段はお安め(それでも大体40万円)、音も割に好みかも、でも40万なんて出るわけないじゃないか。 いやー、堪能した堪能した。さっきのわけわからんギターなんて。。。。あれ?まだ、気になる。 もう一度、見にいく。まだ誰も持って行ってない。。。DiMarzio Super Distortionが2発、これだけでもこの¥6,600の価値はある。けど、これが断線してないか保証がない。そこだけでもチェックさせてもらえないだろうか。。。。(とか思案しつつ、SNSに投稿する) 「これ、アンプに繋いでみても良いですか?せめてPUが生きているかだけでも見てから、買いたいのですが。。。」 ちょっと怪訝そうな顔をする店員。しかし、「良いですよ」と、用意してくれる。 「これ、ジャンクとありますけど、どこが悪いんですか?」 思い切って、聞いてみた。 「えーと、入ったばかりで、何にも手をつけていないんですよ。どこがどう悪いんだか、まるでわからないんです」 ふーん、そんなもんなのか、それでも店頭、並べちゃう時もあるんだなぁ。。。。まぁ、本当にキチャナイ感じだし、言っていることは嘘じゃなさそうだし。 アンプに繋いで、PUをドライバーで軽く叩いてみる。 「コン、コン」 良かった、両方とものPUは、生きているようだ。 ついでにVolume、Toneのノブも回しまくってみる。 ノイズは出ているが、多分接点復活剤で治るくらいのものだろう。 弦は張っていないので、試奏はできない。ネックの反りやネジレもはっきりしないが、まぁ多分大丈夫だろう。 流石にピックガード外したいとかネック外してネックポケット調べたいとか、ジャンクのギターにそこまで手をかけさせるのもどうかと、冷静になって考えて止めた(笑)。 SNSもチェックしてみたら、数人のメンバーが背中を押してくる。 「すいません、これ、ください。」 あぁ、やってしまった。一体何本目のギターなんだこれ。 もう最近は恐ろしくて数えてもいない。でもまぁいいじゃないか、こんなジャンクギター、いざとなったら売ったって良い。元でもかかっていないのだし、ヤフオクとかで流したらそれなりに利益も出るだろう。 (過去そんなこと、一度もしたことないじゃない!と後で嫁さんに言われた。。。。) 仕様からお気づきの方も多いかと思われるが、このギターはIRON MAIDENのギタリスト、Dave Murryさんのモデルだ。きっと前のオーナーがこの仕様にしたくて色々改造したのだろう。 気になるのは、リアPUのエスカッションのところの造作があまりにも丁寧で仕上げがプロっぽいところだ。さぞかし、しっかりした人がやった作業に違いない、と踏んだ。 そしてありがたいことに、サービスでベース用のボロケースもつけてくれた。これで電車の中でキ○ガイ扱いされることもないだろう、多分。 支払いをして、店の外に出て、先ほど投稿したSNSを再度みると、みんな更に、やたらと背中を押してくる。ありがとう、君たちのおかげで踏ん切りがついたよ。IRON MAIDENのギターだから、よく考えたら¥6,660にしてもらったらオチもついたのに、なんて思いながら、屋外に出て、なんとなくTokaiのカタログっぽい写真を撮れそうな場所を見つけて記念写真。 それをUpしたら、SNSが炎上した。 「これはすごい!」 。。。え?そうなん? 。。。どうやら皆さんの見聞では、かなり貴重な逸品らしい。 個人ビルダーの改造品かと思っていたこのギター、ちゃんとしたメーカー正規品で、しかも数量がかなり少ないものの様子。こりゃ、帰宅して早速色々調べないと。。。。 ちょっとワクワクして帰宅、早速分解と掃除。そして各部のチェック。 同時にネットで資料検索。 SNSでも、皆さんがたくさんの資料を下さる。ありがたいことだ。 各部を検証し、確信した。 「これは、間違いない。Fernandes ST-85 DMだ!」 *********** ここから、このギターに関する資料がしばらく続きます。 ご興味ない方は(ここまで読んで来られた方は恐らく読まれるとは思うのですが)、 ################# のところまでお進みください ********************* 資料1:ヤフオク出品履歴の記事から引用① cf: https://detailtext-aucfan.com/detail/yahoo/196488869/ 「かなり最初期物です!1982年頃に製造されたと思われますデイヴ・マーレイモデル『FERNANDES ST-85DM』。 デイヴ・マーレイといえばNWOBHM ( New Wave Of British Heavy Metal )ムーヴメントの代表的バンド「アイアン・メイデン」ギタリスト。今でこそかなりノーマルに近いルックスのストラトキャスターを使用しているものの、デビュー~90年代までの長きに渡り1957年製をベースにH-S-Hレイアウトを施したストラトキャスターを使用しておりました。 こちらのデイヴ・マーレイモデル、80年代当時カタログでは「デイヴ・マーレイモデル」と堂々とうたってはおりましたがあくまでシグネチャーモデルという事ではなく何の許可も得ずに「勝手にシグネチャーシリーズ (笑)」的なことで製造販売されておりました。(当時はまだこういうの緩かったんです…。) このデイヴマーレイモデルは1982年のカタログに初めて登場し1986年のカタログまで4年間販売されていた事になりますが (1986年のカタログでは品番が「ST-80DM」と変更になります。) 私は今までに4~5本このST-85DMを入手しておりまして、販売されていた4年間の中でも大きく「前期」と「後期」の大きく2パターンに分かれる様です。(細かく言いますともっと分かれますが…。) 前期はブラス製のブリッジが搭載されているもの、後期は通常のメッキ仕上げのトレモロブリッジにチェンジされたものに分かれます。 前期でもさらにディテールの違いが有り、基本前期はRST-80が製作の土台となっているのですが最初期はS-S-Sのキャビティーを拡張されただけの物、その後きれいにH-S-H仕様に加工される様になります。 他にも最初期はエスカッションまでブラス製、その後クロームメッキのメタル製に変更になったりとちょこちょこと仕様を買えつつ4年間生産が続けられて様です。 後期はブリッジの仕様変更や本体自体もRST-80を土台にした物ではなく専用に加工される様になります。 本機はST-85DMの中でも最初期仕様となっており、完全にRST-80を土台に加工が施されております。ピックアップキャビティー内はファクトリーにてフロントとリアがルーターで拡張されており再塗装も施されずそのままの状態でセットアップされています。ネックもネック裏の特徴的な面取りや三角グリップネックなどRST-80のまんまです。ブリッジ&ナットはもちろんブラス製!エスカッションも現在はデイヴマーレイに近づける為と操作性の為に後のデイヴモデルに付いていたものと同じメタル製のものに交換されていますが元々取り付けられていたのはブラス製でした。(ブラス製の物はかなり厚みが有りボリュームノブがその上に乗る為かなり操作性が悪くなるので薄いメタル製に交換…といいますか本人のストラトは本機の様に薄いメタル製なのですが…なぜ当時フェルナンデスが分厚いブラス製にしていたのかが不思議です。笑 ) ピックアップは「ディマジオ スーパーディストーション」を2基マウント (80年初頭、当時物のビンテージディマジオです。センターは「L-5000 Vintage」) となっております。サウンドも良い具合に古くさく(笑) ハイパワー&ハイゲイン至上時代のまさに80年代メタルサウンドそのもの! 資料2 : ヤフオク出品履歴からの引用② https://aucfree.com/items/b511325305 フェルナンデスの80年代リバイバル期のデイヴマーレイモデルです。 ほとんど市場には出てこない貴重なモデルです。 型番はST-85DM、当時定価85000円の高級モデルです。 ネックは、いままでリバイバルのストラトのRST50や80を見たことがありますが、RST80と同じような、よい材を使用し、ヘッド裏の面取りもなめらかにしてある感じです。 以前、JUNKで購入し、コツコツレストアしていく予定でしたが時間が取れませんので出品いたします。 80年代フェルナンデスのアイアンメイデン デイブ・マーレーモデル、ST-85DMです。 ピックアップ配置がH-S-Hとなっており、ハムバッカーはディマジオ、シングルはVS-2となっております。 ネックはソフトVシェイプとなっております。 パーツですがエスカッションやそのネジやバネが無かったりバックパネルが無かったりしておりますが 見落としたり書き忘れてる物も出てくるかと思います そしてここからは、このギターが Tokai製なのかそれともKawai製なのか、についての資料。 資料3: スタンプから見る恒常判定(チバカン楽器、大崎様の記事より) cf: https://chibakan-gakki.jp/information/%e3%80%90fernandes%e3%81%ae%e5%b7%a5%e5%a0%b4%e3%81%ae%e8%ac%8e%e3%80%91%e3%82%b9%e3%82%bf%e3%83%b3%e3%83%97%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%bf%e3%82%8b%e5%b7%a5%e5%a0%b4%e5%88%a4%e5%ae%9a%ef%bd%9etokai/ (こちらの内容はご一読いただく方が良いかと思います、ぜひ読んでみてください、流石のチバカン楽器さんです!) 資料4 : Fernandes RSTシリーズの研究考察/ ちゅうずでい様のブログ http://tyuuzudeidu.blog.fc2.com/blog-category-9.html (第三話、がネックスタンプなどの資料に詳しいです。こちらの方、とってもマニアックです(笑)。他の記事もとても参考になります!素晴らしい!) ########################## というわけで、この個体は1982年製のFernandes ST-85 DMであるとほぼ確定した。 そこで、昔のカタログを漁ってみて、こんな資料が出てきたので添付しておく。 これは1982年のFernandesのカタログに掲載されていた「ミュージシャンモデル」の解説資料。 cf: https://brochures.yokochou.com/guitar-and-amp/fernandes/1982/jp_index.html .pdfからの転載なので、文字が見えにくいこともあるかと思って転記しておいた。 (それでも読みにくいところがあって、完全再現ができなかったが、、、) ちなみにこの手の「手書き解説文」は1979年のTokaiのカタログが採用した手法で、当時とても熱心に読んだ記憶がある。 (以下、解説文転載) ********************* ST-85DM ¥85,000 DAVE MURRY MODEL ヘビーに決めるにはこれしかない!! オールドクルーソン フルコピーのチューニングギア ‘57年頃のストラトなので クラ型ストリングガイドが1コマウント デイブマレー選手もジェフベック先生と同 じくブラスナットがお気に入りのようだ メイプルワンピース Vシェイプネック フレットは2.0m/mのニッケルシルバーで きまり!! デイブマレー選手の ストラトはオールド モデルだからいうま でもなくアルダー材 を使用しているのだ ヘビーメタル大会でセマル には、このP.U.レイアウトが極め付け フロントとリアにはディマジオ”スーパ ーディストーション”をマウント。 デイブマレー選手のものとまったく 同じだ。 白1プライ8点止めが本格的 デイブマレーMODEL L-500 / Vintage P.U.をマウント オールディーで枯れたサウンド、スーパーディ ストーションのハードなサウンドと枯れた オールドサウンドを求めるよくばりなディ ブマレー選手。しかしこのレイアウトは かなりイケルね! マウンティングリングはむろんブラス製 ボリュームノブがあたってしまうので リングをカットしてある所までまったく同じ。 3way5ポジションSWだからハーフポジション でもまた新しいサウンドが出せちゃう。使いこなしてみよう。 デイブマレー 選手はオールブラスの トレモロユニットがお気に入り。 ブロックは(2wayの高い )<ここが不明瞭 の最高級品を使用。アームもブラス。 *************************** 「選手」とか「先生」という言い方がとっても昭和だが(笑)、当時はこうだったのだ。 S/N N/A(入手時点で、残念ながら消されてます)
エレキギター Fernandes ( KAWAI ) 6600円(税込) 大阪市内楽器店Kei Maeda
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Kent Adv.1
1960年代 日本Kei Maeda
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1981? Greco SE-700 Modified
この子は僕の手元に来た、一番新しい子です。 2021年3月末、SNSの友達の書き込みで、 「ギター貰っていただけませんか?」というものがありました。 タイムラインには5本のギターが。 ちょうどこのMuseumを作るのにギターの写真を撮影し、整理をしていた時のこと。 「そういや、メイプルネックのストラトって、持ってないよなぁ。。。」なんて思っていたところだったのです。 それほどストラトに造詣が深いわけではないのですが、知っておくに越したことはない。 5本のギターのうち2本がメイプルネック指板のものだったこともあって、連絡を取ってみたのです。 するとお返事が。 どうやらその方のお友達のギタリスト様がお亡くなりになられて、奥様が遺品整理として、出来たら縁のある方にお譲りして使っていただけたら、ということだったのです。 これは困った、僕、どうもその方を直接には存じ上げてない。友達の友達、的な情報は少々あったものの。。。。 でも、手を上げてしまった以上、逆に遺品とわかったからと言って手を下げるのもおかしな話ではないだろうか。 そんな事を考えて、2本のうちの一本であるこのGrecoのストラトをお引き取りすること、となったのです。 打ち合わせが終わってからお互いの都合を合わせるのにちょっと時間が掛かってしまったのですが、4月14日に無事引き受けました。 (ここでも実は色々あったのですが、それはまた別の記事に上げようと思います) 帰宅後チェック。事前に「生前メインで使用していたので、トラブルはないかと思います。PUを交換してあるので、本来のストラトとは違う感じの音かも知れませんが。。。」というコメントを頂いていたこと、そして何枚かの写真をいただいたのですがそこからどうにも謎な部分があったので、じっくりと検品してみることに。 まずはピックガードを外してみます。ネックも外します。 。。。あぁ。。。なんということだ。。。PU部分のザグり、、、多分若い頃にご自身でやられたのでしょう、結構な粗さです。。。 おまけにどうも、その加工のせいでしょう、Bodyにも割れが広がっています。。。これはそう長く持たない個体です。 PUの元々のキャビティーの形状を見ていると、(おそらくですが)マツモク製のものではないかと思われます。 当時のGrecoは1980年頃までフジゲンとマツモク、両方で作られていたらしいのですが、マツモク製はキャビティーが(比較的)丸く 開けられている、と聞いたことがありまして。とはいえ比較対照したことがありません、ご存知の方、ご教授お願いします。 製作年、および製作会社がわからない原因の一つに、ネックプレートの変更があります。 本来ならラージヘッドのストラトは3点止めのネックプレートを使用しているはず。そしてオリジナルはそこに何らかの刻印があるはず、なのですが、この個体はなぜか四角い4点止めの物を使用しています。おまけに正方形ではなく、妙に長方形です。 ネックプレートを外すと。。。あぁ。。。 本来3点止めのネックプレートとネジ穴だったものを、無理やり4点止めに改造してあります。。。ネックの仕込み角を稼ぐためにピックが一枚、シム代わりに挟んでありました。。。 Head Logoの「SUPER REAL」から、1981年(もしくは1980年末?)辺り以降の SE-700の仕様であることは間違いないです。 そして他のお話も奥様から伺っていたのですが、その頃には機材を色々集めて積極的にライブされていたらしい。 おそらく初めて手にした本格的なギター、僕も経験ありますが、色々試したかったのだと思います。 彼のギタリストとしての人生が詰まったギター。。。 多少のModifyは勘弁してもらうけど、基本的にはあまりここから変えないでおこうかな、と思っています。 現状この改造具合を見ていると、やはりRotchie Blackmoreは大好きだったのではないかと。 (それゆえのQuater Pounder PUでしょう)。 そして Ritchieの愛機を調べてみると、彼の初期のサブギターにサンバーストでメイプルネック、しかも珍しい4点留めネックの仕様があるようです。 きっと彼はこれを目指してこのギターを改造し、そして年をとり、あまりに直球なコピーに気恥ずかしさもちょっと感じてピックガードを変えたのではないかな、と思ったのです。 で、僕としてはこれからはピックガードを白に戻して、DuncanのPUはカバーが付かないので残念ながらそのまま残して(RitchieはPU、白ピックガードに白PUなのです、当時は)。故人の意思を継いで行こうと思います。どうせなら彼が一番やりたかった形にしてあげようかな、と。 そうそう、音の方はPUのパワー感が半端ないのでボディ割れによるサスティーンの減少もそれほど気にならないです。ボディの共振は抑えられてしまってはいますが、仕方ないでしょう。 普通にハムバッキングのPU並みの出力って感じで、Hard Rockin'な音楽にはベストなGuitarです。 ペグがGOTOH製のロッキングシステムに交換されていて、慣れないとちょっと弦が張りにくいです。 アームも独特な形のが付いていて、これはかなり慣れないと使いづらいなぁ。。。ここも変えるべきか、ちょっと思案しないとですね。Ritchieが当時どうしてたか。。。多分極太アーム使ってたんだとは思うのですが、この個体のはそれほど太くはないです。 ナットがちょっと6弦側が落ちやすいのも直さないとなぁ。まだまだ細かなところのセッテイングが楽しそうですね(笑)。
エレキギター Greco 個人間譲渡(日本)Kei Maeda
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1979 Greco SE-600N☆
このギターは2021年6月23日に発見、26日に購入、そして8月13日に昔からのお友達のところに嫁いで行った、僕の所有したギターの中でもかなり特異な経歴を持つ一本となりました。 そもそも、6/23の時点でたまたま見かけてかなり気になって、どうしようかと悩んでいたのです。 で、某SNSにこのギターの写真をUpしたところ、昔からのお友達が 「うわー!SE600じゃないですか!これ、ずっと探してたんですよ!」 とおっしゃる。 ならばとりあえず、押さえておかねばならない、というのは私の使命(お金が足りればwww)。 慌ててお店を再訪、無事に確保できたのでした。 最初からそのお友達のところに嫁いでいくのはわかっていたのですが、お友達の了解を得ましたので 「一度は僕のものだったギター」としてこちらでご紹介です。 1979年のGreco SEシリーズは当時、高い完成度とそのシリーズ内にJeff Beck Modelをラインナップしていたこともあってとても高い人気を誇っていました。中学生で、Jeff Beckがどういう人かも知らない僕ですら、憧れたものです。 別のところでも書いたかと思うのですが、最初に手にしたギターはアコースティックだったので、ギターというものは本来木の色をしているものだ、と思い込んでいましたから、このNatural Finishのギターにはずっと憧れがありました。 ストラトのお話に疎い僕はちゃんと知らなかったのですが、このSmall Headのストラトには本来ならNatural Finishのものは存在しないのだそうです。ゆえにこの形式は日本独自のもの、なのですが、後年Fender社もこの組み合わせを出したので、Grecoは本家Fenderに先駆けて「やっちゃった」のですね(笑)。 この個体は非常に軽く(約3.3Kg)、長く持っていても疲れないのが良いですね。音の方はいわゆる「鈴鳴り」と言いましょうか、あまりパワー感で押してくるのではなく、高音域のシャリシャリ感がたまらない一本。 歪ませて使うよりはクリーントーンでじっくり弾きたいギターです。ハーフトーンも最高です。 そうそう、ハーフトーンで思い出したのですが、この子はこれまでの人生で軽く手を入れられているようです。 1. ヘッドのストリングガイド(1, 2弦)がカタログ上では丸型なのに、板型に変更されている。 2. PU Selector SWが3Way→5Wayに変更されている。 気になるのはこの位。良いコンディションで保存してくれていた前のオーナーさんにも感謝ですね。 引渡しの際に、「売るんだったら連絡してね!」とお願いしておきましたが、はてさてどうなるのだろう(笑)。
エレキギター Greco 33000円Kei Maeda
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1981 Marshall JMP 2204 Master Model 50w Mk2. Lead
Greco SE-700 Modifiedを引き取ることになってお宅へお伺いした際、 「。。。実は、アンプもあるんですよ。。。捨てようと思っているのですが、もし貰って頂けるなら是非に。。。」 と切り出されて、「へ?アンプ?なんですか?」と尋ねる私。 「Marshallなんですよ。」 うーわー、まさかスタックとちゃうやろうなぁ?そんなん置く場所ないし、でも困ってらっしゃるみたいだし。。。うーん。 「とりあえず、見せてもらえますか?スタックなんですか?」 「はい、とても大きなヤツです。。。」 。。。スタックだよ、うーわー。。。 で、ご対面。。。 てっきりDSLとか、旧くてもJCM800までだろうと思っていたら、まさかのJMPシリーズ? ビニールカバーをちょっとだけめくると(ちゃんと見られる場所がなかった)パネル幅がちょっと狭い感じ。 現場では確認できなかったけど、そしたら'70年代後半のモデルだろうか。ローズモーリス時代の製品、だろうなぁ。 「これ、棄てはるんですか?うわー。。。それは勿体無い、売らはったら良いのに!」 「いや、もうかなり長い間鳴らしてないし、鳴るかどうかもわからないのですよ。。。。売る段になって修理とかの費用も掛けられないし。ですからあくまでも粗大ごみ的に引き取って頂ければ。。。」 「っていうか、スピーカー/キャビネットもありますやん?これは?」 「これももう、捨てるしか。。。」 こんなところで「野良Marshall」を生み出すわけにはいかない。置く場所?修理?あかんかったらその時はその時。 「はい、わかりました。でも今日一気にお引き取りという訳にはいかないので(車に載り切らない)、とりあえず今日の所はヘッドだけ持ち帰ります。後日改めて、キャビネットはお引き取りにお伺いする、ということで如何でしょうか?」 「はい、よろしくお願いします」 ってなわけで、とりあえずヘッドだけまずは持ち帰り。 帰宅後翌日、まず写真を撮影、シリアルNo.などを確認。 (掃除前なのでホコリや蜘蛛の巣がそのままの写真を使ってます。汚くてすいません、でもリアルでしょ?) SerialはLだったので、1981年製と判断。 でも裏書の貼り付け書類には「NIPPON GAKKI」とある。JCM800の頃にはYAMAHA Co.Ltd.のはずなので、本当にJMPシリーズの最終ロットなのかなぁ、と推測。モデル名などは消えていて判断不可能。でもまぁ多分間違いなく50Wの2204、でしょう。 (NIPPON GAKKIの裏書の下に書いてある文字が判断つかなかったのですが、おそらくはこう書いてあるのでしょう。) 「Master Model 50W Mk2 Lead」 キャビネットがないので鳴るかどうかは全く不明だけれど、とりあえず分解して真空管の状態を確認。 ヘッド内部の埃を綺麗に取って、とりあえず電源を入れてみると真空管にはちゃんと火が入っている様子。 電源系はとりあえず問題なさそう。。。 キャビネットを引き取りに伺うまでに2週間以上あったので、その間にヘッド周りのお掃除。 とにかくタバコ臭が酷いので、何度もこまめに拭き掃除。 (持って帰る間、他の機材の匂いも含めて車の中はものすごい事になってた。。。) そして再びお伺いして、キャビネットを引き取る際にふと 「あれ?スピーカーコードって、付いてます?」 「。。。。????」 はい、スピーカーコード、ありませんでした(爆笑)。 仕方ないのでこれは新品を発注。 そして帰宅後、またもやお掃除お掃除。ヘッドもキャビもロゴが大分とヤレてたり欠けてたりするので、これは付け替えてやりたいなぁ。。。 そしてケーブル到着。 結線し、ドキドキしながら電源、スタンバイ、とスイッチを入れる。。。。 おぉ!鳴ってる! 真空管のへたりとかはちょっとはっきりしないけれど(普段からMarshall使ってないのでよくわかってない)、普通に綺麗に鳴ります! マスターボリュームとゲインのところにそれなりのガリは出ましたが、何度か操作しているうちに消えてきました。 トーンノブ周りからな異音なし。 アイドリング時にも大きなノイズは聞こえてきません。 マスターボリュームである程度絞って(でないとさすがに迷惑w)鳴らしても、結構なハリとトレブル感です。 1981年、というのは僕にとってとても意味のある年代です。 16歳の春に初めてTokai LS120Vを手に入れた年であり、そこから本格的にエレキギターを始めることになったあの年。 聞けば前オーナーさんはこれを新品で購入、ずっと使い続けてこられたのだそう。 ワンオーナーの Marshall JMP 50W、40年の時を超えて僕の元にやってきました。 この後プロのメンテナンスを受けさせて、使い続けてやろうと思っています。
ギターアンプ Marshall 無料(頂き物)Kei Maeda
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1985〜86 Guyatone FLIP 400F
このアンプは僕が初めて手にした真空管アンプです。 でも、実はつい最近入手したものです。 。。。良く分かりませんね、すいません。 このアンプを手に入れたのは確か1989年頃だったかと思います。 当時行きつけであった京都駅近くの楽器店の在庫品。当時で40000円弱だった記憶があります。 それをプレゼントとして頂いたもので、以来ずっとメインアンプとしてステージで、レコーディングで使用して来ました。 2001年にGroove TubeとBEDROCKを入手して真空管アンプがコンボとはいえ3台になり、どうしようかなぁ、処分する気持ちにはなれないなぁ。。とか思っていた時に、友達のギタリストが音作りで色々試していたので、 「良かったらこれ、使ってみない?返すのはいつでも良いから。使用に伴うメンテナンスだけやってくれたら良いよ?」 と貸しだしたのでした。 その後紆余曲折あってその友達とは疎遠になってしまったのですが。。。 こちらから「返してくれ」とも言いづらいし、また、たぶん先方も連絡を取りづらかったのだろうと想像します。 もう、返ってこないよなぁ、、、あのアンプ。。。と、正直思っていました。 で、先日。 とある中古屋さんで、全く同じアンプを見つけたのです。 「え。。。?これって。。。?」 Guyatoneのこの40Wのアンプ、確か、そんなには売れなかったので(苦笑)市場ではあまり見かけません。 (良く流通しているのは300 / 30Wのものとかで、しかもたいていもう少し年代の旧い、真っ黒な物が多いのです。 この銀色のスクリーンで、2チャンネル目/ Overdrive Channelが3ボリューム、というのは結構レアだと思っています) もしも僕のであれば、僕が使用していた間に一度、プリ管の12AX7を交換しているので、分解すればわかるはず。 でもちょっとはっきり見えないし。。。さすがに店頭でそこまでジャンク品を分解させてくれ、とも言い難い。 お店の所在地的には、その友達が住んでいるエリアだし。。。 見かけた日は時間もなかったので一旦家にそのまま帰ったのです。 そしたら2日後。 某SNSでこのアンプが話題になっていました。 「うわー。。。どうしようかなぁ。。。買われて行方不明になったら、もう取り返しつかないよなぁ。。。」 とか思いながらそのSNSに書き込みして、翌日お昼にお店に再訪したのでした。 「。。。。ない。。。」 2日前にあったその場所にはもう、FLIPの姿は見えませんでした。 「あぁ。。。あの記事を見た誰かがきっと、買って行ったのだろうなぁ。。。」とちょっとがっくりしながら余韻で店内をちょっとウロウロし始めたその時、 「あれ?Maedaさん?」 と声をかけてくれる人が。 SNSでその記事を投稿された方で、その方もやはり気になって見に来られていたのでした。 「いやぁ、なくなっちゃいましたねぇ。。。」 などと話しながら再度同じジャンクアンプのエリアに。 確かに、その場所にはない。 で、諦めて帰ろうとしたら 「。。。あれ?ここにある!」 とその方が見つけてくださいました。感謝しかないです。 早速試奏。。。というか、ノイズの確認。 ものすごいガリ音。。。。ちょっとつまみを動かすだけで「バリッ!ガリッ!!」という異音。 そして音量も出たり出なかったり(いきなり大きい音がして店員さんから注意されたwww) お会いした方に、「どうされます?欲しいですか?」とお伺いするも、 「いやぁ、これだけガリが出てるとちょっと手を出せないですねぇ。。。」 とおっしゃいます。 まだ、僕が友達に預けたものである確証は何もないのですが、、、、 <一応店員さんに「どなたが売りに出されたのか」聞いてみようとはしたのですがね(苦笑)。 。。。決めました。買いましょう。 ダメ元で、できるだけ直してやりましょう。あの頃の思い出が手元に残るのであれば。。。。 **************************************** 帰宅後、とりあえず分解してみることに。 まぁガリだけなら多分、各ポット(つまみのところ)に接点復活剤を染ませて動作させてやれば、何とかなるだろう。。。 真空管がいかれてたらヤバいけど、大きな音も出たので多分そこは大丈夫<でも何の根拠もない。。。w アンプ部分をゆっくり筐体から取り出し、ひっくり返してポットを見る。。。見ようとしたのです。 「。。。あぁ、、、、面倒くさい。。。」 各ポットは基盤に直付けになっていて、そしてその基盤が邪魔をしてポットは姿を見せません。。。 仕方ないので基盤ユニットの取り外しを開始。 そしたら今度は表示用LEDのコードが抜けない。。。 これ、無理して痛めたら大変なので、他の部分を解いて何とか基盤を裏返すことに成功。 ポットが見えました。 隙間を見つけて接点復活剤を。。。ちょっと。。。 「ジュワッ!!!!」 「うわっ!!!何?この音!!!」 スプレーをちょっと吹き込んだら、ポットからものすごい音が。。。 。。。カラッカラに、乾いてたんだね。。。 慎重に一つ一つ、なじませていきます。 そして基盤やジャックなど、外して行ったものを順番に組み付け。。。 しばらく放置して、ケミカルを乾かして、電源オン! 。。。やはり、バリバリとノイズはしますが。。。ちょっとマシになってる? こうなったら実力行使。各つまみをこれでもか!って位に捻り倒します。 最初のうちバリバリ言っていたアンプが、だんだんと大人しくなってきます。 そしてついに、ほぼ異音が出なくなりました! 出てくるのは、ちょっとイナタイ昔ながらのGuyatone Sound。 モダンなHigh Gain Ampではないけれど、クリーンに温かみがあってLes PaulのフロントPUで弾いてやるととても気持ち良いです。 軽くリバーブをかけてやって、復活したその後からずっと鳴らしてやってます。 ヘッドフォンジャックもあるので、自室での深夜の練習にも使えますよね(当時はそんなこと思いもつかなかった) 見事、1980年代のFILPが蘇ったのでした。 ******************************************* そして。 この個体、結局元々、僕のだったのだろうか、という疑問が。 調べてみるとどうやら、 1. プリ管の12AX7、そしてパワー管の6l6GC、ともに同じメーカーの物が使用されていること 真空管には「International ServiceMaster、と入っています。知らんぞこんなメーカー?<後で色々調べました 2. それらの真空管が1989年以前の製品であること(W.GERMANYのプリントが入っている) <つまり、1989年以降にプリ管が交換されたのであれば年代が合わなくなる これらのことから、全く同じ、でも違うアンプだという事が分かったのでした。 。。。ごめんねYくん、ちょっとでも疑った僕が悪かったよ。。。 で、このアンプはこのまま使うことにしたのですが、この話を友達にしたら、 「で、元のアンプはいつ帰ってくるの?どうする?」 と聞かれました。 そりゃ当然、 。。。2台並べて、ステレオで使うに決まっているじゃないですかwwww。 ==2022.9.29 追記== 音が出なくなってしまいました。。。おそらくならパワー管だと思うのですが、単純に差し替えただけだと、自分ではバイアス調整ができないので再発する恐れもあるので現在休眠中であります。。。
ギターアンプ Guyatone 4400円Kei Maeda
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Danelectro 59DC
LED ZEPPELINがお好きな方には良くご存知の、ダンエレクトロ。ダンエレといえばこれ、っていう位に有名なギターですね。 これもヤフオクで購入。購入した際には確か「59 DC」って名前では無かった様に覚えているのですが、当時の資料がなくなってしまっているので不明です。現行品ではこの名前になっています。 現行品と異なる点、それはボディーサイドの「白いところ」。手に入れた際にはボディーサイドは真っ黒だったのです。 Jimmy Pageの使っているのは白かったので、それに似せるために『壁紙』をはってあります。カッティングシートよりも雰囲気ある感じで、気に入っています。 もっぱらDADGADやOpen Gなんかの変則チューニングで使っています。 結構独特な音がするので、試しに弾いてみる方々からは「これ、面白いなぁ!」と好評です。
エレキギター ダンエレクトロ YahooオークションKei Maeda
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1992 Epiphone FlyingV KORINA Modified
コリーナFV、これはやはり憧れのギターでしょう。誰しもが注目すること間違いないです。 御多分に洩れず、僕も昔から欲しかったのです。 近年では日本の有名なギタリストの方も使用されている様ですが、僕の中ではこのギターはアルバート・キングです。 そこに近づけるために、結構手を入れてみました。 その辺のこともおいおい写真を交えながらご紹介したいと思っています。 S/N U98022118
エレキギター エピフォン デジマートKei Maeda
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1978 Greco SG-W
( 注意 / 表記は正式な型番ではありません。当時のGreco SGタイプはSSシリーズと呼ばれています ) 1990年初夏、だったと思います。細かくは覚えてませんが、確かその頃です。 当時から中古を含め楽器店に行ってはアレコレ見て回るのが趣味でした。 多くの場合、しばらく見ていると店員さんが「何かお探しですか?」と尋ねてこられます。 そんな時(うーん、一人で色々見たいだけなんだけどなぁ。。。)とか思いながら、 「ありがとうございます。探しているのは、日本製のコピーモデルでGibsonのダブルネックタイプか、B.C.RichのBich、10弦のものを。。。」 と言うと、ほぼ100%、「あぁ、それはないですねぇ。。。どうぞごゆっくり見ていってください」 となったのでした。便利な魔法の呪文、だったのです。 この日も初めて大阪市南部に向かい、とある楽器店をたまたま見つけて入ってみたのです。 事前調査も何もしていなかったのですが、入った瞬間、その在庫の豊富さと陳列の仕方に驚きました。 「。。。まるで、中古レコード店の様だ。。。」 店内に所狭しと、そして雑然と並んだGuitarの数々。通路にはびっしりと立てかけられた(ある意味無造作に)ギターが並びます。 宝箱を開けた瞬間の子供の目になって(笑)店内をあれこれ見ていると、お店のご主人が定型句を投げかけてこられました。 「何かお探しですか?(関西弁ですw)」 「はい、コレコレアレアレ(上記参照)を。」 「ダブルネックなら、新品が倉庫にありますよ?出してきますわ。」 『。。。。エェッ!!!!!(@_@)』 。。。うわー、どうしよう。。。あるなんて思ってないし。。。しかも新品って。。。いったいいくらするんだろう。。。 「はい、ハードケース付き。裏蓋の保護シートもそのまんま、ですわ。」 。。。確かに本物だ。。。。1978年製のシリアルナンバーだ。。。 「。。。買います。。。」 海外旅行用に作ったカード、国内で初めて切りました。思ったほど高く言われませんでしたよ。(7万円でした) ハードケースがめちゃくちゃデカくて、僕は「畳」と呼んでいます。電車移動なんて(昔はしましたが)無理ですw。 この記事を書くにあたって当時のGrecoのカタログを検証していたのですが、どうにもカタログに掲載されていません、ダブルネック。(製造はフジゲンみたいです) カタログ外のモデルが新品で大阪の下町の楽器店にある、という実に謎なシチュエーション。このお店、一体なんなんだろう、、、他のストックも物凄い物がかなりあるので、それ以来時折顔を出すようにしている隠れた名店です。 素性のわからないGuitarですが、オーダー流れで回ってきたのかなぁ、なんて今となっては思いますね。その意味でも貴重なGuitarです。 この個体、時代的にデタッチャブルネックではありますが、コストとか考えると大変頑張って作っています。 Gibsonのワイヤリングにしようとすると、6弦と12限のPUの間、ネック側の切り替えスイッチは無いのですが、これが単純なスイッチとしては一個だけでも結構なお値段なのです。。。そりゃコストダウンも考えるよね、って感じで。 ライブなどでもよく使ってきましたが、これを持ち出してステージに立つだけでもうネタです。 一気に注目されます。 そして「こんなアホなもの持っているやつ、そんなにいないだろうな。。。」と思ってたら、大人になったら結構いることもわかりました。みんな大人のふりした子供、らしいです(笑)。
エレキギター Greco 70000円Kei Maeda
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1988 Peavey Adrian Vandenberg Signature Series1
某バンドでギターを弾くにあたって、「ロックシステム付き」のGuitarが必要になってきました。 (それまで全く持っていなかったのです) でも、多くの人が持っているのは出来たら使いたくないなぁ、と漠然と考えていました。 ロックバンドのステージに於て、ギタリストが抱えるGuitarって「アイコン」だと僕は思っています。 スタンダードなGuitarで言っても、例えばLes Paul StandardならJimmy Page、SLASHなんかがすぐに出てきますし、StratcasterならJeff Beck、Ritchie Blackmoreが出てくると思うのです。 そうしたスタンダードなものはある意味仕方ないのですが、比較的近代的なGuitarとなると、そのギタリストがダイレクトにイメージされます。 では、どうしたら「自分」というものを印象つけられるか。。。 その方法論の一つに、「昔はそれを使っていたけど今はもう使っていない、古くなったSignature Guitar」というところに僕は目をつけました。 そこで思いついたのは、Whitesnakeでギターを弾き始めた頃のAdrian Vandenberg。 Whitesnakeはもちろん大好きなバンドだし、彼が最初に参加した「Serpence Albus / 1987」のツアーも2回見ているほどに好きなギタリストなんです。Whitesnakeに加入する前のVandenbergも好きなバンドでしたし。 Mattias Jabsと僕的には印象が被る所があって、どちらもメロディーを大切に弾くのだけれど、極端に派手なイメージはなく、しっかりと曲、バンドを考えたPlayをしている印象があるのです。そしてそれはきっとJimmy Pageにも通じる所があるのでは、なんて勝手に思っています。 で、このPEAVEY Adrian Vandenberg Signature。 日本ではほぼ見かけることはありません。たまにオークションにヒョイっと出て来るくらい。そして、結構高額。。。 なら!と、当時まだあまりみんながやっていなかった「個人輸入」を考えたのです。 eBayは今ではそれなりに有名になってきてますが、その頃はまだ「知る人ぞ知る」アメリカのオークションでした。 WisconsinにあるとあるGuitarショップでこの個体を発見、すったもんだもあったもののなんとか購入しました。 届いた時はものすごく感動したなぁ。。。 見た目には「フィドルカット」と呼ばれるボディサイドのカットが特徴的で、リバースヘッドのギターもこれしか持ってません。 見た目の派手さとは異なり、音は結構素直です。でもフロントとリアのPUの出力さが本当に大きくて、このバランスをとるのにちょっと苦労しますね。フロントはもう少し強めのPUに変えても良いかもしれません、っていうかリアが強すぎるんですけど(苦笑)。 リアPUはコイルタップできるように改造してあります。 問題点は、そうですねぇ。。。アバロン貝のポジションマークはゴージャスなのですが、光の当たり具合でちょっと見えにくい時があります。 あと、「こんなん絶対身近では持ってないだろう」とタカを括っていたら、意外と近くに(でも直接の知り合いではない)「エレキ弾き語りメタル」の人がいてこのモデルを使用しているんだそうな。 あぁ、「僕モデル」への道は険しいのです。
エレキギター PEAVEY eBay USAKei Maeda
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2001 Gibson Historic Collection 1958 Authentic
初めて新品で買ったGibson Guitarがこれ。 2001年年末に、知り合いの楽器店員さんから連絡。 「絶対気にいるの、見つけた!」と。 見に行ったらこの'58がありました。Histric Collection 1958 Authentic、というモデルです。 ペグは工場出荷状態でGROVERに。PUはF / R がBurstbucker type 2 / 3の組み合わせ。 Topは縦の木目がはっきりと出た、若干のフリッチマッチではないかと思われます。 (6弦側の節をノ1弦側、ノブでうまく隠している感じかなぁ、と) 僕はネックが「ぶっとい」のが好きで(ここだけJimmy Pageと異なります)、この個体は'58の中でも特に太いのではないかと思えます。 音的には(これはGibson Les PaulをTokai製と比べるといつも思うことなんですが) 「あぁ、Les Paulって、本来はJazz Guitarなんだなぁ」って感じます。 Rockをやるために手に入れたのでRockなイメージしか当初は持ってなかったのですが、 年齢を重ねて来た現在、このギターの本質に気付かされる毎日です。 転売目的などないのでガンガン使ってて、傷もいっぱい、トラブルも経験していますが、欠かせない相棒になっています。 落ち着いたら各部の写真などもUpしていきたいです。 S/N 811000
エレキギター Gibson 定価Kei Maeda
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1959 Gibson Les Paul Jr.
仕事で近畿圏内あちこちを回っていた時代、大阪南部の某お店に行く機会を得ました。 そこでこの個体を発見。 確か2000年ごろの訪問で、お店も出来たばかりだった記憶があります(違ったかなぁ。。。) 「うわ、マジもの!?すげー。。。そういや、あの人がこれ、好きだったよなぁ。。。」 なんて思って、当時仲間を誘って「大阪楽器店ツアー(笑)」なるものを開催/決行。 僕はてっきりその友人がこれを買うと思っていたのですが。。。 「。。。これ、良いよ!君、買わない??!!」 。。。って、あれ? いつの間にか、これを手にして車に積んでいる自分がいましたとさ(苦笑)。 意外と重いんです、この子。 比較用に借りているEDWARDSのLpJrはシングルカッタウェイなのですが、それよりも重い。 目が詰まった良材である証明かなぁ、とも思います。 もちろん普通のLes Paulと比べたらメチャ軽なんですけど。 音はもうそのまんまのVintage Tone、なんだと思います。 沢山持ってないのでそもそもVintage Toneという概念は身についてないのですが、アンプが良くなればなるほど、「あぁ、エエ音やなぁ。。。。」って思います。この子の声を正確に捉えるには、良いアンプが欠かせない感じです。 ネックの感じは丸みを帯びた、本物の'59ネック。ボディは弾き込まれていて傷だらけ。それもまたVintageの雰囲気バリバリです。 購入した時点ではブリッヂがバダスに変更されていたので、日本製の古いバーブリッヂに換装してあります。本物はめちゃくちゃ高いので。。。 S/N 933946
エレキギター Gibson 秘密Kei Maeda
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1957? YAMAHA No.300
大阪で時々訪れては出物を見つけてしまう某お店。 この日もたまたま伺ったら、この子に出会いました。 クラシックギターなのにボディのサイドバックが綺麗なトラ杢! トラ杢フェチにはたまりません。 ついつい購入。 購入後、実践機とするために2nd Factorさんのコンタクトマイクを仕込みました。 生音は非常にバランス良いのですが、マイクの取り付け位置の関係か、PAからLINEで出すと結構パッキリした感じの音になります。この辺はレイアウトをもう少し考えたいところです。 <現在は足元のプリアンプで調整しております 製造年が全くわからなかったのですが、このMUUSEOに参加したおかげででシリアルの位置がわかりました。 以下のHomepageのデータからすると、やはり1957年以前の製品となりそうですね。となると、本当にYAMAHA黎明期の製品、となります。えらいVintage Guitarだったんだ。。。 cf. シリアル5~7桁の物は通しNo.である、と開発者へ雑誌掲載のインタビューで明らかになった、と、「ゆずギター」様のヤマハシリアルについて、のページで確認しております。 (僕はその雑誌を残念ながら読めていないのですが。。。) この件とダイナミックギターミュージアム様のデータベースから、1957年以前の製品である、と判断しました。 「ゆずギター / ヤマハ シリアル解読」 https://yuzuguitar.com/yamaha/yamahaserial 「YAMAHA Dynamic GUITAR Web Museum」 ヤマハ ダイナミックギター ウェブ ミュージアム https://mmasm.web.fc2.com/dg.html S/N 3153
アコースティック Yamaha 大阪某店Kei Maeda
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1976 Gibson Les Paul Custom
1992年のゴールデンウィーク。 San Francisco在住の友達のところに一週間遊びに行ったことがありました。 その頃から「Tokai LSのサブギター」を考えていたのと、 「Gibsonのギターを持ってみたい」「アメリカでギター買ってみたい」 という思いが重なっていたので、現地では毎日のようにギターセンターに通ってしまいました。 (そのうち、店員からは「Oh, hallo, Les Paul Man,」と声をかけられる呆れられっぷりでしたとさ) 悩みに悩んで買った一本です。 購入時、リアPUのトーンノブが無かったことも躊躇した一因だったのですが、店員に 「ノブ無いしなぁ。。。」なんて言ったら 「じゃぁ、こうすれば良いよ!」 と、隣にぶら下がっていたLes Paulからひょいとノブを外して、 「No Problem!」 って。。。おおらかな時代でした。。。。 (と言うわけで、ここのノブだけ違う色になっています) 購入して一年は現地の友達に貸しておいて、友達の帰国後に改めてご対面。 PU、ペグ、Vol. / Toneノブがオリジナルではなかったこともあって、色々手を入れてあります。 ペグはガタが結構来ていたので、GOTOH製のGROVER Typeに変更 PUは、裏面に基盤配線っぽいものが配置されている「Gibson Original」が入っていたのですが、 これをたまたま東京の某黒い楽器店さんで、ナンバードPAF(T Bucker)を新品で購入、現在はそれが載っています。 配線/ワイヤリングもなんだか色々複雑なものになっていたのを、通常のワイヤリングに戻してもらいました。 ネックはこの時期らしい薄めのネックなので最初は慣れませんでしたね(苦笑)。 音の方は、重量もあって(4.7kg)ネックも硬いのでカリッと締まった感じで、R&Rな感じがします。 改めて考えてみると、Customの方が音の感じはHard & Heavyな音楽には合っているのかもですね。 Standardはもう少し柔らかく、甘い感じがするのでBluesなんかにも似合うのだと感じます。 この子は最初から現地の友達の手元にあったり、帰国してからも友人のプロギタリストに貸し出してたり、自分のバンドのギタリストのところでお仕事してたりと、出張の多い子でしたが、これからは僕の手元でゆっくり使って行ってやりたいなぁ、と思っています。 先日頑張って拭き掃除して磨き上げたら、ツヤツヤの美人さんになってくれてます。黒いギターって、汚れが目立つんですね。 ちゃんと磨いてやろうっと。 S/N 00127476
エレキギター Gibson Guitar Center San FranciscoKei Maeda
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1985 Gibson Explorer Mattias Jabs Signature
1995年ごろ、だったでしょうか。 仕事の関係であちこち移動する機会が多かったのですが、その際に現地の楽器店を探して訪ね歩くのが仕事ついでの楽しみの一つになっていました。 ちょうどその頃、1980年頃のDiMarzio PAFを探していたので、まぁそれがきっかけだったのですが。 その日もふらっと、たまたま見つけたお店に飛び入り。 そうは大きくない店内を見回すと、 「。。。あれ?」 今まで見たことのないGibson Explorerが。 いや、よく知っていましたよ、このデザインのExplorerは。 好きなバンド、SCORPIONSの、これまた好きなギタリスト、Mattias Jabsのそれでしたから。 でも、日本で売ってるなんて、知らなかったので、オーナーさんに聞いてみたのでした。 すると、「他の商品をアメリカから輸入する際に、並行輸入で一緒に買ったものなんですよ」 とのこと。 でも、Mattiasが使ってたのは1ハムでFloyd Roseが付けられえていたもののはず。 これは2ハム仕様でアームもなし。なんで?でもどうやら本物のGibsonだよなぁ。。。。 手に取ってみると、あれ?変形の割に意外と弾きやすい感じ。軽めだし、ネックもそこまで細くないし。ちょっと好みよりは薄めかなぁ。。。 その頃はまだインターネットで情報を得るのも(出来なくはなかったけど)難しかったですし、このギターについてはよくわからなくて、とりあえずその日は一旦帰ったのです。 で、帰宅後。。。うーん。。。。やはり、あの子はきになる。。。気になって気になって仕方ない。。。 3日間悩んだ結果、お店を再訪して手に入れたのでした。 後年わかってきたことですが、1985年製のこのギター、Gibson Customshop Editionでアメリカでしか正式販売はしなかったモデルの様です。当時のGIbsonの広告にはSCORPIONSのGuitarist二人と一緒にこのギターが掲載されています。あぁ良かった、本物のGibsonだった(笑)。 手に入れた段階でリアPUはSeymore DuncanのCustomに変更されていたのですが、ちょっと好みではなかったのでDiMarzioのTone Zoneに交換してずっと使ってきましたが、先般ようやくオリジナル(に近い)の、1970年代のGIbson Dirty Fingersに交換できたのでした。 ボディーもネックも良く振動して、Guitar全体が鳴るってこの事を言うのだなぁ、と感じる事の出来たギターです。 もともとの白が変色してほぼ「真っ黄色」ですが、これもまた良い味を出してくれてますね。 お気に入りのLIVE GEAR、です。 S/N 80235539
エレキギター Gibson Customshop Edition 1990年代中頃Kei Maeda