1981 Tokai LS120V VF Love Rock ( No.1 )

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初めて手にしたLes Paul Typeのギター。これ以降、この一本が僕の基準になっています。

高校の合格祝いやら貯金やらで「Les Paulを買うぞ!」と意気込んで楽器店に赴いた僕。
当時、GibsonのLes Paul Standardを買おうとしていたのです。

ところが、やっぱり、高い。。。。

楽器店のお兄さんに「無理してGibson買うことないと思うよ。このTokaiってブランドのは今、本当に人気あるし良く出来ていると思うよ、これで満足出来なくなったら、その時にGibson買えば良いのだから。後々絶対後悔しないから!」と諭されて、TokaiのLSシリーズを手にすることにしたのです。結果、彼の言っていたことは間違いではなかった、と思うようになったのです。

いわゆる「つるし」の製品としてはその時点で一番高額だったLS120V。150から上の機種は受注生産で、発注して半年近く待たねばならなかったのでこれにしたわけです。

それまでストラトTypeを使っていたのですが、「うわー、こんな音するんだ!!」と感動したのを今でもよく覚えています。

で、高校生のこと。後の事まで考えている訳も無し(苦笑)。

いろいろと手を入れて、オリジナルではなくなってしまっています。

Tailpieceのメッキが剥がれてしまったのでアルミ製の市販部品に交換、PUも一時期Duncan SH4入れてみたり、その際にもともと付いていたDiMarzo試しに分解して壊してしまったり(アホ)。「鳴りをよくする」という触れ込みのチューンナップを施してみたり(結果、よくわからんかった。。。)。コンデンサー変えてみたり。

受験〜大学入学してしばらくは殆ど触らなくなってしまったのだけれど、大学生活が落ち着いた頃からまたちょっとづつ触るようになって、今に至ります。
ライブにも本当に良く使いました。Guitar回ししてヘッドから着地させてしまったり(良く折れなかったものだ。。。)、僕の音楽の歴史にずっと寄り添ってくれている一本です。

他のギターを手の入れるようになったのも、この子のスペアが欲しかったから、に他なりません。いろいろ手を出したけれど、結局「LSのスペアはLSでしか有り得ない」という結論までも導き出してくれた、僕の人生をメチャクチャにした一本。

この子は墓の中まで連れて行きたい気持ちでいっぱいなのですが、楽器としてそれはあまりに可哀想。死んだら誰かの手に委ねることになるとは思うのですが、それまでずっと一緒にいる、と誓っています。

S/N 1011648

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    はるさめ

    2021/11/14 - 編集済み

    この子のスペアが欲しかったから・・・に、じーんときてしまいました。楽器店のお兄さんのアドバイスは的確だったのですね!

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      Kei Maeda

      2021/11/25

      はるさめ様>いつもありがとうございます。
      ギターだけに限らないとも思うのですが、実際に使用するコレクションというものは使用する際のトラブルを念頭に置かないとまずいことが多いです。<この時点では、コレクションという考え方で集めてないですね

      僕の場合、「コレクションする事」が蒐集のきっかけではなかったのでこんなエピソードが生まれたのだなぁ、と、頂いたコメントを読んで逆に気づかされました、ありがとうございます。

      当時の店員さんの事は今でも時々思い出します。お名前も覚えているのですが、さすがに現在どうされえているのかは分からないですね。。。。お会いできるものならお礼が言いたいです。

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      はるさめ

      2021/11/29

      こちらこそ、いつも素敵なお話を見せていただけて嬉しく思っています。どの楽器にも思い入れたっぷりな様子を、小説を読むように楽しませていただいてます!

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