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  • RAVEL / Piano Concerto in G Major / Piano Concerto for the Left Hand / Menuet antique (Argerich, Béroff, London Symphony, Abbado)

RAVEL / Piano Concerto in G Major / Piano Concerto for the Left Hand / Menuet antique (Argerich, Béroff, London Symphony, Abbado)

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いつの頃からか最も好きなのはピアノ協奏曲ということになっていました。楽器の弾けない自分は、演奏者を通して音楽と関わるしかないのですが、ピアノの持つダイナミズムやロマンチシズムは他の楽器よりも深く深く僕に語りかけてきます。それがオケと丁々発止のコラボレーションをするのだから、ピアノ協奏曲が楽しくないはずがありません。

Ravelのこの1曲、傑作ですね。古典的な作品にはないモダニズムが気持ち良いです。第一楽章の出だしからもうワクワクします。そして勿論、アルゲリッチの剛腕から流れ出す打鍵の力強さと美しさがグイグイと曲を引っ張ります。
ところが、ところがですよ。第二楽章のうって変わったロマンチックな展開と、掟破りの(笑)木管が主役級の構成と、素直に(笑)バッキングに徹するアルゲリッチが最高に格好いいのです。好きになるピアノ協奏曲は全て第二楽章の出来が素晴らしいものばかりですが、これも例外ではありませんでした。

細部まで繊細に捉えた録音もGOODですね。

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    Mineosaurus

    2023/06/19 - 編集済み

    アルゲリッチはよくバルトークの3番を弾いています。アンダのピアノでフリッチャイの指揮がボクのお気に入りですが、アルゲリッチの演奏は彼女に取ってショパン以上の魅力があるのではと思うくらい何度も何度も演奏しています。難解な作品が多いバルトークですが、この3番の協奏曲はいい。特に第2楽章の静寂はお見事。

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      Furuetti

      2023/06/20

      バルトークの3番も聴かねばと思いつつ未聴のままです。蜜蜂と遠雷でこの曲が登場してこれは聴かねば!と思っているのに、、、これをきっかけに購入に走ります!ありがとうございます

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      Mineosaurus

      2023/06/20 - 編集済み

      オーケストラの弱音の息をつめたような弦楽のフォーマットの上にクリスタルの塊りが跳ねるようなピアノの響きの透明感が打楽器としてのピアノの真骨頂だと思います。そこを最も演奏に込めたゲザ・アンダの演奏はYouTubeにあります。ぜひ一度第2楽章だけでも聴いてみてください。

      https://youtu.be/rNcycJkofRg

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