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Allen Toussaint / Motion
(1978) アラン・トゥーサンの5枚目のアルバム。ジェリー・ウェクスラーのプロデュース。 ジェフ・ポーカロ(ds)、チャック・レイニー&ロバート・パウエル(b)のリズム隊に、リチャード・ティー(p)とラリー・カールトン(g)という豪華なバック陣が素敵な世界観を生み出している。 “Night People”、“With You In Mind”、“Motion”、“Viva La Money”、“Declaration Of Love”では、ボニー・レイット、エタ・ジェイムス、ローズマリー・バトラーがコーラスで参加している。この曲の中で“Viva La Money”以外はニック・デカロがストリングスとホーンのアレンジを行なっている。 アメリカを代表するシンガーソングライターの、聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Night People 02. Just a Kiss Away 03. With You in Mind 04. Lover of Love 05. To Be with You 06. Motion 07. Viva la Money 08. Declaration of Love 09. Happiness 10. The Optimism Blues
Warner Bros. Recordsk-69
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Graham Central Station / Ain't No 'Bout-A-Doubt It
(1975) グラハム・セントラル・ステーションの3rdアルバム。ラリー・グラハムのプロデュース。 このアルバムからの2枚目のシングル“Your Love”は、バンドとして全米ソウル部門で初の1位となった。この曲はファンキーという感じではなく、歌を聴かせる感じの曲かもしれない。 アルバムもソウル部門でキャリア・ハイの4位を記録した。 ラリー・グラハムが曲を書いているが、アン・ピーブルズが歌った“I Can't Stand the Rain”が唯一のカヴァーとなっている。 バンドの成熟を感じられる、聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. The Jam 02. Your Love 03. It's Alright 04. I Can't Stand the Rain 05. It Ain't Nothing But a Warner Brothers Party 06. Ole Smokey 07. Easy Rider 08. Water 09. Luckiest People
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Graham Central Station / Release Yourself
(1974) この年2枚目となる、グラハム・セントラル・ステーションの2ndアルバム。ラリー・グラハムのプロデュース。 ザ・ステイプル・シンガーズのアルバム“Respect Yourself”からインスパイアされたようなアルバム・タイトルが個人的には大好きで、タイトル曲はノリノリのファンキー・サウンドとなっている。 ホーン・セクションはタワー・オブ・パワーが参加していて、いい音を響かせている。 ザ・デトロイト・エメラルダスのカヴァー“Feel the Need in Me”以外は、ラリー・グラハムが書いている。 全米のソウル部門で22位となった、聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. G.C.S. 02. Release Yourself 03. Got to Go Through It to Get to It 04. I Believe in You 05. 'Tis Your Kind of Music 06. Hey Mr. Writer 07. Feel the Need 08. Today
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Graham Central Station / Graham Central Station
(1974) スライ&ザ・ファミリー・ストーンを脱退したラリー・グラハムが中心となって結成されたバンド、グラハム・セントラル・ステーションのデビュー・アルバム。ラリー・グラハムとラス・タイトルマンのプロデュース。 このアルバムは全米のソウル部門で20位、ポップ・チャートで48位のヒットとなった。 1曲目のアカペラの“We've Been Waiting”は何かが始まるワクワクした感じが良く、続くアル・グリーンのカヴァー“It Ain't No Fun To Me”の強烈なインパクトのイントロで盛り上がって行く気持ちを抑えきれなくなっていく。 グラハムのベースを始めとするキレキレの演奏と、コーラスの渦に巻き込まれていく感じの内容がデビュー・アルバムとは思えない感じがする。 シングルでリリースされた“Can You Handle It?”はソウル部門で9位のヒットとなった。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. We've Been Waiting 02. It Ain't No Fun to Me 03. Hair 04. We Be's Gettin' Down 05. Tell Me What It Is 06. Can You Handle It? 07. People 08. Why? 09. Ghetto
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Danny Kortchmar / Kootch
(1973) ジョー・ママ、ザ・セクションとバンドでの活動を行なってきた、ダニー・コーチマーのセルフ・プロデュースのソロ・デビュー・アルバム。 豊富な人脈で録音されているかと思いきや、ギター、ベース、ドラムはコーチマーが演奏している。他には、ウィリアム・スミス(p,org)、クレイグ・ダーギー(key)、ジムホーン(sax)、ダグリチャードソン(sax)が参加している。 グルーヴィーなサウンドの曲や、しっとりとした感じの曲に非凡な才能を感じてしまう。 唯一のカヴァーの“For Sentimental Reasons”はオルガンとギターの絡み合いが素敵で、斬新な切り口のカヴァーとなっている。コーラスもゴスペル的な要素を感じられて、聴いていてスカッとする。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Put Your Dancing Shoes On 02. Up Kumped the Devil 03. Got to Say So Long 04. For Sentimental Reasons 05. Burnt Child 06. You're So Beautiful 07. My Mind Made Itself Up About You 08. Don't Jump Sally 09. Come Strollin' Down
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Van Dyke Parks / The Clang of the Yankee Reaper
(1975) 約3年ぶりとなるヴァン・ダイク・パークスの3rdアルバム。アンドリュー・ウィッカムとトレヴァー・ローレンスのプロデュース。 前作をベースとしているが、このアルバムではパークスの広がったフィールド内で作られた感じがする。ジム・ケルトナーやジェシ・エド・デイヴィス、ボビー・キーズなどのミュージシャンと録音されているからだ。スティール・ドラムは、ロバート・グリーンリッジが演奏している。 アメリカの古い歌を演奏しているのも興味深いし、その曲がパークスの新たなフィールドで違った空気感を持っているのがいい。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Clang of the Yankee Reaper 02. City on the Hill 03. Pass That Stage 04. Another Dream 05. You're a Real Sweetheart 06. Love Is the Answer 07. Iron Man 08. Tribute to Spree 09. Soul Train 10. Cannon in D
Discover America Jump! Warner Bros. Recordsk-69
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Van Dyke Parks / Discover America
(1972) 約4年ぶりとなる、ヴァン・ダイク・パークスの2ndアルバム。リンダ・ペリーとダリー・パークスのプロデュース。 このアルバムは、西インド諸島を訪れたパークスがトリニダード・トバゴのカーニバルで発達した音楽の“カリプソ”に影響を受けて録音している。パークスのスゴイのは、現地で聴いた音楽をアレンジしているところだ。 エッソ・トリニタード・スティール・バンドのメンバーや、リトル・フィートのメンバーが参加している。リトル・フィートの“Sailin' Shoes”は明るく、オリジナルよりもさらにゆるい仕上がりがいい。 アラン・トゥーサンのカヴァー“Occapella”と“Riverboat”が収録されていて、これもキラキラしたアレンジとなっている。 今では簡単にいろんな国の音楽を聴くことが出来るが、当時は現地に行かないと聴くことが出来ないと思うと感慨深いものがある。どうしてもアルバムにしたかったパークスの想いが溢れてくる感じだ。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Jack Palance 02. Introduction 03. Bing Crosby 04. Steelband Music 05. The Four Mills Brothers 06. Be Careful 07. John Jones 08. FDR in Trinidad 09. Sweet Trinidad 10. Occapella 11. Sailin' Shoes 12. Riverboat 13. Ode to Tobago 14. Your Own Comes First 15. G-Man Hoover 16. Stars & Stripes Forever
Song Cycle The Clang of the Yankee Reaper Warner Bros. Recordsk-69
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The Section / Forward Motion
(1973) ザ・セクションの2ndアルバム。ロバート・アッパーとザ・セクションのプロデュース。 このアルバムでは、リー・パストラとセルジオ・パストラの2人のパーカッションを起用して、音楽的なフィールドをさらに広げた感じの内容となっている。カンケルとスカラーの安定したリズム隊は、ダーギーとコーチマーのフリーな演奏を引き立てているようだ。 ザ・セクションは“フュージョン”という言葉が使い出される前に出てきたバンドだが、今ではフュージョンの枠に吸収されているのが残念。どちらかと言えば、ジャズ系のミュージシャンが中心となっている感じがしているからだ。 現状はレコード会社がフュージョンという枠に入れて販売しているので、レコード店でもジャズの売り場に置かれているようだ。後のフュージョンに繋がる内容と言えるので仕方ないのだが、ちゃんと流れを追っておきたい気がする。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Smilin' Ed 02. El Mirador Bolero 03. A Kind of Albatross 04. One Drum 05. Bullet Train 06. Forward Motion 07. Baby Lame' 08. Get Down, Philtdown 09. The Garden of Ryoanji 10. Burning Bush
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The Section / The Section
(1972) ザ・セクションのデビュー・アルバム。ロバート・アッパーとザ・セクションのプロデュース。 バンドは、ダニー・コーチマー(g)、クレイグ・ダーギー(key)、リーランド・スカラー(b)、ラス・カンケル(ds)の4人。 コーチマー、スカラー、カンケルは1971年のジェームス・テイラーのアルバム“Mud Slide Slim and the Blue Horizon”に参加していて、1972年のアルバム“One Man Dog”で4人が共演しているので有名となっている。個々で見れば、70年代初頭から数多くのアルバムにクレジットされている。 このアルバムでは全曲が演奏だけで構成されていて、ロックのフィールドにとどまらない可能性を感じられる。 オーティス・レディングの“Sitting On The Dock Of The Bay”もいい感じの仕上がりとなっている。 ゲストにマイケル・ブレッカーが参加していて、ダーギーが書いた“Holy Frijoles”では素敵なソロを吹いている。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Second Degree 02. Same Old Same Old 03. Sporadic Vacuums of Thought 04. Sitting on the Dock of the Bay 05. Holy Frijoles 06. Doing the Meatball 07. Swan Song 08. Thing What Is 09. Mah-Hoo-Dah-Vah 10. Zippo Dippo
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George Benson / Breezin'
(1976) ジョージ・ベンソンが、ワーナー・ブラザーズ・レコードに移籍しての第1弾。トミー・リピューマのプロデュース。 ハービー・メイソン(ds)、ラルフ・マクドナルド(per)、スタンリー・バンクス(b)、ロニー・フォスター(p)、ホルヘ・ダルト(p)、フィル・アップチャーチ(g)との録音となっている。 ボビー・ウーマックが書いた“Breezin'”は、ベンソンの代表曲のひとつになり、レオン・ラッセルが書いた“This Masquerade”は全米チャートの10位となり、1977年のグラミー賞では“レコード・オブ・ジ・イヤー”を受賞した。ベンソンのスキャットとヴォーカルも味わい深いものがある。 クラウス・オガーマンのアレンジと指揮によるストリングスとバンドの演奏が、見事なまでに融合しているのが、多くの支持を受けていると思える。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Breezin' 02. This Masquerade 03. Six to Four 04. Affirmation 05. So This Is Love? 06. Lady
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Electric Light Orchestra / Eldorado - A Symphony By The Electric Light Orchestra
(1974) ジェフ・リンのプロデュースによる、エレクトリック・ライト・オーケストラの4thアルバム。 このアルバムは初のコンセプト・アルバムとしてリリースされ、“エルドラド”で起きる出来事を描いている。ジャケは『オズの魔法使い』のワン・シーンから取られている。 ストリングスのアレンジにルイス・クラークを迎えて、クラークのオーケストラとの融合となった。そのため、壮大な感じやファンタジックな感じが増している。 シングルでリリースされた“Can't Get It Out of My Head”が全米で9位となり、全米で初のトップ10入りとなった。1970年代のアメリカで、最も多くのヒット曲を持つバンドの快進撃はここから始まった。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Eldorado Overture 02. Can't Get It Out of My Head 03. Boy Blue 04. Laredo Tornado 05. Poor Boy (The Greenwood) 06. Mister Kingdom 07. Nobody's Child 08. Illusions in G Major 09. Eldorado 10. Eldorado Finale
On the Third Day Face the Music Warner Bros. Recordsk-69
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Electric Light Orchestra / On the Third Day
(1973) イギリスではワーナー・ブラザーズに移籍しての第1弾となった、エレクトリック・ライト・オーケストラの3rdアルバム。ジェフ・リンのプロデュース。 アメリカ盤の方が1ヶ月早くリリースされていて、ジャケもここに表示してあるのとは違っている。そして、このアルバムからバンド名から“The”が取れている。 実験は終わっていよいよELOのサウンドが確率されていく感じだ。アナログではA面に当たるT-1〜4は“Ocean Breakup”で始まり、“Ocean Breakup”のリプリーズで終わる組曲形式となっている。 全英のシングル・チャートで12位となった“Showdown”は、CDで再発された際に5曲目に収録されるようになった。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Ocean Breakup / King of the Universe 02. Bluebird Is Dead 03. Oh No Not Susan 04. New World Rising / Ocean Breakup (Reprise) 05. Showdown 06. Daybreaker 07. Ma-Ma-Ma Belle 08. Dreaming of 4000 09. In the Hall of the Mountain King
Electric Light Orchestra II Eldorado Warner Bros. Recordsk-69
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Bob Weir / Ace
(1972) グレイトフル・デッドのギタリスト、ボブ・ウェアのソロ・デビュー・アルバム。プロデューサーは“関係者全員”とクレジットされている。 参加メンバーは、グレイトフル・デッドから、ジェリー・ガルシア、キース・ゴドショウ、ビル・クルーツマン、フィル・レッシュが演奏で、コーラスでドナ・ジーン・ゴドショウがコーラスで参加している。 作詞にはロバート・ハンターが2曲、ジョン・ペリー・バーロウが5曲を書いている。 このアルバムは、グレイトフル・デッドでも演奏されている“Playing in the Band”や“Black-Throated Wind”、“One More Saturday Night”などが収録されているので何気に重要な気がする。 “ビッグペン”以外のメンバーで録音されているが、間違いなくデッドの音なので楽しく聴ける内容となっている。 聴いておきたいデビュー・アルバムのひとつ。 《songlist》 01. Greatest Story Ever Told 02. Black-Throated Wind 03. Walk in the Sunshine 04. Playing in the Band 05. Looks Like Rain 06. Mexicali Blues 07. One More Saturday Night 08. Cassidy
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Tower of Power / In the Slot
(1975) この年2枚目となるタワー・オブ・パワーの6枚目のアルバム。エミリオ・カスティーヨとタワー・オブ・パワーのプロデュース。 新ヴォーカリストにヒューバート・タブスを起用している。シャウト系の荒々しい感じで歌っているスタイルは、バンドの新たな魅力となっているかもしれない。しかし、タブスの歌声はこのアルバムと、次のライヴ・アルバム“Live and in Living Color”だけとなっている。 そして、このアルバムを最後にワーナー・ブラザースを離れた。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Just Enough and Too Much 02. Treat Me Like Your Man 03. If I Play My Cards Right 04. As Surely as I Stand Here 05. Fanfare: Matanuska 06. On the Serious Side 07. Ebony Jam 08. You're So Wonderful, So Marvelous 09. Vuela Por Noche 10. Essence of Innocence 11. The Soul of a Child 12. Drop It in the Slot
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Tower of Power / Urban Renewal
(1975) タワー・オブ・パワーの5枚目のアルバム。エミリオ・カスティーヨのプロデュース。 このアルバムは、リード・シンガーのレニー・ウィリアムズの最後のアルバムとなった。この後はソロでのキャリアを重ねていった。 ドラムのデヴィッド・ガリバルディは“Willing To Learn”だけしかドラムを叩いていないが、代わりを務めたデヴィッド・バートレットがいい味のドラミングとなっている。 個人的には、前作よりもこのアルバムの方が好きかもしれない。なんとなくだけど、メリハリがついている感じがするからだ。もしかしたら、カスティーヨのプロデューサーとしての技量かもしれない。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Only So Much Oil in the Ground 02. Come Back, Baby 03. It's Not the Crime 04. I Won't Leave Unless You Want Me To 05. Maybe It'll Rub Off 06. (To Say the Least) You're the Most 07. Willing to Learn 08. Give Me the Proof 09. It Can Never Be the Same 10. I Believe in Myself 11. Walkin' Up Hip Street
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