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The Rumour / Max
(1977) ヴァーティゴ・レコードからデビューした、ザ・ルーモアのデビュー・アルバム。ロバート・ジョン・ランジとザ・ルーモアのプロデュース。 バンドは、スティーヴ・グールディング(ds)、アンドリュー・ボドナー(b)、ボブ・アンドリュース(key)、ブリンズリー・シュウォーツ(g,vo)とマーティン・ベルモント(g)で、グレアム・パーカーの1976年のアルバム“Howlin' Wind”でバックを務めていた。 イギリスのパブで演奏していた強者が集まったバンドなので、演奏力は高くヴァラエティーに富んだ曲を演奏している。グラハム・パーカーのバック・バンドというイメージがついてしまったのが残念だが、このアルバムでのシュウォーツのヴォーカルはなかなかである。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Mess with Love 02. Hard Enough to Show 03. Do Nothing Till You Hear from Me 04. Jet Plane 05. Looking After Number One 06. I'm Gonna Make You Love Me 07. I'm So Glad 08. Face to Face 09. This Town 10. Somethin's Goin' On
1978: Frogs, Sprouts, Clogs & Krauts Vertigo Recordsk-69
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Ian Matthews / Tigers Will Survive
(1971) 前作と同じ年にリリースされた、イアン・マシューズのセルフ・プロデュースによる2ndアルバム。 リチャード・トンプソンが参加しているが、大人の事情で“Woolfe J. Flywheel”の名前がクレジットされている。 フェアポート・コンベンション時代にライヴで演奏していた、エリック・アンダーソンの“Close The Door Lightly When You Go”をカヴァーしている。他にも4曲のカヴァーがあり、ハンドクラップとコーラスだけの“Da Doo Ron Ron”は聴いていて楽しくなる。 ジ・アトラクションでベースを弾いていたブルース・トーマスがベースで参加している。 前作よりおとなしめな感じだが、その分じっくりと聴くことが出来る内容かもしれない。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Tigers Will Survive 02. Midnight on the Water 03. Right Before My Eyes 04. Da Doo Ron Ron (When He Walked Me Home) 05. Hope You Know 06. Please Be My Friend 07. Never Again 08. Close the Door Lightly 09. House of Unamerican Blues Activity Dream 10. Morning Song 11. The Only Dancer
Vertigo Recordsk-69
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Ian Matthews / If You Saw Thro' My Eyes
(1971) イアン・マシューズのソロ名義での初めてのアルバム。マシューズのセルフ・プロデュース。 リチャード・トンプソンやサンディー・デニー、パット・ドナルドソン、キース・ティペットなどが参加して録音されている。 “Never Ending”はトンプソンのギターに、デニーのハーモニウム、ティペットのピアノという豪華な布陣をバックに歌っている。 “Reno Nevada”はトンプソン、ティム・レンウィック、アンディ・ロバーツの弾く、3本のギターが複雑に絡み合っている、ロック色の強い曲。 イギリス人らしいメロディー・ラインと、繊細な歌声が聴いていてココロに染みる感じがする。 “Thro' My Eyes”はデニーとのデュエットで、このアルバムのラストにふさわしい曲となっている。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Desert Inn 02. Hearts 03. Never Ending 04. Reno Nevada 05. Little Known 06. Hinge I 07. Hinge II 08. Southern Wind 09. It Came Without Warning 10. You Couldn't Lose 11. Morgan the Pirate 12. If You Saw Thro' My Eyes
Vertigo Recordsk-69
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Status Quo / Whatever You Want
(1979) ステイタス・クォーの12枚目のアルバム。ピップ・ウィリアムスの最後のプロデュース・アルバム。 先行シングルの“Whatever You Want”が全英チャートで4位となり、アルバムは前作に続いて3位を記録した。 プロデューサーがウィリアムスになって、ダイナミックスさが増幅された感じがする。結果的には、その集大成になったかもしれない。 個人的にはこのアルバムのジャケが好きだ。有名なジャケをを完全に真似するわけでは無く、一部分を切り取ったような構図にユーモアのセンスを感じる。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Whatever You Want 02. Shady Lady 03. Who Asked You 04. Your Smiling Face 05. Living on an Island 06. Come Rock with Me 07. Rockin' On 08. Runaway 09. High Flyer 10. Breaking Away
If You Can't Stand the Heat Just Supposin' Vertigo Recordsk-69
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Status Quo / If You Can't Stand the Heat...
(1978) ステイタス・クォーの11枚目のアルバム。ピップ・ウィリアムスのプロデュース。 前作と変わりないラインナップで録音しているのは自身の表れだろう。怒れる若者たちが続々と出現してくる中で、高く安定したパフォーマンスを見せてくれている。 前作から加わったボウンの存在が大きく、2本のギターのバッキングを見事に行っている。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Again and Again 02. I'm Giving Up My Worryin' 03. Gonna Teach You to Love Me 04. Someone Show Me Home 05. Long Legged Linda 06. Oh! What a Night 07. Accident Prone 08. Stones 09. Let Me Fly 10. Like a Good Girl
Rockin' All Over the World Whatever You Want Vertigo Recordsk-69
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Dire Straits / Communiqué
(1979) ダイアー・ストレイツの2ndアルバム。バリー・ベケットとジェリー・ウェクスラーのプロデュース。 思いがけないデビュー・アルバムのヒットで慌てたレコード会社は、プロデューサーを変えて、バハマでレコーディング、ミキシングはマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオでのアルバム制作を取った。 全英で5位、全米で11位と微妙な結果となったが、イギリスでは32週のチャート・インと息の長いアルバムだった。 ボブ・ディランの1979年のアルバム“Slow Train Coming”はベケットとウェクスラーのプロデュースで行われ、ディランの強い希望でマークとウィザースが録音に参加した。 音作りがしっかりされているので、キャッチーな曲が無くても楽しめるアルバム。 《songlist》 01. Once Upon a Time in the West 02. News 03. Where Do You Think You're Going? 04. Communiqué 05. Lady Writer 06. Angel of Mercy 07. Portobello Belle 08. Single-Handed Sailor 09. Follow Me Home
Dire Straits Making Movies Vertigo Recordsk-69
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Dire Straits / Dire Straits
(1978) ダイアー・ストレイツのヴァーティゴ・レコードからのデビュー・アルバム。マフ・ウィンウッドのプロデュース。 ダ ダイアー・ストレイツは1976年に、マーク・ノップラー(vo,g)、デヴィッド・ノップラー(g)、ジョン・イルズリー (b)、ピック・ウィザース(dr)で結成された。 1stシングルの“Sultans of Swing”は、イギリスでは無く最初はオランダで注目を集めた。ニュージーランド、アメリカと、徐々に認知されていき、全英のチャートに入ったのは1979年3月となった。全英の最高位は8位で、アメリカでは4位となった。ウィザースのドラミングにも注目して聴いて欲しい。 いろいろな要素を感じるこのアルバムは、マーク・ノップラーが全て曲を書いている。ヴォーカルも取れるギタリストの中ではトップ5に入る気がする。 大きく時代が変わっていく中で、しっかりと自己主張した、聴いておきたいデビュー・アルバムのひとつ。 《songlist》 01. Down to the Waterline 02. Water of Love 03. Setting Me Up 04. Six Blade Knife 05. Southbound Again 06. Sultans of Swing 07. In the Gallery 08. Wild West End 09. Lions
Communiqué Vertigo Recordsk-69
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Status Quo / Blue for You
(1976) ステイタス・クォーの9枚目のアルバム。ステイタス・クォーとデーモン・リヨン・ショーのプロデュース。 先行シングルの“Rain”が全英で7位となり、その翌月にリリースされたこのアルバムは3週連続1位で、バンドとしての最大のヒット・アルバムとなった。 “フランティック・フォー”と呼ばれたメンバーでの最後のアルバム。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Is There a Better Way 02. Mad About the Boy 03. Ring of a Change 04. Blue for You 05. Rain 06. Rolling Home 07. That's a Fact 08. Ease Your Mind 09. Mystery Song
On the Level Rockin' All Over the World Vertigo Recordsk-69
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Status Quo / On the Level
(1975) ステイタス・クォーのセルフ・プロデュースによる8枚目のアルバム。 このアルバムではロッシ(g)、パーフィット(g)、ランカスター(b)、コーラン(ds)の4人だけで演奏をしている。演奏的には変わらないのだが、それぞれの音が尖っている感じがする。ハードな路線に変更したようだ。 先行シングルの“Down Down”は、バンドとして初の全英で1位となった。1位となった期間は1週だけだったが、この曲のヒットがアルバムを1位に押し上げる要因のひとつとなったと言えるだろう。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Little Lady 02. Most of the Time 03. I Saw the Light 04. Over and Done 05. Night Ride 06. Down Down 07. Broken Man 08. What to Do 09. Where I Am 10. Bye Bye Johnny
Quo Blue for You Vertigo Recordsk-69
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Status Quo / Quo
(1974) ステイタス・クォーのセルフ・プロデュースの7枚目のアルバム。 前作の勢いをそのままに軽快なリフが楽しめる内容で、このアルバムは全英で2位となった。 イギリス人らしい遊び心のある曲や、ボブ・ヤングのハーモニカの入った、ヴァラエティにとんだ聴きやすい感じがする。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Backwater 02. Just Take Me 03. Break the Rules 04. Drifting Away 05. Don't Think It Matters 06. Fine Fine Fine 07. Lonely Man 08. Slow Train
Hello‼︎ On the Level Vertigo Recordsk-69
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Status Quo / Hello‼︎
(1973) ステイタス・クォーが全英チャートで1位となった記念すべきアルバム。キーボードにアンディ・ボーンが加入して、音の幅を広げている。前作の勢いをさらに加速させた内容が、多くのファンをつかんだのでは無いだろうか。 先行シングルの“Caroline”は大好きな曲のひとつ。ライヴ・エイドのオープニングを務めたステイタス・クォーが、この曲を演奏しているのを見てファンになったせいもあるだろうが、ノリノリで楽しめる曲だ。 このアルバムは全ての曲のクオリティが高い感じがする。なので、アッと言う間に聴き終えてしまう感じがする。 ステイタス・クォー自体が日本ではあまり認知されていないのが残念。時代を代表する必聴アルバムと言ってもいい。 《songlist》 01. Roll Over Lay Down 02. Claudie 03. Reason for Living 04. Blue Eyed Lady 05. Caroline 06. Softer Ride 07. And It's Better Now 08. Forty-Five Hundred Times
Piledriver Quo Vertigo Recordsk-69
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Status Quo / Piledriver
(1972) パイ・レコードからヴァーティゴに移籍しての第1弾。このアルバムから、セルフ・プロデュースとなった。 シングルの“Paper Plane”が全英チャートで8位と久々のヒットとなり、このアルバムは全英で5位となった。 “Paper Plane”はご機嫌なギターとリズムが全開な曲で、彼らの代表曲となった。 アルバムのラストを飾るザ・ドアーズのカヴァー“Roadhouse Blues”は、本領発揮と思える突き抜けた演奏がたまらなく良い。ボブ・ヤングのブルース・ハープも良い味を出している。オリジナル同じくらいの魅力を感じられる。 ステイタス・クォーの音楽を確立し、世間がそれを認めたアルバム。必聴の1枚。 《songlist》 01. Don't Waste My Time 02. O Baby 03. A Year 04. Unspoken Words 05. Big Fat Mama 06. Paper Plane 07. All the Reasons 08. Roadhouse Blues
Dog of Two Head Hello‼︎ Vertigo Recordsk-69
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Graham Parker / Squeezing Out Sparks
(1979) グレアム・パーカーの代表作。プロデューサーにジャック・ニッチェを迎えて録音されている。音がこもった感じもするが、それはそれでありだろう。 ルーモアの演奏も良いし、パーカーのヴォーカルと演奏もグッドだ。ヴァラエティにとんだ曲が並んでいるのもいい。 CD屋でほとんど見かけないアルバムなっているのが悲しい現実だ。 《songlist》 01. Discovering Japan 02. Local Girls 03. Nobody Hurts You 04. You Can't Be Too Strong 05. Passion Is No Ordinary Word 06. Saturday Nite Is Dead 07. Love Gets You Twisted 08. Protection 09. Waiting for the UFO's 10. Don't Get Excited
Stick to Me The Up Escalator Vertigo Recordsk-69
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Status Quo / Rockin' All Over the World
(1977) バンド・エイドで彼らの存在を知り、ライブ・エイドでのオープニングのパフォーマンスで衝撃を覚えた。そのオープニングで演奏した“Rockin' All Over the World”収録した10枚目のアルバム。ピップ・ウィリアムスのプロデュース。 このアルバムからキーボードのアンディ・ボウンが参加し、5人編成となって音に厚みを増している。 小気味良い曲の連打がステイタス・クォーの持ち味だが、このアルバムもそうである。アラン・ランカスターとミック・グリーンの共作“You Don't Own Me”があったりするが、やはりこのアルバムは“Rockin' All Over the World”に尽きる。ジョン・フォガティのヒット曲だが、ステイタス・クォーのカヴァーから聴いたので、こちらの方が思い入れは強い。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Hard Time 02. Can't Give You More 03. Let's Ride 04. Baby Boy 05. You Don't Own Me 06. Rockers Rollin' 07. Rockin' All Over the World 08. Who Am I? 09. Too Far Gone 10. For You 11. Dirty Water 12. Hold You Back
Blue for You If You Can't Stand the Heat Vertigo Recordsk-69
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Graham Parker & the Rumour / Stick to Me
(1977) プロデューサーに再びニック・ロウを迎えて作られたアルバム。 アメリカ進出を意識していたので、サウンド的に大きく変わっていった。ギターとドラムの音が前面に出された音作りになっている。個人的には、ザ・ルーモアの音が好きなのでちょっと残念だ。 シンプルなパワーを感じられるアルバム。 《songlist》 01. Stick to Me 02. I'm Gonna Tear Your Playhouse Down 03. Problem Child 04. Soul on Ice 05. Clear Head 06. New York Shuffle 07. Watch the Moon Come Down 08. Thunder and Rain 09. Heat in Harlem 10. The Raid
Heat Treatment Squeezing Out Sparks Vertigo Recordsk-69