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David Bowie / Stage
(1978) デヴィッド・ボウイの2枚目となるライヴ・アルバム。ボウイとトニー・ヴィスコンティのプロデュース。 1978年に行なわれたワールド・ツアー“アイソラー II”から4月28〜29日のフィラデルフィアと、5月5日のプロビデンス、6日ボストンのステージから収録されている。 このアルバムのリリース時は曲が年代順に並べられた味気ないもので、1994年の再発時に“Alabama Song”がボーナス・トラックとして収録された。 2005年の再発時に演奏順に並び替えられ、“Be My Wife”と“Stay”が未発表曲として収録された。 2017年にリリースされた“A New Career in a New Town (1977–1982)”ではこのアルバムの最終形として、“The Jean Genie”と“Suffragette City”の2曲が追加された全22曲となっている。 こうしてアルバムのタイトルだけ残して内容が変わっていくことが果たしていいのか悪いのかわからない…。どうせなら曲が増えても、年代順の曲順を貫いても良かったのではないかとも思う。まぁ、あまり聴くことの無かったアルバムを聴くようになったことは良かったのかもしれない。 ツアー中にリリースされた異例のアルバムだっただけにベストアルバム的な感じだったのだろうが、こうして全貌が解明されていくとボウイの新しいスタンスがわかる気がする。 聴いておきたいライヴ・アルバムのひとつ。 The musicians are David Bowie – vocals, keyboards Carlos Alomar – rhythm guitar George Murray – bass Dennis Davis – drums, percussion Adrian Belew – lead guitar Simon House – violin Sean Mayes – piano, string ensemble Roger Powell – synthesizer, keyboards 《songlist》 01. Warszawa 02. 'Heroes' 03. What in the World 04. Be My Wife 05. The Jean Genie 06. Blackout 07. Sense of Doubt 08. Speed of Life 09. Breaking Glass 10. Beauty and the Beast 11. Fame 12. Five Years 13. Soul Love 14. Star 15. Hang On to Yourself 16. Ziggy Stardust 17. Suffragette City 18. Art Decade 19. Alabama Song 20. Station to Station 21. Stay 22. TVC 15
RCA Victor Recordsk-69
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David Bowie / David Live
(1974) デヴィッド・ボウイ初のライヴ・アルバム。トニー・ヴィスコンティのプロデュース。 “Diamond Dogs Tour”の1974年7月8~12日、フィラデルフィアのタワー・シアターの公演から収録されている。 このアルバムは発売当初はダブル・アルバムで17曲収録していたが、1990年のCDでのリリース時に“Here Today, Gone Tomorrow”と“Time”の2曲が追加され、2005年にトニー・ヴィスコンティによるミックスが行われ新たに“Space Oddity”と“Panic In Detroit”の2曲が追加収録された。 ツアーをこなしながら音楽的な変化を行なっていくボウイを感じられる、聴いておきたいライヴ・アルバムのひとつ。 The musicians are David Bowie – vocals Earl Slick – guitar Herbie Flowers – bass Michael Kamen – electric piano, Moog, oboe, arrangements, musical director Tony Newman – drums Pablo Rosario – percussion David Sanborn – alto saxophone, flute Richard Grando – baritone saxophone, flute Mike Garson – piano, Mellotron Gui Andrisano – backing vocals Warren Peace – backing vocals 《songlist》 01. 1984 02. Rebel Rebel 03. Moonage Daydream 04. Sweet Thing / Candidate / Sweet Thing (Reprise) 05. Changes 06. Suffragette City 07. Aladdin Sane 08. All the Young Dudes 09. Cracked Actor 10. Rock 'n' Roll with Me 11. Watch That Man 12. Knock on Wood 13. Here Today, Gone Tomorrow 14. Space Oddity 15. Diamond Dogs 16. Panic in Detroit 17. Big Brother / Chant of the Ever-Circling Skeletal Family 18. Time 19. The Width of a Circle 20. The Jean Genie 21. Rock 'n' Roll Suicide
RCA Victor Recordsk-69
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Wilson Pickett / Join Me and Let's Be Free
(1975) ウィルソン・ピケットの15枚目のアルバム。ユスフ・ラーマンのプロデュース。 プロデューサーが変わったことで、音作りが変わった感じがする。悪くは無いのだが、イマイチしっくりこないのが残念。 チャールズ・ライトの“Good Things”がちょっといい感じがする。が、ペナペナ感が残念…。 このアルバムでRCAとの契約が終わってしまった…。 《songlist》 01. Join Me & Let's Be Free 02. Let's Make Love Right 03. I've Got a Good Friend 04. Smokin' in the United Nations 05. Gone 06. Good Things 07. Higher Consciousness 08. Bailin' Hay on a Rainy Day 09. Mighty Mouth
RCA Victor Recordsk-69
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Wilson Pickett / Miz Lena's Boy
(1973) この年に2枚目となるウィルソン・ピケットの13枚目のアルバム。ピケットとブラッド・シャピロのプロデュース。 ホーン・セクションがご機嫌なファンキーなサウンドを生み出していて、そのグルーヴに乗ってピケットのヴォーカルがシャウトしている感じだ。 チャック・ベリーの“Memphis, Tennessee”やクリス・クリストファーソンの“Help Me Make It Through The Night”はピケットならではの仕上がりかもしれない。どちらの曲もも多くのカヴァーが存在している。 このアルバムで唯一のしっとりと歌い上げる曲が、アナログではあ面のラストに収録されているジ・アソシエイションのカヴァー“Never My Love”だ。 余り高い評価を受けてはいないが、スリリングなサウンドは大好きなのでピケットの中ではよく聴くアルバム。 《songlist》 01. Take a Closer Look at the Woman You're With 02. Memphis, Tennessee 03. Soft Soul Boogie Woogie 04. Help Me Make It Through the Night 05. Never My Love 06. You Lai'd It on Me 07. Is Your Love Life Better 08. Two Woman and a Wife 09. Why Don't You Make Up Your Mind 10. Take the Pollution Out Your Throat
RCA Victor Recordsk-69
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The Kinks / The Kinks Present Schoolboys in Disgrace
(1975) RCAレコードでの最後のアルバムとなった、ザ・キンクスの14枚目のアルバム。レイ・デイヴィスのプロデュース。 ジャケはT-レックスのミッキー・フィンが描いている。 学生時代を描いたコンセプト・アルバムとなっていて、モデルはデイヴ・デイヴィスだと言われている。 前作で掴んだシンプルな演奏という方向性を継承した感じがする。デイヴのギターを前面に出しながら、各楽器やコーラスがバランスの良い仕上がりとなっている。 “Schooldays”と“The Last Assembly”での哀愁のあるキーボードは、レイらしいメロディーを際立たせているようだ。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Schooldays 02. Jack the Idiot Dunce 03. Education 04. The First Time We Fall in Love 05. I'm in Disgrace 06. Headmaster 07. The Hard Way 08. The Last Assembly 09. No More Looking Back 10. Finale
The Kinks Present a Soap Opera Sleepwalker RCA Victor Recordsk-69
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The Kinks / The Kinks Present a Soap Opera
(1975) ザ・キンクスの13枚目のアルバム。レイ・デイヴィスのプロデュース。 グラナダ・テレビが制作したドラマ“Star Maker”のために録音された曲に3曲を追加してリリースされた。 ドラマの主演はレイ・デイヴィスで、あいてやくはジューン・リッチーが務めた。 ザ・キンクスらしくない普通な感じがする内容は、コンセプト・アルバムとは思えない仕上がりとなっている。それが功を奏したのか、全米のアルバム・チャートでは51位と復活の兆しを見せた。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Everybody's a Star (Starmaker) 02. Ordinary People 03. Rush Hour Blues 04. Nine to Five 05. When Work Is Over 06. Have Another Drink 07. Underneath the Neon Sign 08. Holiday Romance 09. You Make It All Worthwhile 10. Ducks on the Wall 11. (A) Face in the Crowd 12. You Can't Stop the Music
Preservation: Act 2 The Kinks Present Schoolboys in Disgrace RCA Victor Recordsk-69
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The Kinks / Preservation: Act 2
(1974) ザ・キンクスの12枚目のアルバム。レイ・デイヴィスのプロデュース。 このアルバムは、前作の“Preservation: Act 1”と2枚組のコンセプト・アルバムとしてリリースされる予定だったが、バラされてのリリースとなった。 内容は“ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ”の続編と言える内容となっている。 やはり英語の聞き取りに難があるので、5回のナレーションが入るのはちょっと厳しい感じがする。 やっぱり、2枚組でリリースされるべきだと思ったりもする。 物は試しに聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Announcement 02. Introduction to Solution 03. When a Solution Comes 04. Money Talks 05. Announcement 06. Shepherds of the Nation 07. Scum of the Earth 08. Second-Hand Car Spiv 09. He's Evil 10. Mirror of Love 11. Announcement 12. Nobody Gives 13. Oh Where Oh Where Is Love? 14. Flash's Dream (The Final Elbow) 15. Flash's Confession 16. Nothing Lasts Forever 17. Announcement 18. Artificial Man 19. Scrapheap City 20. Announcement 21. Salvation Road 22. Mirror of Love 23. Slum Kids
Preservation: Act 1 The Kinks Present a Soap Opera RCA Victor Recordsk-69
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The Kinks / Preservation: Act 1
(1973) ザ・キンクスの11枚目のアルバム。レイ・デイヴィスのプロデュース。 このアルバムは、次作の“Preservation: Act 2”と2枚組のコンセプト・アルバムとしてリリースされる予定だったが、バラされてのリリースとなった。 内容は“ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ”の続編と言える内容となっている。内容はさておいて、サウンドはいい感じのザ・キンクスである。レイ・デイヴィスの私生活での不安定さは微塵も感じられないが、ロック・オペラという形態に固執していたのが良くなかった気がする。 物は試しに聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Morning Song 02. Daylight 03. Sweet Lady Genevieve 04. There's a Change in the Weather 05. Where Are They Now? 06. One of the Survivors 07. Cricket 08. Money & Corruption / I Am Your Man 09. Here Comes Flash 10. Sitting in the Midday Sun 11. Demolition
Everybody's in Show-Biz Preservation: Act 2 RCA Victor Recordsk-69
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The Kinks / Everybody's in Show-Biz
(1972) ダブル・アルバムとしてリリースされた、ザ・キンクスの10枚目のアルバム。レイ・デイヴィスのプロデュース。 アナログの1枚目(T-1〜10)はスタジオ録音で、2枚目(T-11〜21)はライヴ録音となっている。ライヴは1972年3月2、3日にカーネギー・ホールで行われたものからの抜粋。もともとは、全米ツアーの映画のサウンド・トラックだったが、映画の企画が無くなったためにこのアルバムに収録された。 このライヴもいいが、やっぱりスタジオ録音の“Celluloid Heroes”が最高だと思う。ハリウッド・ブールバードにある“ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム”のことを歌った6分を超える曲だが、なんとなく切ないメロディーと歌詞の対比がいい。 このアルバムもセールス的には厳しいものがあったが、聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Here Comes Yet Another Day 02. Maximum Consumption 03. Unreal Reality 04. Hot Potatoes 05. Sitting In My Hotel 06. Motorway 07. You Don't Know My Name 08. Supersonic Rocket Ship 09. Look A Little On The Sunnyside 10. Celluloid Heroes 11. Top Of The Pops 12. Brainwashed 13. Mr. Wonderful 14. Acute Schizophrenia Paranoia Blues 15. Holiday 16. Muswell Hillbilly 17. Alcohol 18. The Banana Boat Song (Day-O) 19. Skin And Bone 20. Baby Face 21. Lola
Muswell Hillbillies Preservation: Act 1 RCA Victor Recordsk-69
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The Kinks / Muswell Hillbillies
(1971) RCAレコードに移籍してリリースされた、ザ・キンクスの9枚目のアルバム。レイ・デイヴィスがプロデュースを行なった。 このアルバムは移籍第1弾のせいか、ヴァラエティに富んだ曲を演奏している。アメリカのルーツ・ミュージックを、レイ・デイヴィスのフィルターに通して、ザ・キンクスが演奏するって感じだろうか。どことなくイギリス・テイストを感じられるのが、レイ・デイヴィスのお洒落なところかもしれない。 発売された当初の評価はあまり高いものではなかったが、年月が経つに連れて再評価されている、ワインのようなアルバムかもしれない。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. 20th Century Man 02. Acute Schizophrenia Paranoia Blues 03. Holiday 04. Skin and Bone 05. Alcohol 06. Complicated Life 07. Here Come the People in Grey 08. Have a Cuppa Tea 09. Holloway Jail 10. Oklahoma U.S.A. 11. Uncle Son 12. Muswell Hillbilly
Lola Versus Powerman and the Moneygoround, Vol. 1 Everybody's in Show-Biz RCA Victor Recordsk-69
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Steeleye Span / Hark! The Village Wait
(1970) フェアポート・コンヴェンションを脱退した、アシュリー・ハッチングスが結成したスティーライ・スパンのデビュー・アルバム。サンディ・ロバートソンとスティーライ・スパンのプロデュース。 ティム・ハートとマディ・プライア、テリー・ウッズとゲイ・ウッズの2組の夫婦とハッチングスで構成されたバンドは、プライアとウッズの女性ヴォーカルをメインにした、エレクトリック・トラッドを演奏している。 全曲がトラディショナル・ソングで、ジェリー・コンウェイとデイヴ・マタックスがドラムで参加している。 複雑に織りなす楽器の音と、淡々と歌う感じのヴォーカルが見事に絡みあって、極上の内容となっているようだ。 オリジナル・メンバーでの最初で最後のアルバム。 《songlist》 01. A Calling-On Song 02. The Blacksmith 03. Fisherman's Wife 04. The Blackleg Miner 05. The Dark-Eyes Sailor 06. Copshawholme Fair 07. All Things Are Quite Silent 08. The Hills of Greenmore 09. My Johnny Was a Shoemaker 10. Lowlands of Holland 11. Twa Corbies 12. One Night as I Lay on My Bed
RCA Victor Recordsk-69
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Mick Ronson / Play Don't Worry
(1975) ミック・ロンソンのセルフ・プロデュースによる2ndアルバム。 前作のリリース後にモット・ザ・フープルに加入するも、イアン・ハンターと共に脱退してしまう。ハンターのソロの制作と並行して録音されたアルバム。 録音メンバーは前作とほとんど変わらず、ドラマーは4人を起用している。 気になるのは、やはり“White Light/White Heat”しかない。ルー・リードがザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド時代に書いた曲で、デヴィッド・ボウイも歌っている。マイク・ガースンが弾く、オシャレでアバンギャルドなイントロから始まり、ロンソンのギターが全開で鳴り響くこのヴァージョンは聴いておいた方がいいかもしれない。 リトル・リチャードが歌っていた“"The Girl Can't Help It”では、イアン・ハンターがバッキング・ヴォーカルで参加している。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Billy Porter 02. Angel No. 9 03. This Is for You 04. White Light / White Heat 05. Play Don't Worry 06. Hazy Days 07. Girl Can't Help It 08. Empty Bed (10 Me Ne Andrei) 09. Woman
RCA Victor Recordsk-69
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Mick Ronson / Slaughter on 10th Avenue
(1974) RCAからリリースされた、ミック・ロンソンのセルフ・プロデュースによるデビュー・アルバム。 ボウイのバンド“スパイダー・フロム・マース”を抜けた後、彼らと一緒に録音した。トレヴァー・ボルダー(b)、マイク・ガーソン(p)、エインズレー・ダンバー(ds)の言わずと知れた仲間たちだ。 “Growing Up and I'm Fine”はデヴィッド・ボウイが書いた曲だが、本人は歌っていないので貴重な曲かもしれない。ボウイのような歌声に、ボウイの歌っている姿を想像してしまうようだ。 プレスリーの“Love Me Tender”で始まって、ザ・ベンチャーズの“ Slaughter on 10th Avenue”で終わるが、ガーソンのピアノがかなり良い出来となっている。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Love Me Tender 02. Growing Up and I'm Fine 03. Only After Dark 04. Music Is Lethal 05. I'm the One 06. Pleasure Man / Hey Ma Get Papa 07. Slaughter on Tenth Avenue
RCA Victor Recordsk-69
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Harry Nilsson / Knnillssonn
(1977) ニルソンのセルフ・プロデュースによる14枚目のアルバム。RCAレコードの最後のアルバムとなった。奇しくもRCAレコードの代表的ミュージシャン、エルヴィス・プレスリーが亡くなった年となった。 全曲ニルソンの書き下ろしで、ニルソンらしいヴァラエティに富んだ曲が並んでいる。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. All I Think About Is You 02. I Never Thought I'd Get This Lonely 03. Who Done It? 04. Lean on Me 05. Goin' Down 06. Old Bones 07. Sweet Surrender 08. Blanket for a Sail 09. Laughin' Man 10. Perfect Day
...That's the Way It Is RCA Victor Recordsk-69
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Harry Nilsson / ...That's the Way It Is
(1976) この年の2枚目となるニルソンの13枚目のアルバム。トレヴァー・ローレンスのプロデュース。 ソファでくつろぐニルソンのジャケが、このアルバムを表している感じがする。 ジョージ・ハリスンの“That Is All”、ランディ・ニューマンの“Sail Away”のカヴァーがいい出来だ。ダニー・コーチマーとの共作“Moonshine Bandit”、Dr・ジョンとの共作“Daylight Has Caught Me”も良い。 いつもながらの豪華なゲストのクレジットを見ると、ニルソンの人柄が伺えるようだ。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. That Is All 02. Just One Look/Baby I'm Yours 03. Moonshine Bandit 04. I Need You 05. A Thousand Miles Away 06. Sail Away 07. She Sits Down on Me 08. Daylight Has Caught Me 09. Zombie Jamboree (Back to Back) 10. That Is All (Reprise)
Sandman Knnillssonn RCA Victor Recordsk-69