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Roy Orbison / The Big O
(1970) ロンドン・レコードからリリースされた、ロイ・オービソンの12枚目のアルバム。ロン・ランドールとウェズレー・ローズ(“Penny Arcade”のみ)のプロデュース。 ライヴ・アルバムを作りたかったオービソンと、そのプランに反対したMGMレコードとの間に確執が生まれた。そのため、ロンドン・レコードからアルバムがリリースされたが、ライヴ・アルバムでは無かった。 イギリスのバンドの“ジ・アート・ムーヴメント”がバックで演奏している。そのためだろうが“Down the Line”以外はカヴァーとなっていて、バック・アップ・ヴォーカルとストリングスは、ナッシュビルでのオーヴァー・ダビングとなっている。 選曲はかなり良いので楽しめる内容だが、残念なのは演奏が微妙かもしれない。 ローズがプロデュースした“Penny Arcade”は、ジム・ホールがアレンジを行っている。シングルとして1969年にリリースされていた曲だが、イギリスで最後のチャート・インとなる27位となった。 《songlist》 01. Break My Mind 02. Help Me, Rhonda 03. Only You 04. Go, Go, Go (Down the Line) 05. Money 06. When I Stop Dreaming 07. Loving Touch 08. Land of a Thousand Dances 09. Scarlet Ribbons (For Her Hair) 10. She Won’t Hang Her Love Out (On the Line) 11. Casting My Spell on You 12. Penny Arcade
Roy Orbison's Many Moods Hank Williams: The Roy Orbison Way London Recordsk-69
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ZZ Top / Tejas
(1976) 長年に渡るレコーディングとライヴの繰り返しで、ZZ・トップは疲弊して、このアルバムの発売の翌年から活動休止になった。 このアルバムでは、今までの基本的なベースは崩さずに音楽の幅を広げているようだ。ヴァラエティに富んだ曲が増えている。ビリーは、フィドルやハーモニカを演奏している曲もある。 アルバムの最後のインストで演奏されている“Asleep in the Desert”は、バンドの活動休止を暗示しているような寂しい曲だ。アコギの音がやたら切ない。 全米チャートで17位となったアルバム。 《songlist》 01. It's Only Love 02. Arrested for Driving While Blind 03. Diablo 04. Snappy Kakkie 05. Enjoy and Get It On 06. Ten Dollar Man 07. Pan Am Highway Blues 08. Avalon Hideaway 09. She's a Heartbreaker 10. Asleep in the Desert
Fandango! Degüello London Recordsk-69
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ZZ Top / Fandango!
(1975) アナログではA面にあたるT-1~3がライヴ録音で、B面にあたるT-4~9がスタジオ録音で発売された、ZZ・トップの4thアルバム。 ライヴの様子がジャケになっているが、この頃はステージ・セットが大規模になっている頃で、白熱したライヴの様子が感じ取れる。演奏はちょっと雑な感じもするが、観客のノリは最高である。 CDになってA面とB面の区切りがなくなったので、聴いていて違和感があるかもしれない。 全米チャートで10位となった、聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Thunderbird 02. Jailhouse Rock 03. Backdoor Medley: Backdoor Love Affair / Mellow Down Easy / Backdoor Love 04. Nasty Dogs and Funky Kings 05. Blue Jean Blues 06. Balinese 07. Mexican Blackbird 08. Heard It on the X 09. Tush
Tres Hombres Tejas London Recordsk-69
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ZZ Top / Tres Hombres
(1973) 全米チャートで8位と前作より大幅にランク・アップした、ZZ・トップの3rdアルバム。多くのミュージシャンの前座としてステージをこなし、精力的なライヴ活動といった地道な努力の結果かもしれない。 ある程度認知されれば、ZZ・トップのサウンドの良さは伝わっていくはず…日本ではまだまだかもしれない。このアルバムが出てから40年以上過ぎているのに、おかしい。 このアルバムは、初めてキーボードを使った曲が入っていないアルバムとなっている。 《songlist》 01. Waitin' for the Bus 02. Jesus Just Left Chicago 03. Beer Drinkers & Hell Raisers 04. Master of Sparks 05. Hot, Blue and Righteous 06. Move Me on Down the Line 07. Precious and Grace 08. La Grange 09. Sheik 10. Have You Heard?
Rio Grande Mud Fandango! London Recordsk-69
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ZZ Top / Rio Grande Mud
(1972) 全米チャートで104位となった、ZZ・トップの2ndアルバム。ビル・ハムのプロデュースで録音された。 前作からの流れを維持し、よりダイナミックなサウンドと演奏が良い。ビリー・ギボンズはアルバムの中で、終始ギターを弾きまくっている。でも、あんまり主張する感じではなく、3人のバランスが見事に取れているようだ。 演奏能力の高さが感じられる、聴きごたえのあるアルバム。 《songlist》 01. Francine 02. Just Got Paid 03. Mushmouth Shoutin' 04. Ko Ko Blue 05. Chevrolet 06. Apologies to Pearly 07. Bar-B-Q 08. Sure Got Cold After the Rain Fell 09. Whiskey'n Mama 10. Down Brownie
ZZ Top's First Album Tres Hombres London Recordsk-69
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ZZ Top / ZZ Top's First Album
(1971) 1969年にビリー・ギボンズ(g)、ダスティー・ヒル(b)、フランク・ベアード(ds)の3人で結成されたバンド。結成以来メンバーが一度も変わらないバンドでもある。 ロンドン・レコードから発売されたこのアルバムのプロデューサーは、マネージャーでもあったビル・ハムが行っている。 ジミ・ヘンドリックスにその実力を認められたビリーを中心に、ブルースをベースにしたサウンドを聴かせてくれている。荒涼なテキサスの平野をイメージさせる感じがする。 荒削りなところもあるが、デビュー・アルバムとしてはクオリティが高い気がする。長いキャリアの出発点になった聴いておきたいアルバム。 《songlist》 01. (Somebody Else Been) Shaking Your Tree 02. Brown Sugar 03. Squank 04. Goin' Down to Mexico 05. Old Man 06. Neighbor, Neighbor 07. Certified Blues 08. Bedroom Thang 09. Just Got Back from Baby's 10. Backdoor Love Affair
Rio Grande Mud London Recordsk-69