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The Marcus King Band / Carolina Confessions
(2018) ザ・マーカス・キング・バンドの3枚目のアルバム。デイヴ・コブのプロデュース。 勢いのあった前作と比べると落ち着いた感じもするが、マーカス・キングの歌声を堪能するにはこの内容がいいのかもしれない。 ほとんどの曲をキングが書いているが、唯一の共作“How Long”はダン・オーバックとパット・マクラフリンとの共作になっている。懐かしい感じのソウル・テイストが満載で、ノリノリの推進力がある仕上がりになっている。左にギターと右にホーンが配され、センターにドラムとベース、オルガンが鳴っている。そのバランスが特に良い感じがする。 落ち着いた感じと書いたが小さく纏まったのではなく、キングのパワーは落ちてはいない。バンドのグルーヴもいい。積極的に聴いてはいないが、プロデューサーのデイヴ・コブの力量もあるのではないかと思える。 歌ってギターを弾いてと二刀流のマーカス・キングが味わえる、聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Confessions 02. Where I'm Headed 03. Homesick 04. 8 A.M. 05. How Long 06. Remember 07. Side Door 08. Autumn Rains 09. Welcome 'Round Here 10. Goodbye Carolina
Fantasy Recordsk-69
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Ry Cooder / The Prodigal Son
(2018) 2012年の“Election Special”以来なので、約6年ぶりとなるライ・クーダーの17枚目のアルバム。ライと息子のホワキムのプロデュース。 このアルバムもほとんどの演奏を2人で行なっているのが大きな特徴かもしれない。そして、親子でアルバムを作っている数少ない組み合わせかもしれない。 ライのギターは相変わらずのいい音色だが、ここにきて歌心が増してきている感じがする。歴代のヴォーカリストの系譜に名を連ねるってわけではないが、このアルバムではギターだけではなく歌声にも惹かれてしまう。 古い曲と新曲のバランスも良く、ライの描いた世界観に引き込まれていくようだ。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Straight Street 02. Shrinking Man 03. Gentrification 04. Everybody Ought to Treat a Stranger Right 05. The Prodigal Son 06. Nobody's Fault But Mine 07. You Must Unload 08. I'll Be Rested When the Roll Is Called 09. Harbor of Love 10. Jesus and Woody 11. In His Care
Fantasy Recordsk-69
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Creedence Clearwater Revival / Mardi Gras
(1972) バンドとしてのラスト・アルバムとなった、C.C.R.の7枚目のアルバム。ダグ・クリフォード、スチュ・クック、ジョン・フォガティのプロデュース。 プロデューサーのクレジットが“C.C.R.”では無いことが、バンドの纏まりを欠いている感じがする。クリフォードとクックが3曲、フォガティが4曲でヴォーカルを取っていて、それぞれが自分で曲を書いている。 このアルバムで唯一のカヴァーがリッキー・ネルソンがヒットさせた“Hello Mary Lou”で、フォガティのヴォーカルとなっている。 前作と比べてしまうとバラバラ感があるが、時代を作ったバンドとして曲のクオリティは高い。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Lookin' for a Reason 02. Take It Like a Friend 03. Need Someone to Hold 04. Tearin' Up the Country 05. Someday Never Comes 06. What Are You Gonna Do? 07. Sail Away 08. Hello Mary Lou 09. Door to Door 10. Sweet Hitch-Hiker
Pendulum Fantasy Recordsk-69
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Creedence Clearwater Revival / Pendulum
(1970) C.C.R.の6枚目のアルバムは、すべてジョンのオリジナル曲で占められたアルバム。しかし、ジョンの才能が注目されていくことで、メンバーの間に不協和音が響いていく。ジョンはこのアルバムで、ホーンやキーボードの演奏を行っている。そして、このアルバムを最後にトム・フォガティが脱退する。 “Have You Ever Seen the Rain ?”は、多くの人にカヴァーされた代表曲のひとつ。 《songlist》 01. Pagan Baby 02. Sailor's Lament 03. Chameleon 04. Have You Ever Seen the Rain? 05. (Wish I Could) Hideaway 06. Born to Move 07. Hey Tonight 08. It's Just a Thought 09. Molina 10. Rude Awakening, No. 2
Cosmo's Factory Mardi Gras Fantasy Recordsk-69
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Creedence Clearwater Revival / Cosmo's Factory
(1970) 個人的にはいちばん好きなアルバム。バンドとしての安定感や、カヴァーの選曲と欠点を探しても見つからない。強いて言えば、ジャケのダラっとした感じがイヤかな。 全米、全英で1位を獲得したC.CR.を代表するアルバム。そして必聴盤のひとつ。 《songlist》 01. Ramble Tamble 02. Before You Accuse Me 03. Travelin' Band 04. Ooby Dooby 05. Lookin' Out My Back Door 06. Run Through the Jungle 07. Up Around the Bend 08. My Baby Left Me 09. Who'll Stop the Rain 10. I Heard It Through the Grapevine 11. Long as I Can See the Light
Willy and the Poor Boys Pendulum Fantasy Recordsk-69
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John Fogerty / The Blue Ridge Rangers
(1973) C.C.R.解散後、初のソロ・アルバム。古き良きアメリカの音楽をひとりで演奏している。 リラックスして作ったアルバムのようだが、演奏がちょっと微妙な気がする。数多くのミュージシャンが演奏しているT-4はC.C.R.のテイストを感じられて嬉しくなる。 ちょっと入手するのが難しいのが残念だ。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Blue Ridge Mountain Blues 02. Somewhere Listening (For My Name) 03. You're the Reason 04. Jambalaya (On the Bayou) 05. She Thinks I Still Care 06. California Blues 07. Workin' on a Building 08. Please Help Me, I'm Falling 09. Have Thine Own Way, Lord 10. I Ain't Never 11. Hearts of Stone 12. Today I Started Loving You Again
John Fogerty Fantasy Recordsk-69