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The Beach Boys with the Royal Philharmonic Orchestra
(2018) エルヴィス、ロイ、アレサに続いて、ザ・ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラが録音したのは、ザ・ビーチ・ボーイズの曲だった‼︎ニック・パトリックとドン・リードマンのプロデュース。 ザ・ビーチ・ボーイズの歌声とオーケストラの融合は期待値がかなり高く、実際聴いてみたらヴォーカルを押し出して、その背後にオーケストラの音が響くといういい音作りとなっている。 このアルバムは、アビイ・ロード・スタジオのスタジオ2で2018年3月8〜9日の2日間で録音されているのにビックリした。オーケストラに書き直したアレンジがハマっていて、演奏も良かったのだろう。 原曲のキラキラ感を損なわずに、また違ったキラキラ感を付け加えているようだ。これは、2人のプロデューサーのザ・ビーチ・ボーイズへの想いが溢れているからだと思える。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. California Suite 02. California Girls 03. Wouldn't It Be Nice 04. Fun, Fun, Fun 05. Don't Worry Baby 06. God Only Knows 07. Sloop John B 08. Heroes and Villains 09. Disney Girls 10. Here Today 11. In My Room 12. Kokomo 13. The Warmth of the Sun 14. Darlin' 15. Help Me Rhonda 16. You Still Believe in Me 17. Good Vibrations
Capitol Recordsk-69
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Carole King / Touch the Sky
(1979) キャロル・キングの10枚目のアルバム。キングとマーク・ハルマンのプロデュース。 このアルバムは、テキサス州のオースティンで録音されている。それは、ジェリー・ジェフ・ウォーカーのバンドと録音するためだった。全2作と比べると演奏力は全然違っていて、安心して聴ける感じがする。カントリー・テイストのサウンドも心地よい。 キングが両手を空高く上げている解放感のあるジャケが印象的だ。 セールス的には恵まれなくて世間の評価は低いが、聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Time Gone By 02. Move Lightly 03. Dreamlike I Wander 04. Walk With Me (I'll Be Your Companion) 05. Good Mountain People 06. You Still Want Her 07. Passing of the Days 08. Crazy 09. Eagle 10. Seeing Red
Capitol Recordsk-69
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Linda Ronstadt / Linda Ronstadt
(1972) リンダ・ロンシュタットの3rdアルバム。ジョン・ボイランのプロデュース。 リンダの代表的なアルバムのひとつだが、全米チャートで163位と当時の評価はそんなでもなかった。 オリジナル・イーグルスの4人が参加していることで有名なアルバムだが、4人全員が演奏に参加している曲は無い。 レイ・プライスが歌った“Crazy Arms”ではJ.D.サウザーがコーラスで参加している。 パッツィ・クラインが歌った“I Fall to Pieces”はライヴ録音でスニーキー・ピート・クレイナウのスティール・ギターが印象的だ。 リンダはニール・ヤングの曲を多くカヴァーしているが、最初の録音となったのは“Birds”でこれもライヴ録音となっている。 素敵な仲間たちと録音したこのアルバムは、リンダの歌心が覚醒した感じがする。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Rock Me on the Water 02. Crazy Arms 03. I Won't Be Hangin' Round 04. I Still Miss Someone 05. In My Reply 06. I Fall to Pieces 07. Ramblin' Round 08. Birds 09. I Ain't Always Been Faithful 10. Rescue Me
Silk Purse Don't Cry Now Capitol Recordsk-69
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Linda Ronstadt / Silk Purse
(1970) ナッシュヴィルで録音された、リンダ・ロンシュタットの2ndアルバム。プロデューサーにエリオット・メッツァーを迎えている。 前作よりも統一感を感じられる内容で、シングルでリリースされた“Long, Long Time”は全米チャートの25位まで上がった。 ハンク・ウィリアムスが歌った“Lovesick Blues”のノリの良さや、カントリー・テイストにアレンジされたゴフィン=キングの“Will You Love Me Tomorrow”など聴きどころが多いが、リンダはこのアルバムをあまり気に入ってないらしい。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Lovesick Blues 02. Are My Thoughts with You? 03. Will You Love Me Tomorrow? 04. Nobody's 05. Louise 06. Long, Long Time 07. Mental Revenge 08. I'm Leavin' It All Up to You 09. He Dark the Sun 10. Life Is Like a Mountain Railway
Hand Sown...Home Grown Linda Ronstadt Capitol Recordsk-69
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The Band / Islands
(1977) ザ・バンドのオリジナル・メンバーでのラスト・アルバム。 前年の11月26日に行われた解散コンサートの“The Last Waltz”を出すために、契約上アルバムをリリースしたというのが定説となっている。録音時期が1972年〜77年となっているのが、それを裏付けている感じもする。アルバム未収録だった曲も収録されているので世間的には評価が低い。 大人の事情でリリースされたので残念な感じもするが、このアルバムが発売されなかったら聴けない曲があったと思えばファンとしては嬉しい気もする。 《songlist》 01. Right as Rain 02. Street Walker 03. Let the Night Fall 04. Ain't That a Lot of Love 05. Christmas Must Be Tonight 06. Islands 07. The Saga of Pepote Rouge 08. Georgia on My Mind 09. Knockin' Lost John 10. Livin' in a Dream
Northern Lights-Southern Cross Capitol Recordsk-69
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The Band / Northern Lights-Southern Cross
(1975) ザ・バンドのセルフ・プロデュースによる6枚目のアルバム。シャングリラ・スタジオでの初レコーディングとなった。 前年にディランとのアルバム“Planet Waves”をリリースしたのだが、それがザ・バンドに良い刺激となったようだ。 “It Makes No Difference”、“Ophelia”、“Acadian Driftwood”とザ・バンドを代表する曲が多く収録されている。 チャート的には全米で26位とまずまずの順位となった。このアルバムは24トラックのテープでレコーディングされている。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Forbidden Fruit 02. Hobo Jungle 03. Ophelia 04. Acadian Driftwood 05. Ring Your Bell 06. It Makes No Difference 07. Jupiter Hollow 08. Rags and Bones
Moondog Matinee Islands Capitol Recordsk-69
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Grand Funk / Shinin' On
(1974) 3D対応のジャケが楽しい、グランド・ファンクの8枚目のアルバム。引き続きトッド・ラングレンのプロデュース。 ゴフィン=キングの“The Loco-Motion”が全米チャートで1位を獲得した。リトル・エヴァに続いてこの曲は1位となり、時代を超えた名曲のひとつ。 アルバムは全米チャートで5位となった。 《songlist》 01. Shinin' On 02. To Get Back In 03. The Loco-Motion 04. Carry Me Through 05. Please Me 06. Mr. Pretty Boy 07. Gettin' Over You 08. Little Johnny Hooker
Capitol Recordsk-69
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Grand Funk / We're an American Band
(1973) 前作から参加しているクレイグ・フロストが正式加入した、グランド・ファンクの7枚目のアルバム。トッド・ラングレンのプロデュース。 バンドとしてシングルで初の1位となった“We're an American Band”はドン・ブリューワーが単独で書いた曲。この曲は彼らの代表曲となった。 キーボードの加入で音の幅が広がり、トッドのプロデュースによりいい仕上がりの音作りになっている。アルバムは全米チャートで2位となった。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. We're an American Band 02. Stop Lookin' Back 03. Creepin' 04. Black Licorice 05. The Railroad 06. Ain't Got Nobody 07. Walk Like a Man 08. Loneliest Rider
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Grand Funk Railroad / Closer to Home
(1970) 半年に1枚のハイ・ペースでリリースされたグランド・ファンク・レイルロードの3rdアルバム。テリー・ナイトのプロデュース。 アルバムは6位とトップ10入りするビッグ・ヒットとなった。チャートの22位となったシングルの“I'm Your Captain (Closer to Home)”は、アコースティック・ギターをメインに据えている。今までとは違った感じで新鮮だ。シングルでは5分だが、アルバムでは10分近くの長い曲となっている。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Sin's a Good Man's Brother 02. Aimless Lady 03. Nothing Is the Same 04. Mean Mistreater 05. Get It Together 06. I Don't Have to Sing the Blues 07. Hooked on Love 08. I'm Your Captain
Capitol Recordsk-69
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McGuinn, Clark & Hillman / McGuinn, Clark & Hillman
(1979) 元ザ・バーズのロジャー・マッギン、ジーン・クラーク、クリス・ヒルマンが作った連名でのバンド。ハワード・アルバートとロン・アルバートのプロデュース。 ザ・バーズの解散後はそれぞれの道を歩んできたが、こうしてまたアルバムを聴けるのは嬉しい。しかし、ちょっと時代に合わない感じの内容になっていたのが残念で、大きな波に埋もれた感じがある。 何曲かグッとくる曲があるので好きなアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Long Long Time 02. Little Mama 03. Don't You Write Her Off 04. Surrender to Me 05. Backstage Pass 06. Stopping Traffic 07. Feelin' Higher 08. Sad Boy 09. Release Me Girl 10. Bye Bye, Baby
Capitol Recordsk-69
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The Band / Cahoots
(1971) ザ・バンドの4thアルバム。 前作で行き詰まり感が見えてきたが、さらに加速していっているようだ。ザ・バンドはもともとが技術の卓越したメンバーで構成されているので、プラスアルファをなかなか見出せなかった。 このアルバムでは、アラン・トゥーサンがブラスのアレンジをしたT-1と、ディランのカヴァーのT-2、ヴァン・モリソンが参加したT-5の3曲以外は微妙な感じがする。アルバムと考えたら、ザ・バンドらしいクオリティは保たれているようだ。 同じことを続けていくのか、新しいものを生み出していくのかは、“永遠に謎”な問題ではないだろうか? 《songlist》 01. Life Is a Carnival 02. When I Paint My Masterpiece 03. Last of the Blacksmiths 04. Where Do We Go from Here? 05. 4% Pantomime 06. Shoot Out in Chinatown 07. The Moon Struck One 08. Thinkin' Out Loud 09. Smoke Signal 10. Volcano 11. The River Hymn
Stage Fright Moondog Matinee Capitol Recordsk-69
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The Band / Stage Fright
(1970) ザ・バンドによるプロデュースの3rdアルバム。レコーディング・エンジニアにトッド・ラングレンを起用している。 このアルバムは、ウッドストックにある劇場(Woodstock Playhouse)での録音となっている。当初は観客を入れての録音を予定していたが、無観客になったようだ。これは、タイトルにもあるようにロビーの“ステージ恐怖症”が原因と言われている。 アルバムのB面にあたるT-6以降の曲が好きだ。仮にこの曲順で演奏されていたら、ライヴ後半で盛り上がる感じになっている。 前2作の評価がかなり高いので比べたら評価が落ちるけれど、悪くはないアルバムだと思う。 《songlist》 01. Strawberry Wine 02. Sleeping 03. Time to Kill 04. Just Another Whistle Stop 05. All La Glory 06. The Shape I'm In 07. The W.S. Walcott Medicine Show 08. Daniel and the Sacred Harp 09. Stage Fright 10. The Rumor
The Band Cahoots Capitol Recordsk-69
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The Band / Moondog Matinee
(1973) 前作のライヴ・アルバム“Rock of Ages”で、キャリアのピークに達したザ・バンドが、彼らの原点と言えるカヴァー・アルバムを録音した。 ザ・バンドの色にたっぷり染められた古い曲が、見事なのはいうまでも無い。単なるカヴァーで終わらないのが、彼らの実力だろう。 リマスターされて音の輪郭がはっきりしたので、ホントに楽しめる1枚。 《songlist》 01. Ain't Got No Home 02. Holy Cow 03. Share Your Love 04. Mystery Train 05. Third Man Theme 06. Promised Land 07. The Great Pretender 08. I'm Ready 09. Saved 10. A Change Is Gonna Come
Cahoots Northern Lights-Southern Cross Capitol Recordsk-69