-
The Kinks / Low Budget
(1979) アメリカで初のレコーディングとなった、ザ・キンクスの17枚目のアルバム。レイ・デイヴィスのプロデュース。 ニューヨークのザ・パワー・ステーション・スタジオとブルー・ロック・スタジオで、レイ・デイヴィス、デイヴ・デイヴィス、ミック・アイヴォリーに、このアルバムから加入したジム・ロッドフォード(b)の4人で録音された。 このアルバムは、全米で7月にリリースされたが、全英では9月と遅れてのリリースとなった。 時代を感じられる音作りとなっていて、それが全米チャートでバンドとして最高位となる、11位のヒット・アルバムとなった気がする。 大きく時代が動いてく中で、存在感を感じさせる内容となっているが、イマイチ世間の評価は低い。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Attitude 02. Catch Me Now I'm Falling 03. Pressure 04. National Health 05. (Wish I Could Fly Like) Superman 06. Low Budget 07. In a Space 08. Little Bit of Emotion 09. A Gallon of Gas 10. Misery 11. Moving Pictures
Misfits Give the People What They Want Arista Recordsk-69
-
The Kinks / Misfits
(1978) ザ・キンクスの16枚目のアルバム。レイ・デイヴィスのプロデュース。 このアルバムは、メンバー内での“大人の事情”により、ミック・アイボリー(ds)とジョン・ダルトン(b)は全曲で演奏はしていない。ドラムはニック・トレヴィシク、ベースはアンディ・パイルとロン・ローレンスが演奏をしている。 レコーディングのメンバーが不安定ながらも、それを感じさせないのがいい。レイ・デイヴィスの書く曲のクオリティーが、相変わらず高いせいかもしれない。コンセプト・アルバムって縛りを無くしたことも影響しているかもしれない。 しかし、セールス的には前作よりも良くは無く、全米チャートで40位となった。 激しい感じの曲と、柔らかい感じの曲がバランス良く並んだ、聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Misfits 02. Hay Fever 03. Black Messiah 04. Rock & Roll Fantasy 05. In a Foreign Land 06. Permanent Waves 07. Live Life 08. Out of the Wardrobe 09. Trust Your Heart 10. Get Up
Sleepwalker Low Budget Arista Recordsk-69
-
The Kinks / Sleepwalker
(1977) アリスタ・レコードに移籍した、ザ・キンクスの約2年ぶりとなる15枚目のアルバム。レイ・デイヴィスのプロデュース。 初期の頃のギターを前面に出したサウンドが戻ってきている。シングル・カットされた“Sleepwalker”は、久々に全米で48位にチャートインした。アルバムは全米チャートで21位と、バンドとして初めてトップ30入りとなった。 レコード会社を移籍しての第1弾は、セールス的には復活を印象付けるもののなった。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Life on the Road 02. Mr. Big Man 03. Sleepwalker 04. Brother 05. Juke Box Music 06. Sleepless Night 07. Stormy Sky 08. Full Moon 09. Life Goes On
The Kinks Present Schoolboys in Disgrace Misfits Arista Recordsk-69
-
Bob Weir / Heaven Help the Fool
(1978) 約6年ぶりとなるボブ・ウェアの2ndアルバム。キース・オルセンのプロデュース。 時代を感じさせる爽やかなサウンドがいい。ドラムにマイク・ベアード、ベースにマイク・ポーカロ、キーボードにデヴィッド・フォスター、ビル・チャンプリン、デヴィッド・ペイチ、リード・ギターがワディ・ワクテルなどのメンバーとの録音がそう感じさせるのかもしれない。トム・スコットも参加している。 このアルバムは、デッドのドラマーのミッキー・ハートが車の事故により出来た休暇時に録音されたようだが、急ごしらえで録音された感じがしない。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Bombs Away 02. Easy to Slip 03. Salt Lake City 04. Shade of Grey 05. Heaven Help the Fool 06. This Time Forever 07. I'll Be Doggone 08. Wrong Way Feelin'
Arista Recordsk-69
-
Grateful Dead / Terrapin Station
(1977) アリスタ・レコードに移籍した、グレイトフル・デッドの9枚目のアルバム。キース・オルセンのプロデュース。 このアルバムでは、初めて外部のプロデューサーを起用している。オルセンは1975年のフリートウッド・マックのアルバム“Fleetwood Mac”で評価を浴びた。 自由な演奏を行なっている感じだが、オルセンの音作りが効いているようだ。 アナログのB面に収録されている、16分を超える“Terrapin Station Part 1”を聴けばオルセンの仕事っぷりがわかる。7曲からなる組曲で、どこが曲間かわからないほどである。1曲って言われてもわからないかもしれない。この曲はガルシアがヴォーカルを取っている。 ドナ・ジーン・ゴドショウがヴォーカルを取っている“Sunrise”も聴きどころのひとつ。 モータウン・レコードの代表曲“Dancin' in the Streets”のカヴァーも絶品だと思う。 世間の評価はあまり高く無いし、現在は入手し辛い感じとなっているが、聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Estimated Prophet 02. Dancing in the Streets 03. Passenger 04. Samson & Delilah 05. Sunrise 06. Terrapin Part 1 - Lady with a Fan / Terrapin Station / Terrapin / Terrapin Transit / At a Siding / Terrapin Flyer / Refrain
Blues for Allah Shakedown Street Arista Recordsk-69
-
Lou Reed / The Bells
(1979) ルー・リードのアリスタ・レコードでの3枚目となる、9枚目のアルバム。セルフ・プロデュースで録音された。 デヴィッド・ボウイに誘われたわけでは無いだろうが、西ドイツで録音されている。 このアルバムでは全曲が共作となっている珍しいアルバム。バンドのメンバーやドン・チェリー、ニルス・ロフグレンが名を連ねている。 ロフグレンとの共作は彼のアルバム“Nils”にも収録されている。これは、プロデュースを行ったボブ・エズリンが2人の間を取り持ったのだろう。 “City Lights”はチャールズ・チャップリンの映画への、ルー先生のオマージュが溢れている曲。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Stupid Man 02. Disco Mystic 03. I Want to Boogie With You 04. With You 05. Looking for Love 06. City Lights 07. All Through the Night 08. Families 09. The Bells
Street Hassle Growing Up in Public Arista Recordsk-69
-
Lou Reed / Street Hassle
(1978) ルー・リードのアリスタ・レコードでの2枚目となる、8枚目のアルバム。ルー先生とリチャード・ロビンソンのプロデュース。 このアルバムでは、やはりブルース・スプリングスティーンの参加だろう。組曲形式になっている“Street Hassle”の3曲目の“Slipaway”でスポークン・ワードで参加している。この組曲はストリングスを導入しているが、優雅な感じのストリングスでは無い。どこかぎこちない演奏となっていて、それが見事にハマっている。ヴェルヴェッッツを思い出す演奏だ。 バイノーラル録音という触れ込みだったが、未だにイマイチよくわからない…。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Gimmie Some Good Times 02. Dirt 03. a)Street Hassle b)Waltzing Matilda c)Street Hassle d)Slipaway 04. I Wanna Be Black 05. Real Good Time Together 06. Shooting Star 07. Leave Me Alone 08. Wait
Rock and Roll Heart The Bells Arista Recordsk-69
-
Lou Reed / Rock and Roll Heart
(1976) RCAレコードから、アリスタ・レコードに移籍してのルー・リードの7枚目のアルバム。セルフ・プロデュースで録音された。 アリスタ・レコードでの録音は余り評判がよろしく無いが、単なるミュージシャンでは無く自分の思ったことをやれた時期だと思う。それが、後に繋がっている感じがする。 残念なのは演奏がイマイチなことだろう。悪くは無いのだが、ダイナミックさに欠けている。ルー先生の叙情的なメロディを活かしきれてない気がする。 かなり、惜しいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. I Believe in Love 02. Banging on My Drum 03. Follow the Leader 04. You Wear It So Well 05. Ladies Pay 06. Rock & Roll Heart 07. Chooser and the Chosen One 08. Senselessly Cruel 09. Claim to Fame 10. Vicious Circle 11. A Sheltered Life 12. Temporary Thing
Coney Island Baby Street Hassle Arista Recordsk-69
-
Patti Smith Group / Radio Ethiopia
(1976) ジャック・ダグラスをプロデューサーに迎えての2ndアルバム。このアルバムからジャケに、パティ・スミス・グループと表示するようになり、バンドとしてのスタンスを明確にした。 前作よりもちょっとおとなしめな感じもするが、アルバムとしての完成度は高いと思う。バンドとしての成熟度が高まった感じがする。 次のアルバムに繋がる魅力を持ったアルバム。 《songlist》 01. Ask the Angels 02. Ain't It Strange 03. Poppies 04. Pissing in a River 05. Pumping (My Heart) 06. Distant Fingers 07. Radio Ethiopia 08. Abyssinia
Horses Easter Arista Recordsk-69
-
Patti Smith Group / Wave
(1979) パティ・スミスは人脈に恵まれている感じがする。彼女を支えているバンド、前作ではBOSS。そして、このアルバムではトッド・ラングレンをプロデューサーに起用している。 トッドのせいとは言えないが、このアルバムでは若干丸くなった感じもする。それが、個人的には良い。 ザ・バーズのカヴァー“So you want to Be (a Rock 'n' Roll Star)”は意外な選曲でビックリだ。 このアルバムまで、アルバムのジャケには“パティ・スミス・グループ”と記されている。 世間の評価は余り高くないが、好きなアルバム。 《songlist》 01. Frederick 02. Dancing Barefoot 03. So You Want to Be (A Rock 'N' Roll Star) 04. Hymn 05. Revenge 06. Citizen Ship 07. Seven Ways of Going 08. Broken Flag 09. Wave
Easter Dream of Life Arista Recordsk-69
-
Patti Smith Group / Easter
(1978) パティ・スミスの3rdアルバム。プロデューサーのジミー・アイオヴィンは、当時ブルース・スプリングスティーンのエンジニアを担当していた。 ヒット・シングルとなった“Because The Night”は、同時期にレコード・プラント・スタジオでレコーディングをしていたスプリングスティーンと共作した。 T-6は時代を代表する曲で、聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Till Victory 02. Space Monkey 03. Because the Night 04. Ghost Dance 05. Babelogue 06. Rock N Roll Nigger 07. Privilege (Set Me Free) 08. We Three 09. 25th Floor 10. High on Rebellion 11. Easter
Radio Ethiopia Wave Arista Recordsk-69
-
Patti Smith / Horses
(1975) ジョン・ケイルのプロデュースによるデビュー・アルバム。もともとは、演奏をバックに詩を読むポエトリー・リーディングをやっていたため、歌うって感じではなく、詩を歌うって感じが強い。 ヴァン・モリソンのカヴァーから始まり、その後いろんな感じの曲があるため、散漫な感じもする。が、デビュー作でこのクオリティの高さを思えば問題ない。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Gloria: In Excelsis Deo / Gloria 02. Redondo Beach 03. Birdland 04. Free Money 05. Kimberly 06. Break It Up 07. Land: Horses / Land of a Thousand Dances / La Mer (De) 08. Elegie
Radio Ethiopia 44位 Arista Recordsk-69