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Badfinger / Ass
(1974) アップル・レコードで最後のアルバムとなった、バッドフィンガーの4thアルバム。クリス・トーマスとバッドフィンガー、トッド・ラングレンのプロデュース。 大人の事情でアメリカでは1973年、本国のイギリスでは1974年と変則のリリースとなった。さらに、ロバの目の前に巨大なニンジンを描いてあるレコード会社の意図的なジャケが、バンドとの関係を物語っている。 このアルバムはあまり話題とならないし世間の評価も低いが、ポップな感じをベースにギター・サウンドを前面に押し出した感じで、個人的には好きな内容となっている。 勝手な印象だがアルバム毎にプロデューサーが変えられ、誰かの手で作られた感じのバンドが、初めて自分たちの意思でアルバムを作ったのかもしれないなんて思う。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Apple of My Eye 02. Get Away 03. Icicles 04. The Winner 05. Blind Owl 06. Constitution 07. When I Say 08. Cowboy 09. I Can Love You 10. Timeless
Straight Up Apple Recordsk-69
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Badfinger / Straight Up
(1971) バッドフィンガーの3rdアルバム。トッド・ラングレンが8曲、ジョージ・ハリスンが(T-5,6,7,9)の4曲をプロデュース。 もともとはジェフ・エメリックのプロデュースで録音が始まり、途中からジョージが加わり、最終的にはエメリックが外されてラングレンが引き継いでこのアルバムが完成となった。 “音の錬金術士”のラングレンによって、このアルバムは代表作に挙げられるが、全英チャートにはランクインしていない。後になってこのアルバムの評価が上がっていった。 もちろん、ジョージが参加していることで、ザ・ビートルズのエッセンスが織り込まれている。 ジョージ繋がりで“Day After Day”では、レオン・ラッセルが素敵なピアノの音色を聴かせてくれている。間奏のジョージのスライド・ギターもいい。 ハムがソングライティングの実力を開花させた感じがする、聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Take It All 02. Baby Blue 03. Money 04. Flying 05. I'd Die, Babe 06. Name of the Game 07. Suitcase 08. Sweet Tuesday Morning 09. Day After Day 10. Sometimes 11. Perfection 12. It's Over
No Dice Ass Apple Recordsk-69
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Badfinger / No Dice
(1970) 前作から10ヶ月後にリリースされた、バッドフィンガーの2ndアルバム。ジェフ・エメリックとマル・エヴァンズのプロデュース。 前作のリリース後に加入したのが、ギタリストのジョーイ・モーランドだったので、トム・エヴァンズがベースに転向となった。モーランドもヴォーカルを取れるので、エヴァンズとピート・ハムの3人で見事に歌い分けている感じがする。 このアルバムにはニルソンやマライア・キャリーが歌った“Without You”が入っている。 実質的にはこのアルバムが、バッドフィンガーのデビュー・アルバムのような気がする。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. I Can't Take It 02. I Don't Mind 03. Love Me Do 04. Midnight Caller 05. No Matter What 06. Without You 07. Blodwyn 08. Better Days 09. It Had to Be 10. Watford John 11. Believe Me 12. We're for the Dark
Magic Christian Music Straight Up Apple Recordsk-69
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Badfinger / Magic Christian Music
(1970) アップル・レコードからリリースされた、バッドフィンガーのデビュー・アルバム。トニー・ヴィスコンティ、マル・エヴァンズ、ポール・マッカートニーのプロデュース。 1969年にジ・アイヴィーズとしてアルバム“Maybe Tomorrow”でデビューしていたが、レコード会社の方針で日本とドイツ、イタリアのみでリリースされていた。 バンド名をバッドフィンガーに変えてリリースされたこのアルバムは、“Maybe Tomorrow”から7曲と新曲7曲で構成されている。 メンバーはピート・ハム(vo,g)、トム・エヴァンズ(vo,g,b)、ロン・グリフィス(b)、マイク・ギビンズ(ds)で、レコーディングの最中にグリフィスが脱退したため、エヴァンズがベースを弾いている。 先行シングルでリリースされた“Come and Get It”はポール・マッカートニーが曲を書いていて、ポールとエヴァンズのプロデュースとなっている。全英のチャートで5位、全米で12位となった曲。 全曲を新曲で構成出来なかったのが、ちょっと残念な気がする。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Come and Get It 02. Crimson Ship 03. Dear Angie 04. Fisherman 05. Midnight Sun 06. Beautiful and Blue 07. Rock of All Ages 08. Carry on Till Tomorrow 09. I'm in Love 10. Walk Out in the Rain 11. Angelique 12. Knocking Down Our Home 13. Give It a Try 14. Maybe Tomorrow
No Dice Apple Recordsk-69
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The Beatles / Let It Be
(1970) 1969年の1月から始められた“ゲット・バック・セッション”として録音されたアルバムだが、グリン・ジョンズの2度のプロデュースで録音された曲があまり良くなく、このアルバムへの意欲が冷めたザ・ビートルズは“Abbey Road”を先に完成してしまった。 1970年に入りフィル・スペクターにプロデュースを依頼し、オーケストラやコーラスのオーヴァー・ダビングで装飾されたアルバムが完成した。 背景を考えて聴くと難しいアルバムのひとつ。そんなことを考えなければザ・ビートルズを楽しめるアルバム。 2003年になってオーヴァー・ダビングを取り除いた“Let It Be... Naked”がリリースされて話題となった。 《songlist》 01. Two of Us 02. Dig a Pony 03. Across the Universe 04. I Me Mine 05. Dig It 06. Let It Be 07. Maggie Mae 08. I've Got a Feeling 09. One After 909 10. The Long and Winding Road 11. For You Blue 12. Get Back
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John Lennon / Some Time in New York City
(1972) スタジオ・アルバムにロンドンとニューヨークでのライヴ・ジャムの2枚組でリリースされた、ジョン・レノン&オノ・ヨーコ、プラスティック・オノ・バンドに加えエレファンツ・メモリーがクレジットされたアルバム。 ジョンの一番の問題作で、政治的メッセージをダイレクトに表現したアルバムとなっている。 《songlist》 disc: 1 01. Woman Is the Nigger of the World 02. Sisters, O Sisters 03. Attica State 04. Born in a Prison 05. New York City 06. Sunday Bloody Sunday 07. The Luck of the Irish 08. John Sinclair 09. Angela 10. We're All Water disc: 2 11. Cold Turkey 12. Don't Worry Kyoko (Mummy's Only Looking for Her Hand in the Snow) 13. Well (Baby Please Don't Go) 14. Jamrag 15. Scumbag 16. Aü
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John Lennon / Imagine
(1971) 全英、全米のチャートで1位を記録したアルバム。ジョン、オノ・ヨーコ、フィル・スペクターによるプロデュース。 ジョンの代表曲のひとつ“Imagine”は、人類愛や世界平和を訴えていて、9.11の同時テロの時にはニール・ヤングのソロ・ピアノで歌われたのが印象的だった。ここでは、ジョンのピアノとクラウス・フォアマンのベース、アラン・ホワイトのドラムで演奏されている。 このアルバムでは、ジョージ・ハリスンが、5曲で参加して素敵なギターの音色を奏でている。他にもニッキー・ホプキンスのピアノが印象的な“Jealous Guy”など多くのゲストに支えられたアルバム。 時代を代表するジョンのアルバム。 《songlist》 01. Imagine 02. Crippled Inside 03. Jealous Guy 04. It's So Hard 05. I Don't Wanna Be a Soldier 06. Gimme Some Truth 07. Oh My Love 08. How Do You Sleep? 09. How? 10. Oh Yoko!
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John Lennon / Plastic Ono Band
(1970) ジョン・レノンが、ザ・ビートルズ解散後に出した初のソロ・アルバム。ジョン、オノ・ヨーコ、フィル・スペクタープロデュース。 レコーディングの前に、アーサー・ヤノフ博士の“原初療法”を受けていた影響が曲に反映されている。さらに、今後のジョンのアルバムで歌われる、社会や政治的な曲も収録されている。 このアルバムは、ベースのクラウス・フォアマン、ドラムのリンゴ・スターとギターとキーボードにジョンと3人で演奏されている。シンプルだけれど3人のしっかりした演奏が、しっかりと響いてくる。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Mother 02. Hold On 03. I Found Out 04. Working Class Hero 05. Isolation 06. Remember 07. Love 08. Well Well Well 09. Look at Me 10. God 11. My Mummy's Dead
22位 Apple Recordsk-69
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George Harrison / All Things Must Pass (No.437)
(1970) アナログ・レコード3枚組という超大作は、ジョージ・ハリスンを代表するアルバムとなった。フィル・スペクターとの共同プロデュースで、クラプトンやリンゴ・スター等の素敵な仲間たちとのレコーディングで行われた。 ザ・ビートルズではジョージの曲は2曲までしか収録出来なかったから、かなりの曲を書きためていたのだと思える。T-1はボブ・ディランとの共作。 先行シングル“My Sweet Lord”は英米で1位を記録し、アルバムも英米で1位となった。 ジョージのソングライティングや歌声の魅力を、世界中が認めたアルバム。 《songlist》 01. I'd Have You Anytime 02. My Sweet Lord 03. Wah-Wah 04. Isn't It a Pity 05. What Is Life 06. If Not for You 07. Behind That Locked Door 08. Let It Down 09. Run of the Mill 10. Beware of Darkness 11. Apple Scruffs 12. Ballad of Sir Frankie Crisp (Let It Roll) 13. Awaiting on You All 14. All Things Must Pass 15. I Dig Love 16. Art of Dying 17. Isn't It a Pity 18. Hear Me Lord 19. Out of the Blue 20. It's Johnny's Birthday 21. Plug Me In 22. I Remember Jeep 23. Thanks for the Pepperoni
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Paul McCartney / McCartney
(1970) ザ・ビートルズのアルバム“アビイ・ロード”発売直前に発せられた、ジョン・レノンの脱退宣言を受けて作られた、ポール・マッカートニーのデビュー・アルバム。 全ての楽器をポールが演奏して録音は行われた。 インストが多いこのアルバムの中で、“Maybe I'm Amazed”のポールらしいメロディーは、多くのミュージシャンにカヴァーされている。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. The Lovely Linda 02. That Would Be Something 03. Valentine Day 04. Every Night 05. Hot as Sun / Glasses 06. Junk 07. Man We Was Lonely 08. Oo You 09. Momma Miss America 10. Teddy Boy 11. Singalong Junk 12. Maybe I'm Amazed 13. Kreen-Akrore
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Paul McCartney / Band on the Run (No.418)
(1973) ウイングス名義としては3作目で、全英、全米とも1位に輝き、大ヒットを記録したポール・マッカートニーのキャリアを代表するアルバム。イギリスではリリースから半年以上経過した1974年の7月末から7週連続第1位を獲得。 時代を象徴するアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Band on the Run 02. Jet 03. Bluebird 04. Mrs. Vandebilt 05. Let Me Roll It 06. Mamunia 07. No Words 08. Helen Wheels 09. Picasso's Last Words (Drink to Me) 10. Nineteen Hundred and Eighty Five
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John Lennon / Rock 'N' Roll
(1975) ジョン・レノンのソロでいちばん好きなアルバム。ジョンが演奏したい曲を、仲間たちと楽しく演奏をする。そんな感じがするからだ。“曲を作らなくてはいけない”というプレッシャーが無いだけでもかなり違うと思う。 だからといってやっつけ的な感じはなく、カヴァーした曲へのリスペクトが感じられる。 ジョンの作ったどのアルバムよりも、良いって思うんだけど…。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Be-Bop-A-Lula 02. Stand by Me 03. Medley: Rip It Up / Ready Teddy 04. You Can't Catch Me 05. Ain't That a Shame 06. Do You Wanna Dance 07. Sweet Little Sixteen 08. Slippin' and Slidin' 09. Peggy Sue 10. Medley: Bring It on Home to Me / Send Me Some Lovin' 11. Bony Moronie 12. Ya Ya 13. Just Because
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