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Lulu / Melody Fair
(1970) 前作に引き続きアリフ・マーディン、ジェリー・ウェクスラー、トム・ダウトのプロデュースで録音された、ルルのアトコ・レコードでの2枚目のアルバム。 このアルバムではザ・ディキシー・フライヤーズとザ・メンフィス・ホーンズの演奏で、コーラスがザ・スウィート・インスピレーションズと前作に負けず劣らずの布陣でサポートしている。 レノン=マッカートニーの“Good Day Sunshine”で始まり、リーバー=ストーラーの“Saved”で終わる全12曲となっている。 その中では個人的に大好きな“Melody Fair”がやっぱりいい。他にもランディ・ニューマンの“Vine Street”ではジム・ディッキンソンのピアノがいい感じとなっていて、コーラス・ワークも素敵である。 アトランティック・レコードとの関係はこのアルバムまでなのが残念としか言いようが無い。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Good Day Sunshine 02. After the Feeling Is Gone 03. I Don't Care Anymore 04. (Don't Go) Please Stay 05. Melody Fair 06. Take Good Care of Yourself 07. Vine Street 08. Move to My Rhythm 09. To the Other Woman 10. Hum a Song (From Your Heart) 11. Sweet Memories 12. Saved
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Lulu / New Routes
(1970) ルルがマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオで録音したアルバム。アリフ・マーディン、ジェリー・ウェクスラー、トム・ダウトのプロデュース。 アトランティック・レコードの重鎮たちのサポートと、マッスル・ショールズの強者たちに支えられたこのアルバムは、そのプレッシャーを感じられないルルの歌声がストレートに届いてくる感じがする。 シングルで先行リリースされた“Oh Me Oh My (I'm a Fool for You Baby)”は全米チャートで22位となり、後にアレサ・フランクリンにカヴァーされた。 当時、婚姻関係にあったモーリス・ギブのビージーズの曲を2曲、デイヴ・メイソンの“Feelin' Alright”、ジェリー・ジェフ・ウォーカーの“Mr. Bojangles”を歌っている。 デュアン・オールマンが4曲で参加しているが、“Dirty Old Man”での演奏が素敵過ぎる。ルルの歌声を強烈なフレーズで支えているが、それに負けないルルの歌声もいい。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Marley Purt Drive 02. In the Morning 03. People in Love 04. After All (I Live My Life) 05. Feelin' Alright 06. Dirty Old Man 07. Oh Me Oh My (I'm a Fool for You Baby) 08. Is That You Love 09. Mr. Bojangles 10. Where's Eddie 11. Sweep Around Your Own Back Door
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Jesse ‘Ed’ Davis / Ululu
(1972) ジェシ・デイヴィスの2ndアルバム。デイヴィスとAlbhy Galutenのプロデュース。 このアルバムでは、ジム・ケルトナー(ds)とドナルド・ダン(b)のリズム隊に、Dr・ジョン(p,org)を加えた3人が基本セットとなっている。 タジ・マハールのことを歌った“My Captain”は、オルガンがラリー・ネクテルで、ピアノがレオン・ラッセルなのだが、この2人のファンなのでたまらない共演となっている。 ジョージ・ハリスンの“Sue Me, Sue You Blues”、ザ・バンドの“Strawberry Wine”、“レオン・ラッセルの“Alcatraz”などのカヴァーも秀逸の仕上がり。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Red Dirt Boogie, Brother 02. White Line Fever 03. Farther on Down the Road (You Will Accompany Me) 04. Sue Me, Sue You Blues 05. My Captain 06. Ululu 07. Oh, Susannah 08. Strawberry Wine 09. Make a Joyful Noise 10. Alcatraz
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Buddy Guy & Junior Wells / Play the Blues
(1972) バディ・ガイとジュニア・ウェルズの共演作。トム・ダウト、アーメット・アーティガン、エリック・クラプトンとマイケル・カスクーナのプロデュース。 このアルバムは、1970年10月と1972年4月(T-7,10)の2回の録音が収録されている。1972年の録音はカスクーナのプロデュースでJ・ガイルズ・バンドがバックを務めた。ウェルズは録音に不参加となっている。 白人のバンドが演奏をしているので、コテコテのブルースって感じではないのが特徴となっている。そのため評価が分かれるところだが、個人的には聴きやすいと思える。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. A Man of Many Words 02. My Baby She Left Me (She Left Me a Mule to Ride) 03. Come on in This House / Have Mercy Baby 04. T-Bone Shuffle 05. A Poor Man's Plea 06. Messin' with the Kid 07. This Old Fool 08. I Don't Know 09. Bad Bad Whiskey 10. Honeydripper
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Delaney & Bonnie & Friends / Motel Shot
(1971) デラニー&ボニーの5thアルバムは、豪華なゲストとともに録音されたアルバム。レオン・ラッセルの弾くピアノを中心とした、アコースティック・サウンドの内容は、アンプラグドの先駆けと言われている。 録音の楽しい感じが伝わってくるのが聴いていていい。ジャム・セッションを、そのままパッケージにした感じがする。 誰もが自分のアルバムを出せるメンバーなのに、こうして集まってくるのは、デラニー&ボニーの人柄なのだろう。 最近こんな空気感のアルバムは無いので、聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Where the Soul Never Dies 02. Will the Circle Be Unbroken 03. Rock of Ages 04. Long Road Ahead 05. Faded Love 06. Talkin' About Jesus 07. Come on in My Kitchen 08. Don't Deceive Me (Please Don't Go) 09. Never Ending Song of Love 10. Sing My Way Home 11. Goin' Down the Road Feelin' Bad 12. Lonesome and a Long Way from Home
To Bonnie from Delaney D&B Together Atco Recordsk-69
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Delaney & Bonnie / To Bonnie from Delaney
(1970) ジェリー・ウェクスラー、トム・ダウトとデラニーでプロデュースを行った3rdアルバム。 バンドのメンバーがジョー・コッカーに引き抜かれたため、ジェリー・シェフ(b)とロン・タットのエルヴィス・プレスリーのバックで演奏していたリズム隊を起用した。デュアン・オールマンがメンバーに加入したのは大きい気がする。“Living on the Open Road”でのデュアンのギターは最高である。他にもリトル・リチャードの“Miss Ann”のカヴァーでは、本人がピアノを弾いている。 このアルバムでは、デラニーがヴォーカルを取る曲が多いが、タイトな演奏のリズム隊とデュアンのギター、そしてボニーのヴォーカルと充実した内容がいい。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Hard Luck and Troubles 02. God Knows I Love You 03. Lay Down My Burden 04. Medley: Come on in My Kitchen / Mama, He Treats Your Daughter Mean / Going Down the Road Feeling Bad 05. The Love of My Man 06. They Call It Rock & Roll Music 07. Soul Shake 08. Miss Ann 09. Alone Together 10. Living on the Open Road 11. Let Me Be Your Man 12. Free the People
Accept No Substitute Motel Shot ATCO Recordsk-69
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Dr. John / Desitively Bonnaroo
(1974) 前作とほぼ同じメンバーで録音されたDr・ジョンの7thアルバム。全米チャートは105位だった。だからと言って内容が悪いわけじゃなく、前作よりも洗練されて聴きやすい感じに仕上げられているようだ。 ミーターズとの共演はこれで解消されるのだが、前作と2枚のセットで聴くと良いかもしれない。この2枚は歴史的共演と言えるアルバム。 《songlist》 01. Quitters Never Win 02. Stealin' 03. What Comes Around (Goes Around) 04. Me Minus You Equals Loneliness 05. Mos' Scocious 06. (Everybody Wanna Get Rich) Rite Away 07. Let's Make a Better World 08. R U 4 Real 09. Sing Along Song 10. Can't Git Enuff 11. Go Tell the People 12. Desitively Bonnaroo
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Dr. John / In the Right Place
(1973) ミーターズが全面参加でアラン・トゥーサンがプロデュースした、Dr・ジョンの6thアルバム。全米チャートで24位、R&Bチャートで28位とヒット・アルバムとなった。 ミーターズとザ・ボナルー・ホーン・セクション、そしてアラン・トゥーサンが生み出す、ご機嫌なサウンドに乗りDr・ジョンの歌声が乗ってくる。このアルバムではDr・ジョンの演奏は2曲だけで歌に専念している。 ラルフ・マクドナルドがパーカッションで参加しているDr・ジョンの名曲“Such a Night”も、このアルバムではトゥーサンがピアノを弾いている。 Dr・ジョンの聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Right Place, Wrong Time 02. Same Old Same Old 03. Just the Same 04. Qualified 05. Traveling Mood 06. Peace Brother Peace 07. Life 08. Such a Night 09. Shoo Fly Marches On 10. I Been Hoodood 11. Cold Cold Cold
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Donny Hathaway / Extension of a Man
(1973) ロバータ・フラックとのアルバムが大ヒットした後に発売された、アリフ・マーディンのプロデュースによるアルバム。 壮大なオーケストラをバックに、ハサウェイが歌い上げる感じのアルバム。先行シングルとして発売されたアル・クーパーのカヴァー“I Love You More Than You'll Ever Know”のヒットを受けて、アルバムは全米で69位、R&Bチャートで18位となった。 “Love, Love, Love”は好きな曲のひとつ。 《songlist》 01. I Love the Lord; He Heard My Cry, Pts. 1 & 2 02. Someday We'll All Be Free 03. Flying Easy 04. Valdez in the Country 05. I Love You More Than You'll Ever Know 06. Come Little Children 07. Love, Love, Love 08. The Slums 09. Magdalena 10. I Know It's You 11. Lord Help Me
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Donny Hathaway / Everything Is Everything
(1970) ダニー・ハサウェイのデビュー・アルバム。リック・パウエルとの共同プロデュース。 カーティス・メイフィールドの元でキャリアを積んで、満を辞してのデビューなだけにクオリティの高いアルバムとなっている。 ニーナ・シモン、レイ・チャールズ、エロール・ガーナーのカヴァーがいい。歌ももちろんだが、ハサウェイの弾くピアノが素晴らしい。 ラテン・ジャズ的な要素も感じられる“The Ghetto”はハサウェイの代表曲のひとつでもあり、このアルバムとともに時代を代表するものだろう。 《songlist》 01. Voices Inside (Everything Is Everything) 02. Je Vous Aime (I Love You) 03. I Believe to My Soul 04. Misty 05. Sugar Lee 06. Tryin' Times 07. Thank You Master (For My Soul) 08. The Ghetto 09. To Be Young, Gifted and Black
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Dr. John / Dr. John's Gumbo
(1972) ゴキゲンなアルバムといえばこれだ‼︎ Dr・ジョンの弾くニューオリンズ・スタイルのピアノと、ルイジアナの伝説のミュージシャン達の演奏が見事なグルーヴを奏でている。リズムの感じが独特で良い。 ホントに楽しそうな演奏に、聴いているこっちのココロも踊る。 《songlist》 01. Iko Iko 02. Blow Wind Blow 03. Big Chief 04. Somebody Changed the Lock 05. Mess Around 06. Let the Good Times Roll 07. Junko Partner 08. Stack-a-Lee 09. Tipitina 10. Those Lonely Lonely Nights 11. Huey Smith Medley: High Blood Pressure / Don't You Just Know It / Well I' 12. Little Liza Jane
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