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Shaggy & Sting / 44/876
(2018) シャギーとスティングが組んだアルバム。スティングのマネージャーで、2人を引き合わせたマーティン・キーゼンバウムがエグゼクティブ・プロデューサーを務めた。 ニューヨークにある2カ所のスタジオで録音されていて、ロビー・シェイクスピアやドミニク・ミラー、ブランフォード・マルサリスなどが参加している。 ソロになってジャズやクラシックといった音楽を取り入れてきたが、スティングの音楽の原点のひとつとも言えるレゲエのアルバムを録音したのは遅い感じもする。が、機が熟したのかもしれない気がする。 暖かくなってきたこの時期のリリースもいい気分になれたりする。 輸入盤は、12曲入りの通常盤、16曲入りのデラックス・エディションに加え、ライヴを収録した2枚組のスーパー・デラックス・エディションがリリースされているが、国内盤は18曲入り+DVDという訳のわからない展開となっている。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. 44/876 02. Morning Is Coming 03. Waiting for the Break of Day 04. Gotta Get Back My Baby 05. Don't Make Me Wait 06. Just One Lifetime 07. 22nd Street 08. Dreaming in the U.S.A. 09. Crooked Tree 10. To Love and Be Loved 11. Sad Trombone 12. Night Shift Bonus Tracks 13. If You Can‘t Find Love 14. Love Changes Everything 15. 16 Fathoms 16. Don‘t Make Me Wait (Dave Audé Rhythmic Radio Remix)
A&M Recordsk-69
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Garland Jeffreys / American Boy & Girl
(1979) A&Mレコードのラスト・アルバムとなった、ガーランド・ジェフリーズのセルフ・プロデュースによる4枚目のアルバム。 このアルバムでは、アントン・フィグ(ds)、ラファエル・ゴールドフィールド(b)、ティム・カペロ(key)、アラン・フリードマン(g)で結成された、ザ・マオ・バンドが演奏している。 今までと変わらないスタンスで、ロックやレゲエを取り入れたサウンドは個人的には大好きだ。ザ・クラッシュが翌年に“Sandinista!”をリリースしているが、このアルバムの影響を感じてしまう。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Livin' for Me 02. Bad Dream 03. City Kids 04. American Boy & Girl 05. Matador 06. Night of Living Dead 07. Bring Back the Love 08. Ship of Fools 09. Shoot the Moonlight Out 10. If Mao Could See Me Now
A&M Recordsk-69
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Garland Jeffreys / One-Eyed Jack
(1978) ガーランド・ジェフリーズの3rdアルバム。デヴィッド・スピノザとジェフリーズのプロデュース。 このアルバムのタイトルでもある“One-Eyed Jack”は、ジェフリーズが子供の頃に憧れていたジャッキー・ロビンソンのことを歌ったものである。今はロサンゼルス・ドジャースだが、昔はブルックリン・ドジャースだった。余談だが、ルー・リードは“ブルックリンに野球チームが無くなったことで興味が無くなった”と語っていた。 前作とほぼ同じメンバーで録音されているので、サウンド的には安心して聴くことが出来る。パーカッションでラルフ・マクドナルドが参加している。 ボブ・マーリーのカヴァー“No Woman, No Cry”もいい仕上がりだ。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. She Didn't Lie 02. Keep on Trying 03. Reelin' 04. Haunted House 05. One Eyed Jack 06. Scream in the Night 07. No Woman No Cry 08. Oh My Soul 09. Desperation Drive 10. Been There and Back
A&M Recordsk-69
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Garland Jeffreys / Ghost Writer
(1977) A&Mレコードからリリースされた、ガーランド・ジェフリーズの2枚目のソロ・アルバム。ロイ・シカラ、デヴィッド・スピノザ、ジェフリーズのプロデュース。 ブルックリンのストリート・シーンを描いたミュージシャンとして外せないひとりだが、このアルバムではDr・ジョンやザ・ブレッカー・ブラザーズ、デヴィッド・サンボーン、ヒュー・マクラッケンなどの豪華なミュージシャンによって録音されている。 多くのメンバーが参加しているが、サウンドの核となるのはアンソニー・ジョンソンのベースだろう。重厚なその音は、リズムだけでは無く素敵なメロディー・ラインでもある。 ジェフリーズの持ち味でもあるレゲエ調の曲も収録されているが、アルバムのラストを飾る“Spanish Town”が哀愁漂う曲でいい仕上がりだ。7分を超える力作だが独特な世界に引き込まれてしまう感じがする。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Rough and Ready 02. I May Not Be Your Kind 03. New York Skyline 04. Cool Down Boy 05. Ghost Writer 06. Lift Me Up 07. Why-O 08. Wild in the Streets 09. 35 Millimeter Dreams 10. Spanish Town
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Humble Pie / Rock On
(1971) ピーター・フランプトンのハンブル・パイでの最後の録音となった4thアルバム。グリン・ジョンズとハンブル・パイのプロデュース。 フランプトンの書いた“Shine On”で幕を開けるが、マリオットのオルガンがいい感じのバッキングで、ザ・ソウル・シスターズのコーラスもいい。 このアルバムでは、ドリス・トロイ、P.P.アーノルド、クラウディア・レニアのザ・ソウル・シスターズが参加しているが、硬い楽器の音に丸みを感じさせている。 マリオットの書いた“A Song for Jenny”は、B.J.コールのペダル・スティール・ギターが印象的な曲に仕上がっている。 フランプトンがリード・ヴォーカルを取った曲が2曲と、マリオットがバンドの顔となっているようだ。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Shine On 02. Sour Grain 03. 79th and Sunset 04. Stone Cold Fever 05. Rolling Stone 06. A Song for Jenny 07. The Light 08. Big George 09. Strange Days 10. Red Neck Jump
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Gene Clark / Roadmaster
(1973) オランダのA&Mレコードがリリースした、ジーン・クラークの未発表曲集。ジム・デッキンソン(T-1〜3)、クリス・ヒンショー(T-4〜11)のプロデュース。 T-1〜2は1973年にリリースされたザ・バーズの再結成の時の音源となっている。 T-3はザ・フライング・ブリトー・ブラザーズとの録音。 T-4〜11は、クレランス・ホワイト(g)、スニーキー・ピート・クレイナウ(g)、スプーナー・オールダム(key)、クリス・エスリッジ(b)、マイケル・クラーク(ds)、バイロン・バーライン(fi)と録音している。 “Full Circle Song”はザ・バーズの再結成のアルバムでも演奏している曲。 未発表を収録しているとはいえ、演奏の技術が高いのでオリジナル・アルバムと遜色のない仕上がりとなっている。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. She's the Kind of Girl 02. One in a Hundred 03. Here Tonight 04. Full Circle Song 05. In a Misty Morning 06. Rough and Rocky 07. Roadmaster 08. I Really Don't Want to Know 09. I Remember the Railroad 10. She Don't Care About Time 11. Shooting Star
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Gene Clark / White Light
(1971) ディラード&クラークでの活動を挟んで、A&Mレコードからリリースされたジーン・クラークの2ndアルバム。ジェシ・エド・デイヴィスのプロデュース。 アルバムのタイトルは“White Light”ではなく“Gene Clark”なんだけど、なぜか“White Light”の表記が多く見られる。 ジェシ・エド・デイヴィス(g)、クリス・エスリッジ(b)、ゲイリー・マラバー(ds)、マイク・ウテリー(org)、ベン・シドラン(p)のバンドはいい音を出している。 ディラン=マニュエルが書いた“Tears of Rage”はサラッとした仕上がりとなっているが、それが味わい深い気がする。 ちょっと地味なジーン・クラークだが、時代を作ったアルバムのひとつとして聴いておきたいアルバム。 《songlist》 01. The Virgin 02. With Tomorrow 03. White Light 04. Because Of You 05. One in A Hundred 06. For a Spanish Guitar 07. Where My Love Lies Asleep 08. Tears of Rage 09. 1975
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Rita Coolidge / Fall into Spring
(1974) リタ・クーリッジの4thアルバム。デヴィッド・アンダールのプロデュース。クリス・クリストファーソンと結婚後、初のアルバムとなった。 サミー・クリーソン(ds)、リーランド・スカラー(b)、マイク・ユトリー(key)、ジェリー・マギー(g)、ディーン・パークス(g)といった実力派のメンバーをバックに、以前よりも丸みを帯びた歌声を聴かせてくれている。 エリック・ジャスティン・カズとリビー・タイタスが書いた“Love Has No Pride”はクーリッジを代表する曲のひとつ。 “Mama Lou”はアル・パーキンスのペダル・スティール・ギターが印象的で、クーリッジらしいカヴァー曲。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Love Has No Pride 02. That’s What Friends Are For 03. Cowboys & Indians 04. Hold an Old Friend’s Hand 05. We Had It All 06. Mama Lou 07. Heaven’s Dream 08. Desperados Waiting for the Train 09. A Nickel for the Fiddler 10. The Burden of Freedom 11. Now Your Baby Is a Lady 12. I Feel Like Going Home
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Rita Coolidge / The Lady's Not for Sale
(1972) リタ・クーリッジの3rdアルバム。デイヴィッド・アンダールのプロデュース。 このアルバムは、3つのリズム隊で構成されている。ひとつめはザ・ディキシー・フライヤーズのトミー・マクリュアー(b)とサミー・クリーソン(ds)で、ふたつめはカール・レイドル(b)とジム・ケルトナー(ds)、最後はリーランド・スカラー(b)とラス・カンケルだ。どのセットもいい味を出していて、曲によって使い分けている感じだ。 “My Crew”はプリシラ・クーリッジとブッカー・T・ジョーンズが書いた曲。 タイトル曲の“The Lady's Not For Sale”では、アル・クーパーがリード・ギター、スティール・ギターがアル・パーキンスで参加している。クリス・クリストファーソンが書いた曲。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. My Crew 02. Fever 03. Bird on the Wire 04. I'll Be Your Baby Tonight 05. A Woman Left Lonely 06. Whiskey, Whiskey 07. Everybody Loves a Winner 08. Donut Man 09. Inside of Me 10. The Lady's Not for Sale
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Rita Coolidge / Nice Feelin'
(1971) 前作と同じ年にリリースされたリタ・クーリッジの2ndアルバム。デイヴィッド・アンダールのプロデュース。 このアルバムではゲストは少なく、ザ・ディキシー・フライヤーズが演奏を行っている。 前作と同じくマーク・ベノの曲を2曲歌っていて、ベノは演奏に参加している。“Nice Feelin'”はアルバム・タイトルにもなったのだから、よほどお気に入りだったのだろう。 デイヴ・メイソン、グラハム・ナッシュのカヴァーや、ボブ・ディランの“Most Likely You Go Your Way (and I'll Go Mine)”を歌っている。 前作でもアルバムの最後を飾っていたのがニール・ヤングのカヴァーだが、今回は“Journey Through The Past”を歌っている。ヤングの1971年1月のソロ・ツアーで初披露された曲。歌詞の一部を変えて歌っている。ニック・デカロのアコーディオンが哀愁を誘っている。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Family Full of Soul 02. You Touched Me in the Morning 03. If You Were Mine 04. Nice Feelin' 05. Only You Know and I Know 06. I'll Be Here 07. Better Days 08. Lay My Burden Down 09. Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine) 10. Journey Thru the Past
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Rita Coolidge / Rita Coolidge
(1971) リタ・クーリッジのA&Mレコードからのデビュー・アルバム。デイヴィッド・アンダールのプロデュース。 デラニー&ボニーのバック・コーラスで頭角を表したクーリッジが、多くのミュージシャンのバック・アップを受けて録音している。ジム・ケルトナーとクリス・エスリッジのリズム隊に、ブッカー・T・ジョーンズ、スプーナー・オールダム、レオン・ラッセルの鍵盤楽器、クレランス・ホワイト、ライ・クーダー、スティーヴン・スティルスのギター陣などなど…。 ヴァラエティに富んだ選曲はクーリッジの可能性を探っている感じもするが、どの曲もハマっている気がする。 個人的にはスティーヴ・ヤングの“Seven Bridges Road”仕上がりが最高だと思う。他にもマーク・ベノの“Second Story Window”や“I Always Called Them Mountains”、ヴァン・モリソンの“Crazy Love”も秀逸だ。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. That Man Is My Weakness 02. Second Story Window 03. Crazy Love 04. The Happy Song 05. Seven Bridges Road 06. Born Under a Bad Sign 07. Ain't That Peculiar 08. (I Always Called Them) Mountains 09. Mud Island 10. I Believe in You
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Eggs Over Easy / Good 'n' Cheap
(1972) エッグス・オーヴァー・イージーのデビュー・アルバム。リンク・レイとエッグス・オーヴァー・イージーのプロデュース。 ジャック・オハラとオースティン・デ・ローンで結成され、後にブレイン・ホプキンスが参加したアメリカのバンドだが、アメリカではいまいちだった。 チャス・チャンドラーに認められて、1970年にイギリスに渡ってパブで腕を磨いた。ブリンズリー・シュウォーツと親交を持ち、お互いに刺激を与えあった。 1972年にアメリカに戻りA&Mレコードからこのアルバムをリリースした。 パブで磨かれた演奏力が詰まった内容となっている。 パブ・ロックなんて括りでイギリスのバンドを紹介していることが多いが、鍵となるバンドはアメリカのバンドな気がする。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Party Party 02. Arkansas 03. Henry Morgan 04. The Factory 05. Face Down in the Meadow 06. Home to You 07. Song Is Born of Riff and Tongue 08. Don't Let Nobody 09. Runnin' Down to Memphis 10. Pistol on the Shelf 11. Night Flight
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Marc Benno / Ambush
(1972) マークベノの3rdアルバム。デイヴィッド・アンダールとベノの共同プロデュース。 ブッカー・T・ジョーンズが復活し、少人数での録音で、ジャム・セッションのような感じがする。その中で、ボビー・キーズのサックスが良い味を出している。 ボニー・ブラムレットとのデュエット“Here To Stay Blues”は歌も演奏も抜群の出来。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Poor Boy 02. Southern Women 03. Jive Fade Jive 04. Hall Street Jive 05. Share 06. Donut Man 07. Sunshine Feelin' 08. Here to Stay Blues 09. Either Way It Happens
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Marc Benno / Minnows
(1971) マーク・ベノの2ndアルバム。デイヴィッド・アンダールのプロデュース。 ボビー・ウーマック、ジェシ・エド・デイヴィス、ジム・ケルトナー・ニック・デカロなどが参加している。前作よりもさらにブルージーな味付けとなっているのがいい。 ベノのカタログの中で、なぜか再発されるのはこのアルバムだけなのがのがちょっと残念だ。代表作ってポツンと出来たわけじゃ無いので、前後のアルバムは重要だと思う。 聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Franny 02. Put a Little Love in My Soul 03. Stone Cottage 04. Speak Your Mind 05. Back Down Home 06. Good Times 07. Baby I Love You 08. Baby Like You 09. Before I Go 10. Don't Let the Sun Go Down
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Marc Benno / Marc Benno
(1970) A&Mレコードからリリースされたした、マーク・ベノのデビュー・アルバム。プロデューサーはデイヴィッド・アンダール。プリシラ・クーリッジの勧めでデビューとなったようで、リタと同じレーベルからのリリースとなった。 ジェリー・マギー、ライ・クーダー、ブッカー・T・ジョーンズ、プリシラ&リタ・クーリッジ、ジェリー・シェフなどの豪華なメンバーが名を連ねている。 ノリノリの曲はもちろんだが、哀愁漂うメロディーでのベノの繊細な歌声がいい。 あまり取り上げられないが、聴いておきたいアルバムのひとつ。 《songlist》 01. Good Year 02. Try It Just Once 03. I'm Just Alone I'm Afraid 04. Two Day Love Affair 05. Second Story Window 06. Teach It to the Children 07. Family Full of Soul 08. Hard Road 09. Nice Feeling
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