近鉄 8810系

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■実車について
 高度成長期末期のオイルショックによりこれまでの拡大基調の世の中から省エネの世の中へと移行し、鉄道車両も省エネの時代に変革して行きました。近鉄では、8800系の開発により従来の抵抗制御車を電力回生できる技術の確立を行い、既存車両の回生車への改造を奈良線の車両を中心に実施されました。一方で新製される車両は電機子チョッパー車3000系を京都地下鉄の相互乗り入れの試験車として登場させましたが、システムの複雑さが難点となり普及には至りませんでした。1970年後半になり、界磁チョッパー車として登場したのが8810系です。8810系ではそれまでの近鉄電車の車体デザインが一新され、屋根のアールは小さくスマートで近代的なデザインに一新され以後の通勤車の標準となり、シリーズ21が登場するまで引き継がれて行きました。4両8編成、32両が登場し比較的少数派ですが現在も全車健在です。省エネ化は、この後VVVF制御車が決定版として登場し現在に至っています。

■模型について
 モデルパーツMIKIから真鍮キットとして発売されました。
 購入後、20年弱経過していますが、いまだに組立はできていません。
 真鍮の色は今でも金色に輝いています。

2021年1月17日

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