近鉄 820系 821F

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■実車について
 1961年、800系の増備車として2両編成が8編成が奈良線、京都線用に増備されました。800系は、4両編成でしたが820系は近い将来奈良線は大型車に置き換えられ、ローカル路線の転用に対応できるように2両編成として製造されました。また、当面奈良線の運用では800系と共通運用されてため、2両編成を2編成連結して使用するため正面は貫通型(800系は流線形で非貫通)として製造された。800系の登場から6年が経過し、経済成長、大都市のドーナツ化現象などによりラッシュ時の混雑緩和のため乗降ドアは両開き(800系は片開き)の1450mmと広がるなど、800系から設計が変更された部分も多くあります。この年は、大型車900系も登場した年で、上本町から瓢箪山までは大型車の900系が運行されました。
 登場時は、6編成が奈良線で4両編成として運用し、残りの2編成は京都線で運用されていました。後に、奈良線が全線大型車の運転が可能になると、800系、820系は京都線、橿原線で運用されるようになりましたが、夕刻に運転される上本町-天理間の直通準急には、車両限界が狭い橿原線、天理線の運行が必要なことから800系や820系が使用されていました。
 京都線、橿原線の車両限界拡幅が終了すると大型車の運行が可能となり、820系は生駒線や田原本線でのローカル運用が主流となり、最後には狭軌化され伊賀線で860系として生涯を閉じました。

■模型について
 トミーテックより鉄道コレクション第25弾として2017年12月に発売されました。車番は印刷済みで、826-726とされています。

 実車は8編成なので、すべての編成を模型で再現しようとしました。こちらは、No.を821-821に変更しました。

 印刷された番号を消してインレタを転写後、クリアー(反つや消し)を吹いて出来上がりです。なお、クリアーを吹く前に、窓、屋根をいったん分解してからの作業になります。

2019年9月23日

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