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血の収穫 / ダシール・ハメット《新潮社》
新潮文庫で1975年に発行(初版は1960年)された『血の収穫』ダシール・ハメット/著、能島武文/訳です。 “探偵会社コンチネンタルのオプ(探偵員)《わたし》は、鉱山会社社長の息子ドン・ウィルソンの依頼を受け、鉱山町パースンヴィルにやってきた。 パースンヴィルは、ドンの父で鉱山会社の社長エリヒュー老が労働争議を抑えるために雇ったマフィアが町に居つき、これに対抗する警察までマフィアのようになってしまい、ポイゾンヴィル(毒の村)の異名をとるほど荒れ果てていた。 しかしその状況を改善しようとしていたドンは、オプ《わたし》が着いたその日に街中で射殺され、寝たきりのエリヒュー老は、これを機にこの町のマフィアの一掃を《わたし》に頼む。引き受けた《わたし》はドンを殺したのが銀行の出納係アルベリーであることを突き止め、自首させる。 エリヒュー老は事件がマフィアの仕業でなかったことからオプ《わたし》への依頼を終了させようとするが、《わたし》はそれを拒否して徹底的にやることを宣言する。” ハードボイルド(したたかな)オプ(探偵)が活躍する、ハメットの処女長編小説です。 展開として、《わたし》はいくつもの殺人を調べる過程で噂や嘘を武器に、“ポイゾンヴィル”に巣食うゴロツキどもを相撃ちさせ、町の悪党を一掃することになります。 勘の良い方は気づかれたと思いますが、この作品は黒澤映画『用心棒』、『ラストマン・スタンディング』などの原案となった作品です。(『日本無責任時代』も影響受けているそうです) ただし、主人公《わたし》の固有名が登場しないことを始めとして、感情移入が難しいことから、読み進めるのに時間がかかりました。ハヤカワ・ミステリ文庫では、「赤い収穫」の題名で出版されていますが、あまり読書には勧められない作品かもしれません。 #ハードボイルド小説 #ダシール・ハメット #黒澤映画 #用心棒 #新潮文庫 #ハヤカワ・ミステリ文庫 #映画原作 https://youtu.be/763cIT4IXoQ
書籍 新潮社 1993年頃Jason1208
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大魔獣恐竜ものしり大博士《桃園書房》
桃園書房より1981年に発行された『大魔獣恐竜ものしり大博士』です。品田冬樹/構成 中文専/執筆、文庫版(B6版カラー/モノクロ318頁、定価650円(当時)。 ケイブンシャの大百科シリーズから影響を受けていると思われる、主に子供向けの「少年ものしり百科シリーズ」の一冊ですが、モノによっては珍しい写真が載っていたり非常にマニアックな内容だったりします。桃園書房は2007年に破産しており、この本も古書市で処分品として見つけ、(「世界の大怪獣ものしり大博士」と同時)購入しました。下小口に赤いマジックが書かれているのは処分品の印です。 編集スタッフは(株)銀英社とありまして、知る人ぞ知る「ふぁんろーど」という雑誌を出していた出版社です。構成の品田冬樹氏という方は、特撮関係の造形作家として知られており、画像2枚目のリザードマンも、初期の雑誌「ふぁんろーど」に載っていたと思います。 内容は「五大怪獣決戦!大怪獣時代」「5大怪獣大決戦」:オリジナル造型怪獣人形によるジオラマ特撮、「怪奇、ハチュウ人類リザード出現」オリジナル造型怪人リザードマンによる特撮ドラマ、「世界の怪獣魔境」:世界の怪獣映画(ハリーハウゼンからB級モンスター映画まで)のスチル映像によるストーリーやモンスター紹介が楽しいです。 #特撮映画 #SF映画 #怪獣映画 #特殊撮影 #SF映画 #スペクタクル映画 #聖咲奇 #桃園書房 https://muuseo.com/jason1208/items/51 https://muuseo.com/jason1208/items/713
書籍 桃園書房 300円程Jason1208
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世界の大怪獣ものしり大博士《桃園書房》
桃園書房より1980年に発行された『世界の大怪獣ものしり大博士』です。聖咲奇/執筆、文庫(B6版カラー/モノクロ318頁、定価600円(当時)。(本文は昭和54(1979)年発行とあり、カバーには昭和55年発行とあります) ケイブンシャの大百科シリーズから影響を受けていると思われる、主に子供向けの「少年ものしり百科シリーズ」の一冊ですが、モノによっては珍しい写真が載っていたり非常にマニアックな内容だったりします。桃園書房は2007年に破産しており、この本は古書市で処分品として見つけ、購入しました。下小口に赤いマジックが書かれているのは処分品の印。 特長的なのは、執筆者の聖咲奇氏やイラストのいたはししゅうほう、増尾隆之、開田裕治、米田仁士の各氏らで、朝日ソノラマの『すばらしき特撮映像の世界』や雑誌『宇宙船』の初期執筆者・イラストレーターのスタッフ、そのままです。 内容的にも、東宝・大映の日本怪獣映画から、『キングコング』からハリーハウゼン作品、B級怪物映画まで、初期の雑誌『宇宙船』の趣味そのままで、まるでジュニア向け別冊のような雰囲気です。 #特撮映画 #SF映画 #怪獣映画 #特殊撮影 #SF映画 #スペクタクル映画 #聖咲奇 #桃園書房 https://muuseo.com/jason1208/items/51
書籍 桃園書房 300円程Jason1208
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世界怪獣大全集《朝日ソノラマ》
朝日ソノラマより1981年に発行された『世界怪獣大全集』です。A4版カラー/モノクロ223頁、定価2300円(当時)。古書でかなり高価なモノを買いましたが、今はもっと安価に手に入ると思います。 この本は「世界」と銘打ってるだけあって、重厚な一冊です。日本映画編を『大特撮』の編集者である同人グループのコロッサスが担当。海外映画編を、聖咲奇・菊地秀行氏が担当されています。 《日本映画編》「日本映画大襲来」「怪獣映画全作品紹介」「怪獣映画作品リスト」「ゴジラの後継者たち(日本特撮映画史)」「怪獣映画レコード全カタログ」:惜しみなく使われた映画スチル画像のカラー頁、など、あたかも『大特撮』のビジュアル版といった雰囲気です。 《海外映画編》「名作怪獣グラフ」「お楽しみ怪獣映画ポスターセレクト34」「出かせぎ怪獣ポスター集」「海外モンスター映画名作カタログ」「海外怪獣紳士録」 #特撮映画 #SF映画 #怪獣映画 #特殊撮影 #SF映画 #コロッサス #聖咲奇 #菊池秀行 #朝日ソノラマ https://muuseo.com/jason1208/items/120
書籍 朝日ソノラマ 6000円Jason1208
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『カムイの剣』《レーザーディスク》
角川アニメーション映画『カムイの剣』(1985年公開、りんたろう/監督、真崎守/脚本)のレーザーディスクです。 SF作家・矢野徹の冒険時代劇小説『カムイの剣』を原作とし、幕末維新の北海道~アメリカを舞台に、海賊キャプテン・キッドの財宝を巡る、抜け忍・次郎と公儀隠密・天海との争いを描く冒険活劇映画です。 興業的には他の角川映画に比べて成功したとは言い難い作品ですが、宇崎竜童・林英哲の音楽も良く、個人的には角川アニメの傑作と思ってます。 なお、本作のサウンドトラック盤CDの入手はいくつかの事情で再販されないため難しいですが、YouTubeで聴くことは可能です。 #カムイの剣 #角川映画 #矢野徹 #りんたろう https://youtu.be/1wZA0jJJ3_k https://muuseo.com/jason1208/items/429
レーザーディスク パイオニア LDC 1993年頃Jason1208
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『七人の侍』《映画チラシ》
映画『七人の侍』(1990年頃リバイバル公開)の映画チラシです。 黒澤明監督による、不世出の群像劇映画。数々のリメイク・オマージュ作品を生んだ名作です。 これはリバイバル公開のチラシです。 メインテーマを聞くと最近は脳内で、“○が六つに△~♪”と歌詞がつきます。 #七人の侍 #黒澤明 #志村喬 #三船敏郎 #東宝 #リバイバル映画 https://youtu.be/HMtrxqxf3KA
映画チラシ 1993年頃Jason1208
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『日本海大海戦』《レーザーディスク》
東宝映画『日本海大海戦』(1969年公開、丸山誠治監督・円谷英二特技監督)のレーザーディスクです。 「日本海大海戦」とは、日本とロシア帝国(当時)の間で戦われた日露戦争(1904年2月-1905年9月)の中で、最大の日本海軍とロシア海軍との衝突(1905年5月28-29日)で、日本の勝利に終わったこともさることながら、世界史的にも大きな影響を与えたと言われる戦いです。 1969年頃、作家・司馬遼太郎氏の新聞連載小説『坂の上の雲』により起きた“日露戦争”ブームに、東宝映画はこの映画『日本海大海戦』を企画公開しました。三船敏郎・加山雄三・仲代達矢を始めとする東宝の演技陣と、特技監督・円谷英二の円熟した技術が合わさった(円谷英二特技監督としての遺作)、必見の映画だと思います。 #日本海大海戦 #BattleOfTheJapanSea #戦争映画 #特撮映画 https://youtu.be/Es72SqdaASQ
レーザーディスク 東宝 1993年頃Jason1208
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『ジョーズ』《映画チラシ》
米映画『ジョーズ』(1975年公開)の映画チラシです。 ロイ・シェイダー、ロバート・ショー主演のS・スピルバーグ監督作品。平和なビーチを襲う巨大人食い鮫(ホオジロザメ)の恐怖と、それに立ち向う人々を描いた作品。スピルバーグ監督の映画キャリアのトップとして有名な作品。初見はTV放映です。 #Jaws #ジョーズ #スティーブン・スピルバーグ #ロイ・シェイダー https://youtu.be/4pxkU9GVAoA
映画チラシ 1993年頃Jason1208
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『伝説のSFX魔術師 レイ・ハリーハウゼン』《レーザーディスク》
『伝説のSFX魔術師 レイ・ハリーハウゼン』のレーザーディスクです。 数々の超現実映画、ファンタジー映画を世に送り出してきたレイ・ハリーハウゼン(1920 - 2013)の代表作を網羅し、映画製作者のチャールズ・H・シニアや親友のSF作家レイ・ブラッドベリなどのインタビューを交え、創作の秘密に迫るドキュメンタリー作品です。 #Aliens,Monsters,DragonsAndMe_TheFantasyFilmWorldOfRayHaryyhausen #レイ・ハリーハウゼン #ダイナメーション #人形アニメ #特撮映画 https://youtu.be/FV5ROo4o5U0
レーザーディスク パイオニア LDC 1993年頃Jason1208
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『カムイの剣』《映画チラシ》
アニメーション映画『カムイの剣』(1985年公開)の映画チラシです。 ビデオソフトが初見です。SF作家・矢野徹氏の同名原作を、角川映画がアニメーション映画にした作品です。幕末維新の北海道~アメリカを舞台に、海賊キャプテン・キッドの財宝を巡る、抜け忍・次郎と公儀隠密・天海との争いを描く冒険活劇映画です。 興業的には他の角川映画に比べて成功したとは言い難い作品ですが、宇崎竜童・林英哲の音楽も良く、個人的には角川アニメの傑作と思ってます。 #カムイの剣 #角川映画 #矢野徹 #りんたろう https://youtu.be/uGNp6ksAyCs
映画チラシ 1993年頃Jason1208
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『縮みゆく女』《映画チラシ》
映画『縮みゆく女』(1981年公開)の映画チラシです。 残念ながら未見です。SFコメディ映画ですが、1957年のリチャード・マシスン原作のホラー映画『縮みゆく人間』のリメイクでもあります。 洗剤と化粧品の化学反応によって、身体が縮んでいく主婦パット役にリリー・トムリン。 縮んでしまった身体で、狂人科学者にさらわれ、そこを知能を進化させたゴリラの助けを借りて脱出するなど、映画『キング・コング』へのオマージュも入ってます。(チラシ画像参照) #TheIncredibleShrinkingWoman #縮みゆく女 #ジョエル・シュマッチャー #SF映画 https://youtu.be/YeOsjN5cZWo
映画チラシ 1993年頃Jason1208
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『ブルース・ブラザーズ』《映画チラシ》
映画『ブルース・ブラザーズ』(1980年公開)の映画チラシです。 TV放映された時に観ました。ストーリーのエスカレートと有名人のカメオ出演が楽しい、ジョン・ランディス監督による、スラップスティク・コメディ映画の傑作です。 ジェイク(ジョン・ベルーシ)とエルウッド(ダン・エイクロイド)のブルース兄弟は刑務所出所後、育った家である孤児院の危機を知り、天啓を受けて昔のバンド仲間とバンドを復活させようと思いつくが…。 2000年に、俳優ジョン・ベルーシの死去も取り込んだ続編『ブルース・ブラザーズ2000』が公開されています。 #TheBluesBrothers #ブルース・ブラザーズ #ジョン・ランディス #音楽映画 https://youtu.be/A-xtJYIwfYo
映画チラシ 1993年頃Jason1208
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『ファイナルカウントダウン』《映画チラシ》
映画『ファイナルカウントダウン』(1980年公開)の映画チラシです。 TV放映された時に観ました。歴史改変テーマの映画であり、原子力空母ニミッツの映画初出演作です。 米空母ニミッツが、突然、真珠湾攻撃直前のハワイ沖にタイムスリップして…という話です。 キャストは豪華なのに、鑑賞後にあまり残るものが無い話でした。 #TheFinalCountdown #ファイナルカウントダウン #カーク・ダグラス #SF映画
映画チラシ 1993年頃Jason1208
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『復活の日』《映画チラシ》
映画『復活の日』(1980年公開)の映画チラシです。 小松左京原作の同名SF小説の映画化作品で、日本映画としては珍しいバイオテクノロジーによる人類破滅テーマの映画です。この映画、生頼範義先生によるイメージボードが多数存在します(画像三枚目)が、生頼範義先生によるポスターも存在します。 TV放映時に観ましたが、米国のARS(自動報復装置)が作動し、MM-88ウィルスによってほとんどの生物が死に絶えた世界を浄化するかのように無人の核戦争が行われた世界を、ただ一人北米南米縦断の旅をする吉住と南米の教会の死者との《会話》は感動的だったと思います。 #復活の日 #VIRUS #小松左京 #SF映画 https://youtu.be/__awhEinGR4
映画チラシ 1993年頃Jason1208
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『ロッキー・ホラー・ショー』《映画チラシ》
英国映画『ロッキー・ホラー・ショー』(1975年公開)の映画チラシです。 この映画は同名のホラー・ロックミュージカル舞台劇を映画化したもので、知人にビデオを借りて見ました。 ストーリーは、『フランケンシュタイン』の話を基本に、奇怪なキャラクターや洗練されたロック音楽、セックスイメージで猥雑にしたような舞台劇で、映画も舞台劇の雰囲気をそのまま残して、パーティ的な上映形式でカルト的な人気を呼んだ映画です。 ビデオで一度は観たもののあまり理解できなかったところもあります。 今、観たらもっと楽しめるかもしれません。 #TheRockyHorrorPictureShow #ロッキー・ホラー・ショー #ジム・シャーマン #ホラー映画
映画チラシ 1993年頃Jason1208