柿本人麻呂 いろは歌の謎 / 篠原央憲《三笠書房知的生き方文庫》

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1990年に三笠書房より発行された『柿本人麻呂 いろは歌の謎』篠原央憲/著です。文庫版249頁、ISBN4-8379-0413-0です。
「いろはにほへと ちりぬるをわか よたれそつねな らむうゐのおく
やまけふこえて あさきゆめみし ゑひもせす」
いろは歌は日本の清音すべてが重複せず使われているものであり、手習い歌として古くから親しまれてきたモノです。
ところが、知る人ぞ知る話ですが、いろは歌を七字ずつに並べて、末尾を読めば「とかなくてしす」、即ち「咎無くて死す」という穏やかならざる言葉が現われます。これは一体なぜでしょうか。
“手習い歌として日本人に広く親しまれてきた「いろは歌」には、迫害された歌人の、絶望の叫びが秘められていた。この謎に着目。「いろは歌」潜んでいた第二、第三の暗号を発見するとともに、それにまつわる暗い真実を明るみに出す。”
古事記、日本書記など正史に残ってない史実は数えきれない、と言われていますが、著者篠原氏は「いろは歌」は、歌人・柿本人麻呂によって書かれた人麻呂の最期を記した暗号であり、人麻呂が編んだ原型の「万葉集」を世に残す目的があったと主張します。
他の展示でも取り上げている作家・井沢元彦氏は、この「いろは歌」の謎を基に、『猿丸幻視行』という歴史ミステリーを著しています。
#歴史ミステリー #古代史 #奇説異説 #暗号

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  • これ読みましたよ!

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    • Animals 16

      Jason1208

      2021/03/29

      コメント有難うございます。
      「あめつちの歌」も柿本人麻呂の作で、作者名が隠されているというのは面白かったです。
      井沢元彦氏は、柿本猿丸というのが本名で、「人麻呂」は称号みたいなものではないかという説ですが。

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    • 遺書だのなんだのワクワクした記憶があります!

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