赤ひげ診療譚《新潮文庫》

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新潮文庫より2001年に発行された『赤ひげ診療譚』(初版1964年)です。山本周五郎/著、文庫版320頁、ISBN4-10-113406-5、定価480円。(カバーイラストは安野光雅氏による)
“幕府の御番医という栄達の道を歩むべく長崎遊学から戻った保本登は、小石川養生所の“赤ひげ”と呼ばれる医長・新出去定(にいできょじょう)に呼び出され、医員見習い勤務を命ぜられる。貧しく蒙昧な最下層の男女の中に埋もれる現実への幻滅から、登は尽く赤ひげに反抗するが、その一見乱暴な言動の底に脈打つ強靭な精神に次第に惹かれてゆく。傷ついた若き医生と師の魂を描く快作。”
黒澤映画『赤ひげ』の原作としても知られる、文豪・山本周五郎の時代劇医療譚。かつての松下電器提供月曜ドラマ『大岡越前』『江戸を斬る』等の小石川養生所のイメージは、明らかにこの作品や映画から借りていたと思います。
自慢するほど山本作品を読んだわけではありませんが、山本周五郎作品の良さは、初見でも読み易い文章と分かりやすさにあると思います。
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