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馬鹿ねc/w 弱い女じゃありません/西村じゅん マリア四郎・作詞 フェロモン・ディープ歌謡の奇盤
昭和ディープ歌謡のおぞましき妖花、マリア四郎。天草四郎だか転びばてれんだかしらんけど、そんなイメージ・キャラクターでとりあえず頑張りました。しかしながら不発。レコード会社を移籍したのちは「みやざきみきお」 名義で「シクラメン・ブルース」を。史上初の全裸歌手としてジャケットにもその姿が。それでも不発。みやざきみきおを調べる過程で彼が作詞したこの人のこのレコードを知ることとなりました。1971年発売のディープ歌謡、作詞がみやざき、作曲はあの「赤く赤くハートが、ああーうずくのさー」の新井靖夫。なんでも、この西村じゅんという人物は「ショッキング・ヴォイス 歌謡界に登場」というキャッチコピーでうりだされたそう。針を降ろしてみたら驚きました、どう聴いても「男性」の声。回転数をまちがえたかと。こんな声の女性などおらん。ということは当然、実は「男」説も囁かれるはずで、タモリが紹介していた扇ひろ子を思いだしたり笑、どっちなんだ本当は。なんにしても極めて珍しい声質の異色歌手であることは間違いありません。ビーメンが「弱い女じゃありません」といってるので、やっぱり男なのか・・・なお、みやざき氏の作詞はたいした巧くないですね。
ディープ歌謡 7" Single コロムビア揖斐是方
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カサノヴァ7 (セッテ) コロムビア・コンプリートと夜の柳ケ瀬
ヘンな外人という言い回しがありました。ロイ・ジェームスでもイーデス・ハンソンでもイーエッチ・エリックでも誰でもいいですが。 ただし、出門英と組んだロザンナは、あまりそういう形容はされなかったような気がします。されたのかもしれませんが。遮二無二曲中でアモーレミーヨーなどと叫ばされたのは致し方ないでしょう。まだ60年代の日本国ですから。このグループはそのロザンナの兄や叔父がメンバーとして在籍していたコーラス・グループで69年コロムビアからデビュー。「夜の柳ケ瀬」はデビュー盤、そこそこのヒットらしいのですがまったく記憶にありません。白眉は三作目のシングル「万博でヨイショ」。コンニチハーコンニチハーの三波ばかりが歴史に残っていますが、これも見逃せないカルト歌謡の傑作です。イタリア語も交えて橋本淳が作詞。人類に夢も希望もあった時代への追想が。デビューシングルには女性メンバーとしてキャシー中島の姿があります。しかしセカンドにはもういません。そもそも最初からメンバーじゃなかったという話もあるようで真偽不明。どうでもいいですけれど笑。
ムード歌謡・ただしカルト+ディーブ CD 七インチシングル コロムビア揖斐是方
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ヘイ・ヘイ・ガール/イ・リベリ カルトGS ヴァン・ドッグスもカバーしたあの曲。
リベリはイタリアのバンドで60年代前半には活動を開始していました。最初はソロシンガーのバック・バンド、65年から、いわゆる当時のリパプール・スタイルに切り替えて活動を始めたようです。翌年にはサン・レモ音楽祭(懐かしい)で入賞、当時のモノクロの動画はユーチューブにて。この曲が所詮「グリーン・オニオン」に歌詞をつけただけじゃないのかという議論など耳を貸す必要なし笑、どうでもよいのですそんなことは。1960年代なのだから。このシングルは1967年の12月に発売された日本でのデビュー盤。当然、英米のポップス・ロックが全盛の時代、セールス的には苦戦したなんていうもんじゃないでしょうが、60年代の日本のレコード会社のエライところは、粗製乱造数うちゃ当たるでなんでも日本盤で出しまくったことですね。半世紀以上経ち、今もって驚愕のリリース事実をしったりしますから。そしてこの曲は犬連れでしかも左翼活動家まで擁していたカルトジーエス界の雄、ヴァン・ドッグスが「ヘイ・ガール」のタイトルでシングルを発売しているのです。それがなんと1967年8月。ということは、こちらのイ・リベリの方が日本発売は遅かったのか。事実ならたいしたもんだヴァン・ドッグス。さすがスパルタクス・ブント。なんだかわかりませんが笑。
ビート・ガレージ 7" Single コロムビア揖斐是方
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三島由紀夫への弔魂歌『憂国』伊藤久男・歌 児玉誉士夫・作詞 古賀政男・作曲
「ニッポンはこれでいいのかーっ!」という命掛けの絶叫に、国民は「いいですよ別に」と笑顔で答えたに等しい、あのお馴染みの事件から半世紀余、しかし三島由紀夫の問いかけは今日いよいよ重く響き渡ります。このレコードは事件から一年後、1971年11月に発売された三島と森田への弔いの歌。歌うは「イヨマンテの夜」の、あの伊藤久男です。作曲が古賀政男ですから、これもれっきとした古賀メロディーといえるでしょう。しかしこの内容ですから、あまり表立ったところでは顧みられていないのかもしれませんが、その辺の事情はどうなんでしょうかね。「筆に尽くせぬ憂国を 剣に替えて叫びたり」と作詞したのは、自称CIAエージェントにして任侠右翼の巨魁、もちろん代表作は「ロッキード事件」の、あの児玉誉士夫。ただ、「剣に替えて」じゃなくて「刃に替えて」にしたほうがよかったのではないでしょうか。ジャケットには7ページにわたって、B面の曲ともどもこの曲の舞のための振り付け写真が。三島由紀夫事件に関して、こうした形でのシンパシーを表現した作品は、他にあまりないのではと思います。その意味では極めて貴重な楽曲といえるでしょう。#三島由紀夫
ディープ歌謡 7" Single コロムビア揖斐是方
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椿説弓張月/三島由紀夫
また今年も今日が来たので、1969年11月に横尾忠則のジャケットで発表された三島由紀夫のセカンド・アンド・ラストアルバムを。三島自身が一人で声色を変えて何役もこなした自作の朗読パフォーマンスで、没後半世紀余、歴史的・文化的な価値は損なわれるどころか、ますます高まっていると思います。が、繰り返して聴く気が起きないのですな、どうも。後年、ジャケット改悪でシーデー・リイシューされたとて、それでも聴けない笑。当たり前だが、本物すぎて、どうしても馴染めないのです。ただ、兜をかぶっているのではなく、兜にかぶられている態の先生の写真と横尾アートだけが印象に残るばかりなのでした。かかる日になどて三島は英霊となりたまいし。そんなフレーズが浮かぶ憂国忌です。#三島由紀夫 #横尾忠則
歌舞伎 LP, Album CD コロムビア揖斐是方
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小沢昭一の小沢昭一的こころ。サイン入りLP
小沢本人の歌唱による諸作の中ではやはり本盤が一番良いのではないでしょうか、毎日聞こえてきたあのメロディーと氏の軽妙な語りを覚えている方も多いとおもいます。あの番組「小沢昭一的こころ」のテーマ・ミュージックに歌詞をつけて歌っているのが「明日の心だ」。収録曲中の白眉は酔生夢死の無頼の生きざまを歌った永六輔作詞の「アレ野垂れ死に」と、小沢作詞、今村昌平補作詞、黛敏郎作曲の「エロ事師の歌」(当然野坂作品の世界で)。これは映画に使われた楽曲なのかもしれませんが。得意のハーモニカが炸裂、戦後の昭和を築いてきたオトーサンたちのペーソス、ノスタルジア満載の好盤です。1993年に仕事でご一緒した際にいただいたサイン、不愛想で感じの悪いオヤジだったのを記憶しています。笑い。#永六輔 #黛敏郎 #今村昌平 #野坂昭如
歌謡曲 愛唱歌 LP, Album CD コロムビア揖斐是方
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ただ一人だけ マリー・ラフォレ HOUSE OF RISING SUN 日本語
フランスの女優、マリー・ラフォレといえばやはり「太陽がいっぱい」でのドロンの相手役が有名でしょうが、シンガーとしてもたくさんのレコードを残しています。ローリング・ストーンズの「黒くぬれ!」のカヴァーなども必聴モノですが、これは「朝日のあたる家」を日本語で歌ったカヴァー。1964年のレコードです。「あの人だけよ ただ一人だけ 私のこの心を あげる人は」という、「朝日のあたる家」とは全く関係のないオリジナルの歌詞を唄っているという極めて珍しいケースの一枚、ただ、歌詞カードに作詞者のクレジットはないし、レーベルには作者としてBob Dylanとあるし、その辺は時代を感じさせます。夜の闇が深かった時代の、仏国産の大人の歌謡曲の趣きです。#アナログレコード #7inch #太陽がいっぱい #アラン・ドロン #theanimals #bobdylan #朝日のあたる家 #日本語盤
フレンチ・ポップス 7" Single コロムビア揖斐是方
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どろろ オリジナル・サウンド・トラック ドラマ編
第一面がどろろ・パイロット版、第二面がどろろと百鬼丸「最後の妖怪」収録。パイロット版のみフルカラーで、本放送分はモノクロに変更されたということです。たしかに生々しい残酷シーンでフルカラーは強烈だったかもしれませんが、今となってはこの「モノクロ」の効果が功を奏したといえるのではないでしょうか?オープニングなどはテレビマンガによる黒澤映画の趣すらありました。差別用語に残酷な描写、およそ現在では考えられない点が多々あるのは間違いないでしょうが、そこを排除し続けているからこそここまで窮屈かつ詰まらない表現があふれているのでしょう。#サウンド・トラック盤 #手塚治虫 #アナログレコード
テレビマンガ サントラ LP, Album コロムビア揖斐是方
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『傷恋』『もだえ』 ただし、マリア四郎ではない。
1978年のコロムビア盤シングルです。たぶんこの女性歌手のデビュー盤でしょう。しかし、このカップリングは、あのマリア四郎の奇盤そのもの。つまりあれを両面あのまま歌わせてしまったわけで、これは可哀想。仕事だし、やらなければならない吹き込みだったのでしょうが、同じレーベルだからって安易な使いまわしで楽曲をあてがう、それも両面なんて、かわいそう。四郎のほうだってさっぱりヒットしなかったんだから、余計。ただマリア四郎コレクターは必携でしょう笑。#マリア四郎 #アナログ #シングル盤 #カルト歌謡
カルト歌謡 7" Single コロムビア揖斐是方
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ててご橋 子連れ狼 バーブ佐竹
大ヒットした橋幸夫の第二シリーズ主題歌に比べ、はるかに地味で顧みられずレコードも少ないこの第一シリーズ主題歌「ててご橋」はバーブ佐竹の低音が冴えわたるわけですが、個人的な好みでいえば圧倒的にこちらです。橋のヴァージョンがどこまでも大五郎の姿に寄りそう哀切を歌うのに対し、こちらは大五郎を突き放し、さらに一刀の、重苦しく冷徹な虚無をも感じさせる、実にダークな作風。ジャケットに映る子役のNは長じて本当の冥府魔道を往くようになったことまでも思い出してしまいます。#アナログ・レコード
テレビドラマ主題歌 コロムビア 3000円位揖斐是方
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サード・シングルの為の宣伝用ソノシート
港孝也の最も売れたと思しきサード・シングルの為につくられた、「挨拶」が録音された非売品のソノシート。 当時のコロムビアレコードのプロモーションへの力の入れようがわかるのですが、こうしたアイテムは非常に入手困難かもしれません。
歌謡曲 コロムビア 不明 (中古購入)揖斐是方