『ストリング・ドリヴン・シング』『占い師のヴァイオリン』 1973年の英国アンダーグラウンド・ロック・バンド

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カリズマ・レーベルからのリリースですし、一応はプログレッシヴ・ロック・バンドとカテゴライズされているようですが、もっとダークでエモーショナルな「アンダーグラウンド」然としたサウンドの非常に特異な個性を持ったバンドでした。これは厳密にはセカンド・アルバムにあたり、カリズマからのいわばメジャー・デビュー盤といったところでしょうか。国内盤はシングルジャケットですが、英国オリジナルはゲートフォールド仕様。デザインはヒプノシス。特徴はなんといってもバンド名が示す通りのヴァイオリンをフィーチャーしているところで、ドラマーが正式にメンバーとなるのはこの次の次のアルバムあたりから。結構キャッチーなメロディの歌ものが印象に残る、知る人ぞ知るブリティッシュ・ロックの隠れた佳作といえるでしょう。アルバムでは「フェアグラウンド」と題されたナンバーもシングルの邦題は「占い師のヴァオリン」。ヴァイオリンをフィーチャーしたバンドといえば、コーマスやサード・イアー・バンド、コックニー・レベルを想起しますが、ここまでバンド名に直球でそれを反映させていたのは、当然彼等だけでした。

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