ロマが「ラヴユー東京」を歌う違和感 トニー・ガトリフ監督の音楽映画『ベンゴ』

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ガトリフという映画監督は音楽を、ロマ(ジプシー)の俗謡などをモチーフにした作品作りには定評のある映像作家で、秀作は少なくありません。ただし、そちら方面にフォーカスし過ぎて、シーンごとの音楽表現の連なりから醸し出される詩情のほうに観客はひっぱられてゆく傾向があります。2000年の作品、この『ベンゴ』もフラメンコを描いて圧倒的画力を放つのですが、ストーリーとしてはいまひとつ…。そしてマリア・ラ・コネヤという女性がアカペラで突然歌いだすのが、ロス・プリモスの大ヒット「ラブユー東京」。このアサッテぶり、この面妖さ、痛烈なインパクトをもたらす究極の違和感。55秒の収録ながら、一体どうしたことかと思わずにはいられません。それにしてもどうしてロス・プリモスを‥‥。#映画音楽 #tonygatlif #黒沢明とロス・プリモス

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