朱の盤

朱の盤

0

読みは「しゅのばん」。朱盤、首番とも記載される。「朱の盆(しゅのぼん)」という名称はおそらく「ぐわごぜ」や「おとろし」と同じく誤りが広まったものでは。
古くから東北一帯に出没している妖怪で、江戸時代の怪談本から鏡花の戯曲、『まんが日本昔ばなし』に至るまで幅広く紹介されている。
福島県の諏訪神社周辺、新潟県三条見附町などに出没。
赤い盤面のような顔、額に一本の角、目は星のように輝き、髪は針のよう、口は耳まで裂け、歯を嚙合わせる音は雷鳴の轟くが如し。この妖怪に脅かされた者はショックのため百日寝込んだ後、死んでしまう。
(諸国百物語、老媼茶話、越後三条南郷談、天守物語、里の語りべ聞き書き)

Default