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Borsalino製ホンブルグハット モデル名不明
帽体もリボンも漆黒で、ご覧のようにどっしりと重厚なスタイリング。巻き上げられ、堅くステッチングされたブリム端は、かぶり方のアレンジをほとんど許さない。こうしたハットの型をホンブルグといって、クラシカルなハットスタイルのひとつの典型である。 前々世紀の遺物的風格も感じさせ、ストイックで只者ではない印象。製造はボルサリーノ(伊)。創業1857年の老舗中の老舗なので、その意味からも王道。ただしフェルトはしなやかで、見た目より軽い装着感はさすが。クラウンのアレンジでかぶりこなしたいヴィンテージだ。
Borsalino製 推定1950年代初期 約3万円 eBay 約2年前石王富尚
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Stetson製 モデル名:Whippet
ライトグレーの帽体と、同系色のナローリボンとの組み合わせ。控えめな配色ながらフォルムは高貴でエレガント。これが名作whippetだ。デニム界でいえば501、問答無用の究極モデルである。 Stetsonといえばカウボーイ・ハットやテンガロンハットの印象が強いが、真性の紳士帽でもマイスターだ。 この個体は状態も良好で、ファーフェルトの毛並みも美しく、ふんわり軽いかぶり心地。被ってるだけで人格まで高められそうな逸品。これぞ男子の粋。
Royal Stetson 推定1950年代製 約4万円 eBay 約1年前石王富尚