みんなのコレクションが集まるミュージアム

Fl02

0人

フリッツ・ラング監督が送った電報4通

フリッツ・ラングは1930年代のトーキー時代に入っても『M』などの秀作で存在感を放っていました。ナチスの台頭により国情が怪しくなるとハリウッドに移住、新天地でセカンドキャリアを築いていきます。

合衆国へと渡る際にフランスを経由。1934年、パリに辿りついたラングは旧知の映画人(プロデューサーのエリッヒ・ポマー)と再会、その依頼に応じて『リリオム』という作品を残しました。人気俳優のシャルル・ボワイエと舞台女優として名を挙げつつあったマドレーヌ・オズレーを主演にしたものです。ラング作品らしからぬ淡目の幽霊恋愛譚で評価は低いものの、監督自身はお気に入りのひとつに挙げています。

合衆国へ渡った後もマドレーヌ・オズレーとのやりとりは続いており、年始年末の季節の挨拶や誕生日のおめでとうメッセージを送っていたようです。

今回ご紹介するのはカリフォルニア在住のラングがオズレーさんに送った電報の実物4点です。年号などを特定できる情報が含まれておりませんが、様式から1950年代半ば~60年代始め(監督業末期~引退後)ではないかと推察されます。

「いつもながらの心からの誕生おめでとうを。フリッツ・ラング」

「心からおめでとう、僕の愛情はいつまでもあなたのものです。フリッツ・ラング」

「だいぶ遅れました、数日中に手紙送りますね/親愛なる フリッツ・ランド[原文ママ]」

「誕生日おめでとう。心からのキスを送ります。フリッツラング」

オズレーさんの遺品が一部ネットオークションに流出していたのを見つけたもので、同時出品されていたアイテムにはシャルル・ボワイエからの直筆書簡も含まれていました。

ラングが誕生日祝いの電報を送っていたり、それを受け取った女優さんが嬉しそうに読んでいたり…20世紀映画史はこういった風景も含みこんでいました。#ドイツ #フランス #監督 #女優 #電報

  • Fl02
  • Fl03
  • Fl04
  • Fl05
  • PLAY
コメント
  • ace383

    ace383

    すごいですね!
    フリッツ・ラングの作品は「M」と「メトロポリス」しか観てませんが、この方がアメリカへ渡った結果、アメリカの映画製作に少なからず影響を与えたと思います。あんな映画撮る人なのに、手紙は優しくてちょっと面白いですね(^^)シャルル・ボワイエといえば月並みですが「ガス燈」ですね。
    珍しいコレクション、ありがとうございます。

    2017/8/5 違反報告
    返信する
    • はんす

      はんす

      コメントありがとうございます。

      ドイツ映画の深い陰影がハリウッドの簡潔で乾いた話法と重なりあって米フィルム・ノワールの全盛期がもたらされるので、その時代と並行してこんなやりとりもあったよ、というのが面白いのかなと。

      『ガス燈』はバーグマンも綺麗でしたねー

    • ace383

      ace383

      そうですね(^^)

      「汚名」も素敵でした(^^)
      カサブランカの名ゼリフの直前の涙ぐむバーグマンが最高です( ̄▽ ̄)

アイテムのHistory

  • 2017/08/05

    アイテムの公開が始まる

  • 2017/08/05

    "いいね!"が10人を超える
    公開後、1日目での達成!