Carl Zeiss Jena Flektogon 35mm F2.8

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フレクトゴン Flektogon 35mmはカールツァイス・イエナ人民公社で、レンジファインダー機のコンタックス(Contax)用に供給されていた広角ビオメタール 35/2.8を一眼レフカメラに適合させ、1952年に登場させたドイツ初の広角レトロフォーカス型レンズです。抜群の描写性能を発揮したため大人気となり、コンタックスSやプラクチカ、エキザクタ、プラクチナ、ヴェラ(Werra)、中判カメラのペンタコンシックスなどに搭載され、その後の広角レトロフォーカス型レンズの地位向上に大きく貢献しました。フレクトゴン35mmF2.8には鏡胴の素材にアルミ合金を採用した初期モデル、ゼブラ柄の2代目(一部に革巻き鏡胴)、黒鏡胴で1989年まで製造された3代目のモデルが存在する。デザイン以外にも各モデルには絞り羽の構成枚数やコーティングの種類、最短撮影距離は初期モデル36cm、2、3代目が18cm、絞りの制御機構に若干の差が見られます。
絞り羽の構成枚数は初期モデルが9枚ともっとも多く、2代目が5枚に減り、3代目が6枚になっています。フレクトゴンは、他に20mm、25mmや35mmm、広角レンズに対し命名されたモデル銘のようです。
フレクトゴンは、1989年まで、32年間も製造されたロングランの銘レンズです。
フレクトゴンをお探しなら、3代目「MC FLEKTOGON 35mm/f2.4」が良いと思います。(私は持っていませんが…)
発売されたのは1972年で、初めてマルチコーティングが施され「MC」刻印をレンズ銘板に表記するようになりました。このレンズの他の人の作品を見ると、MCコート恩恵で、逆光にも強い様な気がします。

* 《作例》
* ムラサキハナ(諸葛菜・紫金菜・大紫羅欄花・花大根)
初代シルバー鏡胴、真円絞りのこのレンズは背景のぼけが綺麗に蕩けます。
* 富士夕景 (自宅にて)
2代目ゼブラ、ごく自然に〈何も足さない何も引かない〉目で見たように写ります。

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