ブルマァク アンギラス スタンダードサイズ 当時物

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昭和のゴジラシリーズには欠かせない名脇役怪獣、アンギラス。
初めて登場した1955年(昭和30年)公開の『ゴジラの逆襲』ではゴジラの初の対戦怪獣という立ち位置でしたが、その後、1968年(昭和43年)公開の『怪獣総進撃』に登場した二代目のアンギラスは地球怪獣連合軍の主力としてゴジラ・モスラらと共に宇宙怪獣キングギドラと戦い、1972年(昭和47年)公開の『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』では遂にゴジラのタッグパートナーに昇格し、ガイガン・キングギドラ組と戦いました。
ゴジラシリーズ初の対戦怪獣と、ゴジラのパートナー怪獣。初代と二代目で全く異なる顔を見せるアンギラスですが、個人的には、自分よりも強い相手に果敢に立ち向かい、尚且つ主役であるゴジラの引き立て役に徹していた二代目のほうが印象深いですね。凶暴な性質だった初代とは異なり、温厚で献身的な性質の二代目には、力道山やジャイアント馬場といったエースレスラーを引き立てていた名脇役レスラー、吉村道明のようないぶし銀の存在感があったと思います。

そんなゴジラの良きパートナーで、善玉怪獣としての二代目アンギラスを上手く表現しているのがこのブルマァクのソフビ。
四足ではなく二足の立ち姿にアレンジされてはいますが、優しい顔立ちと温かみのあるオレンジの成型色が相俟って、二代目アンギラスのイメージにふさわしい仕上がりになっています。
当時物でも比較的手に入りやすいソフビということもあって、珍色でもない限り、顧みられることの少ないアンギラスですが、私は大好きですね。

#ゴジラ #ブルマァク #東宝 #ソフビ #怪獣

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    A-chan

    2020/09/02

    こんばんは。
    「ゴジラの逆襲」は前作から約半年で制作された第2作目のゴジラ映画ですが、この新作の上映の早さから第1作目の反響がどれほど大きかったかが伺えますね。
    舞台は大阪ですが東京の時と違い、街が焼け野原になっても復旧に向けて明るく生き抜く人々が描かれています。この辺に大阪人の逞しさを感じ、同じ大阪人として誇らしく思うのですが、それ故に第1作目のテーマである「核の恐怖」が薄れてしまってますね・・・・・・。

    ここで初登場のアンギラスですが、体に分散する脳というのは正確には発達した神経の塊のようで、ここで察知された敵の動きが脳に伝わるから素早い動きができるようですね。こんなの相手に勝ってしまうゴジラは凄いですが、まあ戦いは素早さだけで決まるものでは無いですけどね。
    ゴジラのような飛び道具(熱線)を持たないアンギラスは作戦次第で身動きできなくして弱い首元を集中攻撃すれば倒す事ができそうですが(初期設定ではアンギラスも熱線が吐けたとか)、ゴジラはそうはいかないので照明弾で遠ざける対処法が取られました。でも、本作では人間の愚行が事態を最悪の方向へ向かわせてしまい、最終的には多くの犠牲を出しながらゴジラを氷の中に生き埋めにしました。
    こうやって生かされた事で、後々2代目ゴジラが数々の怪獣対決を経て人間との相互理解のきっかけを得る事になりますが、私はこれで良かったと思います。
    オキシジェンデストロイヤーなどというおぞましい兵器はこの先作られてはならないし、ゴジラにも他の怪獣達にも使われて欲しくないですから。

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    • B6cf967ebcafa336fe0b5e970ad6d9c2

      dape_man

      2020/09/03

      『ゴジラの逆襲』におけるゴジラとアンギラスの戦いはモノクロ映像もさることながら、早回しが異様な迫力を生んでいますね。なんだか力道山時代のプロレスの記録映像を観ているような雰囲気があります。そういえば『ゴジラの逆襲』が公開される4か月前の昭和29年12月、日本中を沸かせた「昭和の巌流島」といわれた力道山対木村政彦戦が行われているのですが、二大怪獣が雌雄を決する“対決もの”という発想はそれもヒントになっているような気がします。

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      A-chan

      2020/09/03

      怪獣島に住む怪獣達は皆好きですが、中でも私のお気に入りは可愛い健気な2代目アンギラスです。
      「怪獣総進撃」が未来の話とすると「対ヘドラ」~「逆襲」までは「ゴジラの息子」から続く話という事になりますね。この頃の怪獣島はコントロールされる以前という事で、怪獣達も自由に外へ出られるみたい。
      「対ガイガン」の頃のアンギラスはまだ人間と触れ合った事が無いようですね。人間に対して警戒心が無いから偵察の時に人間の領域に踏み込んで攻撃されてしまったと見ています。それでも反撃する事も無く退散していったのは、人間が悪意では無く怯えから攻撃しているのだと分かっているのですね。彼は弱い者いじめをしない優しい怪獣なのです。偵察も人間世界に異常は無いかを見に行っただけなので、今のところ異常無しという事で、ちゃんと役目を果たしてますよ。
      優しいだけに彼の受けるダメージは痛々しいのですが、それでも一生懸命に敵に立ち向かう姿は感動的。彼は優しいからこそどんな困難にも耐えられる、ゴジラとは違う強さを持っています。
      この戦いで自分とゴジラの危機を救ってくれたのは日本の人達だと分かったのか、それ以後はゴジラと共に日本の危機を救いに来てくれますね。これからも、その優しさを忘れないで欲しいです。

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    • B6cf967ebcafa336fe0b5e970ad6d9c2

      dape_man

      2020/09/05

      『ゴジラ対メカゴジラ』で偽ゴジラに口を裂かれたシーンはショッキングでした...

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      A-chan

      2020/09/05

      こんばんは。
      「対メカゴジラ」でのアンギラスの痛め付けられ方は語り草になるぐらい痛ましいですね。アンギラスは優しく健気なイメージがあるせいか痛ましさも並では無いです。
      でも、ただ痛ましいだけなら救いが無いですが、彼は優しいからこそ強い。あの時は彼が偽ゴジラと戦ってくれたからこそ多くの人々が避難でき、傷つきながらも怪獣島のゴジラに伝えたからこそゴジラは日本の救援に向かう事ができたのだと思います。
      深い傷を負わされたアンギラスですが、ゴジラ生誕25周年記念の年に某テレビ雑誌に掲載された記事によりますと傷はすっかり完治したとの事です。このまま何事も無く、ゴジラ達と平和に暮らして欲しいです。

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    • B6cf967ebcafa336fe0b5e970ad6d9c2

      dape_man

      2020/09/06

      次にアンギラスがスクリーンに登場するのは2004年の『ゴジラ FINAL WARS』ですが、この時、ゴジラと戦った個体は初代と同じ7本角でした。穏健派の二代目は6本角でしたから、もしかしたらアンギラスでも7本角種はゴジラと敵対する宿命にあるのかも知れませんね(笑)

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