角川書店 角川文庫 女王蜂 第3期

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昭和四十八年十月二十日 初版発行
昭和五十六年八月三十日 三十六版発行
発行所 株式会社角川書店

昭和26年(1951年)から昭和27年(1952年)にかけて雑誌「キング」に連載された横溝正史の長編小説「女王蜂」。
源頼朝の血を引くといわれている伊豆の旧家・大道寺家の娘・智子の周囲で起こる血なまぐさい連続殺人を描いた、横溝正史の代表作の一つですね。横溝正史が「犬神家の一族」に続いて手掛けた長編作ながらも評価の点では今一つ低いのですが、舞台設定や登場人物の華やかさが好まれてか、映画やテレビで映像化されることが多く、知名度が高い作品です。特に昭和53年(1978年)に市川崑監督・石坂浩二主演の“金田一耕助シリーズ”の第4作目として公開された東宝映画『女王蜂』は、シリーズ中最も豪華なキャスティングやカネボウ化粧品とのタイアップCMの効果もあって、当時の横溝ブームを知る世代人には思い出深い映画ですね。角川文庫には昭和48年(1973年)に収録されました。
画像は昭和56年(1981年)に角川書店より刊行された「角川文庫 女王蜂 第3期」です。絶世の美女との誉れも高いヒロイン・大道寺智子に延びる男たちの手。まさに「女王蜂」の世界観をストレートに表現した、素晴らしい表紙画です。
映画『悪霊島』『蔵の中』公開時の“横溝正史フェア”帯付きです。

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