朝日ソノラマ ハロウィン少女コミック館 JUNJIの恐怖コレクション③ 楽しい夏休み

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平成4年3月20日第1刷発行
平成7年11月10日第7刷発行
発行所 株式会社朝日ソノラマ

平成4年(1992年)に朝日ソノラマより刊行された「ハロウィン少女コミック館 地JUNJIの恐怖コレクション③ 楽しい夏休み」です。(画像は第7刷のものです)
少女向けホラー漫画雑誌「ハロウィン」に連載された伊藤潤二の読み切り短編シリーズ「JUNJIの恐怖コレクション」の第13話~第18話を収録した作品集です。収録作品は「楽しい夏休み」「薄命」「侵入者」「寒気」「案山子」「楽しい冬休み」の6編。
富江や押切トオルと並ぶ“伊藤潤二ワールド”の人気キャラクターの一人である双一が初登場する本巻ですが、個人的には伊藤潤二ならではの奇想とグロテスク描写が爆発している「寒気」がお勧めです。主人公・裕史の家の隣に住む、生まれつき病弱な少女・梨奈。ある日、彼女の腕に無数の穴が空いているのを見た裕史は昔、祖父が亡くなったとき、その亡骸にも同じような無数の穴が空いていたことを思い出す。裕史は友人の英夫と共に部屋に残されていた祖父の古い日記を読み、身体中に穴が空く奇病の原因が、戦時中のジャワの山中で祖父の戦友が見つけた奇妙な形をした翡翠の彫板の“呪い”であることを知る...という話ですが、タイトルの「寒気」とはこの身体中に空いた穴から入り込んでくるすきま風で感じる“寒気”のことなんですね。例によって伊藤潤二はこの身体中に穴が空いている様を圧倒的な画力で描写しているのですが、トライポフォビア的な感情が刺激されてゾワゾワします...

#ホラー #漫画 #伊藤潤二 #ハロウィン #朝日ソノラマ

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